目次
ガヤのカマルカンダ、ヴィスタマーレ2018
上記写真はエノテカ大阪店(食べログ)でいただいたときのもの。写真の右がヴィスタマーレ、左はパスカル・ジョリヴェのピノノワール・アティテュード(このワインの感想はこちら)。
生産者は、ガヤがトスカーナ州で所有するワイナリーのカ・マルカンダです。そのワイナリーのカ・マルカンダが造る唯一の白ワインが今回飲んだヴィスタマーレです。
このワインの特徴はブドウのアッサンブラージュ(ブレンド)だと思います。ヴェルメンティーノ40%、ヴィオニエ40%、フィアーノ20%です。
私は過去に他のワインで、ヴィオニエとフィアーノがそれぞれ100%のワインを飲んだことがあります。いずれも特徴的な美味しい品種です。
ヴェルメンティーノは意識して飲んだことはありませんが、個性豊かな3品種が邪魔をしあわず、しかし、特徴を出しながら、上手く1つに溶け込んでいるような印象を受けました。
ヴィスタマーレのアッサンブラージュに、カ・マルカンダのワイン造りの高い技術が、反映されているんだろうと思います。複雑ですが、非常に上品で滋味深いワインです。
ガヤがトスカーナで所有する生産者カマルカンダ
生産者の情報はエノテカオンラインから抜粋・要約しています。
カ・マルカンダついて
詳しくはこちら(エノテカオンラインのへのリンク)
「イタリアワインの帝王」と呼ばれ、間違いなく世界でも頂点に君臨するスーパーワイナリー、ガヤ。本拠地であるピエモンテのほか、トスカーナ州・ボルゲリでもワイナリー、カ・マルカンダを設立し、徹底した品質主義によりサッシカイアなどのスーパータスカンに並び称される素晴らしい品質のワインを生み出しています。
「カ・マルカンダ」とはピエモンテの方言で「望みのない交渉」という意味。アンジェロ・ガヤ氏はボルゲリの地でワインを造るため、最高の土壌を求めて研究に研究を重ね、ついに理想の土地を見つけました。しかし、彼は何度も交渉に出かけるものの、その土地の所有者はなかなか首を縦に振らず、18回に及ぶ交渉の末、やっとその念願の土地に畑を取得しました。
カ・マルカンダが近年特に力を入れているのが畑の生物多様性。ボローニャ大学をはじめ複数の大学と共同で研究を進めるほか、植物学者、生物学者をコンサルタントとして雇い、ブドウの樹や畑全体の潜在的な能力を最大限に引き出すよう努めています。
中でも近年世界中の生産者の課題となっている地球温暖化については、早熟なメルロの植樹を減らす一方で、遅熟でよりフレッシュ感のあるブドウ、カベルネ・フランの植樹率を増やす取り組みを開始。カベルネ・フランのもつ花の香りやフレッシュさによって、ワインの味わいやフィネスを高めています。何年も前からカベルネ・フランの作付面積を増やしてきたカ・マルカンダでは2015年ヴィンテージより、マガーリのセパージュはカベルネ・フラン主体となるほか、フラッグシップのカ・マルカンダも2015年ヴィンテージからセパージュの変更しています。
ガヤのカマルカンダ、唯一の白ワイン ヴィスタマーレの感想
ライム、レモンなどの柑橘系果実のシトラスの爽やかな香り。そして、1つ1つの自己主張は少ないものの、メロン、シロップ、蜂蜜、白い花、ナッツ、ハーブ、スパイスなど多様な香りが加わる。非常に優しい芳しい香り。
口に含むと、ライムなどの柑橘系果実の爽やかさと、独特なふくよかさ、そしてミネラル感が同居した印象で、非常に滋味深く、美味しい。若干の甘味、程良い酸味など余韻がある。フィニッシュは味わい深く、ジューシーで、そして爽やかに終わる。
爽やかな印象から始まり、様々な要素を感じ、しかし、ごちゃごちゃせず、綺麗にエレガントにまとまっています。
濃くてわかりやすいワインではないですが、飲んだ瞬間に、「おおー、これは!(美味しいワイン)」と感じました。
個性的な複数のブドウ品種をアッサンブラージュ(ブレンド)している結果、味わい深さ(滋味深いと表現しました)があり、私などでは表現しきれない味わいになっていると思います。
それにしても美味しいワインでした。しかし、価格は8000円程とかなり良いお値段です。度々飲めるものではないので、グラスワインで飲めて良かったです。
さすがエノテカです。このクラスをグラスで普通に出せるところが、美味しいワインを知るお客さんが多い証拠です。
近い内に、私もボトルを買ってもっとゆっくりと味わって飲みたいですね。
エノテカのコメント
グラスに注ぐと透明感のある鮮やかなレモン色。白い花やシトラスのヴェルメンティーノの爽やかな香りに、メロンやアプリコットなどのヴィオニエの甘美なアロマ、フィアーノの花の蜜やナッツのアロマが絡み合う華やかな香りが立ち上ります。口に含むと、豊潤な果実味と洗練された酸が完璧なバランスを保っており、余韻に残る心地良い潮風を思わせるミネラルが、ボルゲリのコバルトブルーに輝く美しい海を連想させます。それぞれのブドウの特徴が見事に融合した、まさにエレガンス溢れるスタイルです。
ガヤのカマルカンダ、唯一の白ワイン ヴィスタマーレの基礎情報
・生産地:イタリア>トスカーナ>ボルゲリ
・葡萄品種:ヴェルメンティーノ40%、ヴィオニエ40%、フィアーノ20%
・参考価格:8000円位。(グラスワイン:990円/50ml)
・購入先:エノテカ大阪店
ガヤのカマルカンダのワイン関連のおすすめ記事
カ・マルカンダの赤ワイン、プロミスの2014と2015ヴィンテージを飲んだ時の感想です。プロミスは私はお気に入りで、何度もリピートしているワインです。
★ブログランキングに参加中です。よろしければクリックをお願いします!励みになります。