今回は初めて抜栓したドメーヌ・ルロワのワインです。過去にはネゴシアンもののメゾン・ルロワのワインは飲んだことがありましたが、ドメーヌものは初です。
購入してから自宅のワインセラーで5年程寝かせていましたが、記念日ということもあり、ついに抜栓です!
そんなワインの感想です。
目次
ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテ2014
下記は写真右のエチケットの裏の記載内容です。自然のままに、宇宙の法則のままにビオディナミでブドウを育てた上、無濾過で瓶詰めするなど、できる限り自然の力を利用したワイン造りをしているようです。
しかし、それは自然に左右されるし、効率も低いため、生産量の限られることや品質の不安定さのリスクをはらみ、コストとして跳ね返ってくる。
その上、需要が高いにもかかわらず、ブルゴーニュはそもそも生産量が少ないので、価格はどこまでも上がっていきそうな残念な予感しかしません。
今回飲めて良かったなぁと改めて感じます。
ルロワ社のワイン作りにおいては、まずブドウを育む「土」を大切にしています。畑は、生態系を壊さないように配慮され、除草剤、殺虫剤、合成肥料などを使用せず、また、どのような科学的処置もほどこしていません。その代わりに、地球の、さらには宇宙のリズムに従って畑を管理しています。それは、大地の働きや土壌の再生、そして、一年のサイクルに沿って行われるブドウ作りに大変重要な作用を及ぼし、素晴らしい果実を生み出します。こうして作られたワインは、伝統的な方法で瓶詰めされ、瓶の中で熟成を重ねるうちに高貴で自然な澱を発生させます。この澱こそ、ワインが瓶の中で生きている証拠です。濾過などをして、この澱の形成を妨げないでください。それはワインから命を奪い、このワイン特有の長所の大部分を失うことを意味するのです。
ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテ2014の情報は購入先のワインセラー ウメムラから抜粋・引用しています。
詳細はこちら(ワインセラー ウメムラ(楽天市場)のページ)
<ドメーヌルロワ>は現在2.57haの231・アリゴテ種のぶどう畑を所有しています。 1988年より、マダムルロワがこの歴史ある畑でビオディナミ農法を開始して以来、 2000年にはここからすばらしいぶどうが収穫されるようになりました。
きらりと輝く金色、優しくグラスからあふれ出すユリや白いバラの香り、キメが細かく味わいの長い精緻な酸味。アフターにかすかに香るエストラゴンのハーブ香を持つ余韻。すべての要素が高いピッチでバランスを取っている驚愕のアリゴテです。
ブルゴーニュ・アリゴテ2014の生産者:ドメーヌ・ルロワ
下記引用部分は、ワイナリー ウメムラがマダム・ルロワとお会いになられた時のお話なんでしょうか。
マダム・ルロワの言葉は、1つ1つ噛み締めてしまいますね。いつかドメーヌもののピノを飲んでみたいですね。
ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテ2014の生産者の情報は購入先のワインセラー ウメムラから抜粋・引用しています。
「ブドウの摘み取り時期、それは良質なワインを造るためのの重要な関門です。少しでも早すぎるとブドウは甘さが不足して、ブルゴーニュのワインならではの風味の華やかさが育ちません。冷たく涼しい空気の漂い始めた頃が、ブドウがもっとも成熟している時期なのです。ところが、そうはいってもブルゴーニュの秋は雨の日が多く、摘み取り日を決めるのは賭けのようなものです。でも、そんなとき不思議とわたしの元にはワインの神の声が降りてきます、『まさに今が収穫の時だ』と」。
収穫最良の初日を迎えた朝、最初に鋏を入れるのはマダムです。ブドウに携わった1年間の内、このときほど緊張する瞬間はないといいます。収穫後、ルロワ社の畑には半分以上ブドウが残されます。これは、粒の揃った穏やかに熟した房のみを摘むからというのが理由。その他のブドウたちは自然に落ちて土に帰り、再び次の年の実りを待つといいます。
「ブドウの収穫は、春に最初に花の咲いた1番成りの房だけを摘み取ることにしています。この時期に実をつけたブドウが、栄養・味わいともに最も良質だからです。ルロワ社のピノ・ノワールは直径5ミリ程度の大きさで、他社の畑のものと比較するとかなり小さめです。これは、決して発育が遅いのではなく、農薬による異常な発育が促されていない。中身のぎっしり詰まったジューシーなブドウであることの現れです」。
こうして摘み取られた宝石のようなブドウたちは、いよいよ醸造の工程へと入ります。まずは発酵槽に移され、第1次発酵が始まります。
続く
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ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテ2014の感想
少し薄めの美しいイエロー。写真よりは濃いイエローで、18金より少し薄いぐらいでしょうか?
ミネラル、バター、ブリオッシュ、バニラ、酵母っぽさ、麦わら、乾燥した草、芳しいブイヨンのような出汁っぽさ、和梨や洋梨、甘いクリーミーな香りなど非常に多彩な香りが漂います。
顔をグラスに近づける前から、グラスから香りが溢れています。
多種多様で、少し甘やかな香り、バターや出汁のコクのある香り、さらに、和梨のジューシーさやミネラル感、そして、洋梨のような甘やかで少しふくよかな印象などいつも飲んでいる白ワインとは異なり、非常に多くの多様な香りがあり、驚かされます。
ふくよかな香りなんですが、とにかくエレガントで優しい香りに感じるところが、さらに驚かされます!
そして、どこまでも香りを取って、このワインを探求してみたくなるような奥行きがあります。
アリゴテとは言え、これぞドメーヌ・ルロワなのでしょうか!?
口に含むと、柑橘系果実、洋梨、メロン、ライム、ミネラル、バター、ブリオッシュ、バニラ、緑のハーブなどの味わい。
酸味は控えめですが、柑橘類の爽やかさやスッキリさがあり、また、強くはないですが、洋梨やメロンの旨みやミネラル感、そして、バターやブリオッシュ、バニラのようなコクと上品な甘やかさ、クリーミーな印象など、非常に様々な味わいがあります。
一つ一つの味わいは自己主張が強くなく、各自の存在を控えめに表現して、全体の調和を取っているような印象です。
全体ではふくよかですが、何故か清々しい味わいです。味わいは濃すぎることがなく、ほんとに綺麗にまとまっています。
ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテは初めて抜栓しました。
見事な調和が取られたエレガントなワインという印象です。非常に多彩で奥行きのある味わいと香りですが、1つ1つは控えめです。しかし、高いレベルで調和が取れた集合体という印象でしょうか。素晴らしいワインでした。
また、抜栓後時間が経過しても、温度が上がっても全くブレることなく、ずっと同じレベルで美味しいままでした。
抜栓時は既に7年経っていますが、非常に繊細な印象で、しかも繊細なのに何故かまだまだ熟成しそうな印象も受け、本当に不思議な、そして、驚かされるワインです!
今回のブルゴーニュ・アリゴテは、ネゴシアンもののメゾン・ルロワではなく、ドメーヌものでしたので、非常に貴重な経験をさせていただきました。
ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテは高価なワインですが、シャルドネ程は高くなく、まだ記念日なら手が出そうな価格(20,000円位~)です。
ぜひ試していただきたワインです!
ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテ2014 に合わせた料理
・チキンとキャベツのバター醤油焼き:
バター醤油の味付けはアリゴテに綺麗にペアリングしました。バ
サラダのドレッシングは、フレンチ・ドレッシング(オーリーブオイル、酢、
・おつまみチーズセットとハーフバゲットbyいかりスーパー
下記チーズの種類は写真の位置と一致。
ゴーダ12ヶ月 | パルミジャーノ・レジャーノ24ヶ月 | ゴーダマスタード |
コンテ18ヶ月 | ミモレット | ゴーダハーブ |
メインとサラダの食後、いかりスーパーで買った「おつまみチーズセット」と「ハーフバゲット」を、ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテに合わせてワインをいただきました。
フランス料理のコースの後に、デセールの代わりにチーズを食べる意味がちょっと分かるような気がしました。まだワインを楽しみたい方向けなのかな?
いろんなメーカーやスーパーが販売しているお気に入りの6種チーズのセット。少量で色々と食べれて楽しめます。1つ1つワインとどうのように合うのかを試すのも面白いです。
そして、王道です。パンとワインとチーズは間違
ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテは時間が経過しても、温度が上がっても味わいにほとんど変化がないので、最後まで美味しくいただきました!
ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテ2014の基礎情報
・ワイン名:ブルゴーニュ・アリゴテ2014
・生産者:ドメーヌ・ルロワ
・生産地:フランス>ブルゴーニュ
・葡萄品種:アリゴテ
・原産地呼称等:ACブルゴーニュ
・栽培・醸造法等:除草剤、殺虫剤、合成肥料など不使用。ビオディナミ。ユーロリーフ、AB認証、ECOCERT(エコサート)を認証取得。無濾過。
・抜栓時期:2021.8.
・インポーター:グッドリブ
・参考価格(ネットショップ):20,000円位~
・購入先:ウメムラ Wine Cellar(楽天市場)
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ドメーヌ・ルロワは庶民には中々抜栓する機会がありません。アリゴテが精一杯です。
メゾン・ルロワならピノやガメイを何度か飲んでいます。過去にメゾン・ルロワを抜栓した時のワインの感想の記事です。
下記の中では個人的にはボジョレーが一押しです!
ボジョレー2017 / メゾン・ルロワ
3000円台~。チェリー、ストロベリーなどの赤系果実、ハーブやスパイスの香り。ピノ・ノワールのようなチャーミングで複雑な香り。赤系・黒系果実を少し煮詰めたような濃厚な果実味、ハーブとスパイスの味わい。
ブルゴーニュ・ルージュ2003 メゾン・ルロワ
6000円台~。既に15、6年経っていることもあり、酸味はあまりなく、優しい飲み口で、また、果実の旨味があり、香りともども非常に楽しめます。印象としては、優しい果実の旨味のある、エレガントで繊細なワインでした。
コトー・ブルギニョン2017 / メゾン・ルロワ
3000円台前半~。ナッツ類、黒系果実、煮詰めたストロベリー、爽やかなスパイスの香り。煮詰めた黒系ベリーの果実、熟した赤い果実、煮詰めたストロベリー、フレッシュなストロベリーなどの赤系ベリーの果実の甘酢っぱさ。
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