今回は栃木県にあるココ・ファーム・ワイナリーの『こころみシリーズ 雲の時間』を抜栓しました。
同ワイナリーが造る『農民ロッソ』というワインが以前から気になっていましたが、同ワイナリーのワインをいただくのは今回が初めてです。
しかも、ソーヴィニヨンブランとゲヴェルツトラミネール他で造る白いワインという点も、どんな仕上がりになっているのかが非常に気になります。
ワイナリーもワインも、特にアッサンブラージュも非常に気になるワインです。
そんなワインの感想です。
目次
ココ・ファーム・ワイナリーのこころみシリーズ 雲の時間2021
ココ・ファーム・ワイナリーのこころみシリーズ 雲の時間′21の情報は、入手先のカーヴ・ド・リラックスから抜粋・引用しています。
今回のこころみシリーズは、北海道余市のソーヴィニヨン・ブラン、ゲヴュルツトラミナー、ピノ・グリなど、冷涼な気候に適したいろいろな白ワイン用ブドウから造られています。
グレープフルーツや黄桃、マンゴスチンの果実に、ユーカリやジャスミン、レモングラス、ヨーグルトなどの香りが広がります。味わいは、アタックは柔らかで火打石や鉱物的なニュアンスも感じられ、全体的にさわやかな果実とシャープな酸、余韻に引き締まるほろ苦さが続いていきます。
“こころみシリーズ”は可能な限りベストなワインを造ろうという新しい試みです。異なる畑の様々なブドウを使用したこの限定発売プログラムです。詳しくはこちら(カーヴ・ド・リラックスのページ)
こころみシリーズ 雲の時間′21の生産者:ココ・ファーム・ワイナリー
こころみシリーズ 雲の時間′21の生産者、ココ・ファーム・ワイナリーの情報は同ワイナリーの公式ページから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(ココ・ファーム・ワイナリーのページ)
「葡萄畑について」より抜粋
1950年代、少年たちによって開かれた山の葡萄畑は、開墾以来、除草剤が撒かれたことがありません。 1980年に誕生したこの山の麓のココ・ファーム・ワイナリーは、1984年からワインづくりをスタート。 2007年より100%日本の葡萄からワインをつくり、現在、ココ・ファーム・ワイナリーの自家製ワインはすべて「日本ワイン」です。 自家畑では化学肥料や除草剤は一切使わず、醸造場での醗酵も天然の野生酵母や野生乳酸菌が中心。“こんなワインになりたい”という葡萄の声に耳を澄ませ、その持ち味を生かすことを大切にしています
「ワイン造りのこと」より抜粋
野生酵母(天然の自生酵母)を中心に醗酵を行っています。マロラクティック醗酵(MLF)も野生乳酸菌によって自然に行われることがよくあります。野生酵母を使うのは、葡萄本来の自然の持ち味を引き出して、上質なワインをつくるためです。目に見えない微生物の力や、元気な土壌から生まれる元気な葡萄の潜在力を大切に生かしたいと思います。
ワインを葡萄畑からつくるために、適地適品種の考え方を取り入れています。各々の土地や土壌や気候風土のなかで無理なく元気に育つこと。そんな葡萄品種を選ぶことよって、病気にかかりにくかったり、虫の害があっても自分の力で回復することができやすくなります。回復力があれば、余計な消毒もしなくてすみます。
ココ・ファーム・ワイナリーのこころみシリーズ 雲の時間′21の感想
透明感のある、ややしっかりとしたイエロー。僅かに緑色が見えるだろうか。
青リンゴ、柑橘類、洋梨、爽やかなスパイス、少し白い花、白桃、フレッシュハーブ、ライチなどの香り。
青リンゴの香りが爽やかです。そして、ややツンとした柑橘類がして、最後にオレンジっぽい柑橘類も感じます。
ゲヴェルツトラミネールっぽさは初めはほとんど感じませんが、開いてくると、少し香ってきます。
非常に芳しい香りです。
口に含むと、少しの酸味、控えめな甘味と苦味を感じる。
りんご、洋梨、ピール、ライム、アプリコット、ミネラル、ピール、緑のハーブなどの味わい。
飲んだ瞬間に、絶妙なバランスの良さを感じます。
ソーヴィニヨンブランの爽やかさもありながら、青臭さや刺激が強くなく、ゲヴェルツトラミネールの独特な華やかな風味を味わえます。
これは美味しい!
味わいは多彩なフルーツの印象ですが、それ以外にもハーブやミネラル感など多彩です。
ピールのような苦味も大人向けの美味しさを演出してくれて、上手く馴染みます。
一口飲んだ時の華やかさと爽やかさなどのバランスの素晴らしさ、そして、余韻で感じる多彩さといい、非常に素晴らしいです!
ココ・ファーム・ワイナリーが造る『こころみシリーズ 雲の時間』はゲヴェルツトラミネールを上手く使って、ソーヴィニヨンブランとのバランスを取っているワインだと思います。
ゲヴェルツトラミネールのアロマティックな個性を強調し過ぎずに、ソーヴィニヨンブランの爽やかさを引き出しています。
日本ワインではゲヴェルツトラミネールを上手くアッサンブラージュしたワインに、時折出会いますが、ココ・ファーム・ワイナリーの『こころみシリーズ 雲の時間』は、その中でも素晴らしいワインではないかと思います。
このワインはソーヴィニヨンブラン好きの方も、ゲヴェルツトラミネール好きの方も、それぞれのブドウ品種の新たな側面や可能性を見出せそうです。
非常におすすめです。一度は味わうべきワインと思います!
ココ・ファーム・ワイナリーのこころみシリーズ 雲の時間′21の基礎情報
・ワイン名:こころみシリーズ 雲の時間
・生産者:ココ・ファーム・ワイナリー (公式ページはこちら)
直営webショップは👇
・生産地:日本>北海道>余市町>才川農園、藤澤農園、荒農園、舟窪農園
・葡萄品種:ソーヴィニヨン・ブラン75%、ゲヴュルツトラミナー23%、ピノ・グリ2%
・栽培・醸造法等:手摘み。2つの方法で仕込んだ。1つ目はフリーランの果汁のみをステンレスタンクに入れ液温を23℃以下に保ち、野生酵母で約3週間醗酵。2つ目は除梗した葡萄をタンクに入れ一晩スキンコンタクトした後にやさしくプレス。葡萄の香りを逃さないように液温を19℃以下に保ち、野生酵母で約1カ月醗酵させた。一部品種については混醸した。醗酵終了後、ステンレスタンクで約5~6カ月熟成。その後、澱引きしてブレンドを行った。澱引き後、無濾過・無清澄でビン詰。
・抜栓時期:2022.12.
・参考価格(ネットショップ):3500円~
・入手先:カーヴ・ド・リラックス(公式ページはこちら)
twitter上でカーヴ・ド・リラックス(@cavederelax)が実施していたプレゼントキャンペーンに当選していただきました。
ゲヴェルツトラミネールで造るワイン関連のおすすめ記事
今回はココ・ファーム・ワイナリーが造る『こころみシリーズ 雲の時間2021』を抜栓しました。
華やかさと爽やかさなどのバランスの素晴らしさ、余韻での多彩さを感じるワインでした。
下記は同じくゲヴェルツトラミネールで造った日本、スペイン、チリのワインです。ゲヴェルツトラミネールは好みのブドウ品種です。超おすすめです!
・鶴沼ゲヴュルツトラミネール2017/北海道ワイン
北海道。2400円台~。
白桃、ライチ、ラ・フランス、メロン、甘い花、ハーブの香り。白桃とライチの香りを混ぜ合わせたような、なんとも言えない上品な素晴らしい香りです。
口に含むと、ライチ、ラ・フランス、ライム、メロン、麦わら、やや緑のハーブなどの味わい。
・ヴィーニャ・エスメラルダ2018/トーレス
スペイン、カタルーニャ州。1400円台~。
甘い白桃、爽やかで甘やかなマスカット、南国のエキゾチックな果実、ライチ、バラ、白い花、少しスパイスの香り。
口に含むと、マスカット、ライチ、南国果実、ハーブなど多様な味わい。控えめな酸味、少しの甘味。甘さは強すぎず、全体としては複雑でエキゾチックな味わい。
・コノスル・ゲヴュルツトラミネール・ビジクレタ・レゼルバ2020/ヴィーニャ・コノスル
700円台~。
白桃、ライチ、白い花、レモン、メロンなど様々なフルーツの香り。白桃とライチの非常に甘い香りが漂う。
口に含むと、ライチ、ライム、白桃、メロン、フルーツのコンポートなどの味わい。非常にフルーティで、アロマティック!