今回は、以前まとめ買いしたムートン・カデ・シリーズの内の1本です。
お気に入りですが、稀にしか飲まない、素晴らしいワインの1つが極甘口ワイン(デザートワイン)です。
今回はレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌを抜栓しました。
貴腐ワインの中でも偉大な産地であるソーテルヌ!
このワイン自体は初めてでもあり、非常に楽しみにして抜栓した1本です。
また、Cake.Jp の Sweecho (チーズケーキ3種類)をいただいたので、貴腐ワインとのペアリングがしたくて、ソーテルヌを抜栓しました。
3種類のチーズケーキとのペアリングも非常に素晴らしい経験となりました。
そんなワインの感想です。
目次
貴腐ワインのレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ2019
貴腐ワインのレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌの情報は、購入先兼輸入元のエノテカから抜粋・引用しています。
外観は、輝く黄金色。グラスに注ぐと、まずスモモの香りが立ち込め、時間の経過とともに黄桃やアプリコットのアロマも感じられます。
口に含むと、味わいには厚みがあり、マンゴーやパイナップルなどの様々な南国系フルーツの果実味を堪能することができます。
ソーテルヌらしい瑞々しさや透明感が余韻までしっかりと貫かれた、魅惑的な1本です。
ソーテルヌについて
シャトー・ディケムを代表とする世界三大貴腐ワインの一つソーテルヌは、セミヨンなどのブドウ果皮にボトリティス・シネリア菌が付着。果汁の成分が凝縮される「貴腐」と呼ばれる現象が起こり、黄金色をした極甘口の白ワインが生まれるのです。1本の樹からグラス一杯しか造られないと言われるほどの低収量のため、その稀少性故に世界を魅了する「液体の宝石」と呼ばれています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
貴腐ワインのレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌの生産者:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
貴腐ワインのレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌの生産者、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドの情報は、購入先兼輸入元のエノテカから抜粋・引用しています。
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
1855年にパリ万博に際して制定されたメドックの格付け。160年以上の歴史の中でただ唯一、格付け変更が許されたシャトーが、このシャトー・ムートン・ロスチャイルドです。
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵が残した「われ一級になりぬ、かつて二級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず」、という名句はあまりにも有名。「最高を目指すためにあらゆる努力を惜しまない」この姿勢こそがシャトー・ムートン・ロスチャイルドのスタイルとも言えます。
シャトー・ムートン・ロスチャイルドをトップシャトーに押し上げた伝説の人物、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵は1960年代、その卓越した先見の明によってアメリカ・カリフォルニアに進出。カリフォルニアワイン界の重鎮、ロバート・モンダヴィ氏とタッグを組んで夢のワインを生み出しました。それが「オーパス・ワン」です。
続いて1998年に誕生したワインが「アルマヴィーヴァ」。世界中で最高のカベルネを生む土地を探してようやく見つけたチリの畑で、チリ最大かつ最高のワイナリー、コンチャ・イ・トロ社とのジョイント・ベンチャーにより生まれました。
1930年、ブドウが不作となりシャトー・ムートン・ロスチャイルドを瓶詰めできなかったことから、そのブドウを使ったワイン「ムートン・カデ」が誕生しました。このワインを生み出したのはシャトー・ムートン・ロスチャイルドに大いなる飛躍をもたらした伝説の当主、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵。彼が一族の末っ子(カデ)であったこと、それがムートン直系のワインであるという意味を込めてその名が付けられました。
貴腐ワインのレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ、至福の一杯!の感想
蜂蜜のような濃厚なイエロー。
スワリングすると、琥珀のように美しい!
アプリコット、蜂蜜、洋梨、リキュール、花の蜜、黄桃、ハーブなどの香り。
甘い香りや、フルーツを凝縮させたような濃厚な香りや、リキュールのような艶のある香りがあり、複雑で、濃厚で、艶やかな香りに満ちています。
いわゆる白ワインではでない、貴腐ワインらしい独特な芳醇な香りがしています。
そして、香りからは強い甘味を想像させますが、ベタッとした甘味ではなく、洗練された甘味を想像させる香りに感じます。
この辺りは貴腐ワインの銘醸地らしいソーテルヌと言うところでしょうか。
口に含むと、上品な甘味、酸味は極僅かに感じるだろうか。
口に含んだ瞬間に、口中全体から鼻腔に抜けていく、豊かで芳醇な香りと上品な甘味と独特な果実味…。至福の一口です!
黄桃、マンゴー、蜂蜜、スパイス、バニラアイス、パパイヤ、洋梨などが凝縮した、まろやかな味わい。
果実はフルーティーというよりは、生クリームやバニラアイスの甘味に包まれているフルーツの、パフェを食べているような、まろやかなで独特な果実が豊かな味わいです。
極甘口ですが、予想以上にワインは進みます。上品な甘味と味わいだからだろうと思います。
やはり非常に美味しいです。素晴らしい貴腐ワイン!
今回は2019vtと、まだまだ若いのため、これから熟成して、さらに芳醇さが増していくのではないかと思います。
今回のレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌはハーフボトル(375ml)を購入しています。ハーフボトルで2500円位~、フルボトルで4200円位~です。
普段、貴腐ワインを含むデザートワインをそれ程飲まない方は、ハーフボトルで充分楽しめます。大好きで良く飲む方は割安になるフルボトルがおすすめです。
ムートン・カデのレゼルヴ・シリーズなら、貴腐ワインであることも考えると、かなり価格は控えめではないかと思います。
ぜひ洗練された貴腐ワインを堪能していただきたいです。
おすすめです!
貴腐ワインのレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ、至福の一杯!に合わせた料理など
■Sweecho(スウィーチョ) / Cake.jp
「国内外の人気ブランドのスイーツを、ちょっとずつ詰め合わせて毎月お届け。(中略) 月替わりのテーマで様々なスイーツも楽しめます。」( Cake.jp 公式ページから抜粋・引用。こちら)
今回のテーマは「チーズケーキ」
・内容
【AGREVO HEALTH FOODS】神バナナチーズケーキ by ラチュレ室田拓人 ✖️2
【Patisserie & Cafe DEL’IMMO】ゴロゴロチーズの満足ベイクドケーキ
【RUNNY CHEESE】I AM CHEESECAKE 1/3カット
※今後のテーマには、バターサンドやカヌレなども予定されているとのことです。
Cake.Jp から商品の提供をいただいています。
以下は、各チーズケーキの感想と、レゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌに1品ずつペアリングした感想です。
チーズケーキを食べ比べすると、各ケーキの個性がよく感じられ、パティシエの意図するところが、少し見えたような気がしました。
ワインは3種類のチーズケーキのいずれとも良いペアリングでした。そして、ペアリングすることによって、ワインはチーズケーキごとに異なる味わいになり、非常に楽しめます。
いずれもペアリングさせた方が、ワインはより美味しく感じられました。
まさにデザートとペアリングするデザートワインですね。
レゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌの貴腐ワインと、極上のチーズケーキ3種類とのペアリングは、まさに至福の時間でした!
(写真左は1袋分です)
【AGREVO HEALTH FOODS】神バナナチーズケーキ by ラチュレ室田拓人:
チーズケーキは甘味もたっぷりで濃厚で、チーズの風味がコク旨です。
チーズケーキに感じる凝縮した濃厚さはバナナの効果でしょうか。一般的なチーズケーキにはない柔らかい独特な食感と風味があります。
そして、確かにバナナの風味も時折感じられます。見事なバランスの味わいになっています。
ワインに合わせると、少しフルーティさがアップして、甘味がやや控えめに感じます。
濃厚なチーズケーキは少しだけ軽やかな方向に向かいます。チーズケーキの味わいがより多彩に感じられて、非常に楽しめます。
そのまま食べた時と、ペアリングした時の印象の比較が面白い。
チーズケーキをより濃厚な状態で食べたいならば、そのままの方が楽しめますが、より繊細な味わいを引き出したい場合は、ペアリングがおすすめです。
【Patisserie & Cafe DEL’IMMO】ゴロゴロチーズの満足ベイクドケーキ:
少しサクッとした食感の部分があることで、濃厚でコク旨なしっとりとした全体の味わいとのバランスが非常に良いです。
凝縮感のある濃厚さと、非常にしっとりとした滑らかな舌触りが、いつまでも舌の上でコク旨の味わいを楽しませてくれます。
オーバーに言えば、トロットロッの液体⁈という程の、しっとりさと滑らかさです。
そして、バニラの風味が少しクリアさを感じさせてくれて、洗練された印象にしてくれます。
ワインに合わせると、甘味に包まれていた、まろやかな南国果実がハッキリと現れてきて、よりフルーティな印象になります。その結果、ワインは少し軽やかに感じます。
ペアリングすることにより、フルーティさとのバランスがより良くなったのではないかと思います。
チーズケーキは濃厚さが少し控えめになり、コク旨感と共に、クリアな印象が少し引き立ちます。
チーズケーキそのままでも洗練されていますが、濃厚さや味わいのイメージにおいて、ペアリングすることで、ある意味、より洗練された印象になったと言えるかもしれません。
このペアリングは、単独では味わえないワインのフルーティさをペアリングによって感じることができたり、チーズケーキもややクリアになったコク旨感を楽しめて、非常に良いと思います。
個人的には、3種類の中では最も気に入ったチーズケーキ、かつ、ペアリングでした。
【RUNNY CHEESE】I AM CHEESECAKE 1/3カット:
チーズの味わいをしっかりと引き出したチーズケーキと言う印象です。
しっとりとしていながら、少しパラッとした舌触りもあります。
チーズをケーキにすると、こうなると言うイメージのとおりです。
まさに王道のチーズケーキのイメージです。
l am cheesecake という商品名の意味が理解できたような気がします。
ワインに合わせると、チーズの風味がしっかりとしているだけに、ワインとチーズをペアリングした時のように、ワインはより角が取れてまろやかになり、コクがより感じられ、甘味は馴染み、親しみやすくなります。
また、南国果実はより洗練され、加えて、少し優しいオレンジ、いや、フレッシュなマンゴーのような印象も感じるフルーティさが現れます。
このペアリングのワインも非常に美味しいですね!
チーズケーキは見事にワインに溶け込んだ印象で、まるで一体になったような味わいです。
どちらかと言えは、チーズケーキがワインを引き立てて、そのまま昇華したようなイメージです。
良いペアリングだと思います。
・Sweecho(スウィーチョ) / Cake.jp
「国内外の人気ブランドのスイーツがちょっとずつ食べ比べできる定期便!
人気のスイーツブランドやパティスリーのおいしいスイーツを色々食べてみたい
そんな願いを叶えるためにスイーチョは生まれました。
遠くてなかなか足を運べないお店のスイーツをちょっとずつ詰め合わせてお届け
月替わりのテーマにあわせたスイーツが楽しめます。」
( Cake.jp 公式ページから抜粋・引用。こちら)
価格(税込) | 3350円 |
配送方法 | 冷凍配送 |
配送エリア | 全国配送 |
送料 | 送料一律¥990、離島除く |
配送業者 | ヤマト運輸 |
貴腐ワインのレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ2019の基礎情報
・ワイン名:レゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ2019
・生産者:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
・生産地:フランス>ボルドー>ソーテルヌ
・原産地呼称:AC.ソーテルヌ
・葡萄品種:セミヨン、ソーヴィニヨンブラン、ミュスカデル
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):2000円台~/ハーフボトル、4000円台~/フルボトル。
・購入時期/抜栓時期:2023.1./2023.3.
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
エノテカオンラインのクラブエノテカプレミアム(VISAカード)の特典であるケースオーダー20%割引で、2200円位で購入。
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今回はレゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ2019を抜栓しました。
洗練された凝縮感のある果実味の、まさに宝石のような至福の貴腐ワインでした!
下記は同じくイスラエルの貴腐ワインの記事です。
・ヤルデン・ミュスカ2014/ゴラン・ハイツ・ワイナリー
2900円台〜。
グラスからオリエンタルな香りが溢れ出すアロマティックで、味わいはフルーツの旨味と上品な甘味、ボディにはとろみがある非常に美味しいデザートワインです。