今回はフランスの南西地方のブドウ品種はマルベック(+メルロ)のワインです。
南西地方は有名なフランスの産地ですが、日本では売られているワインの種類が少ないのかもしれません。何となくマイナーなイメージがあります。この地方特有のブドウ品種も多いので、なおさらちょっと覚えにくいからなのかもしれません。
昔、私が初めて飲んだマルベックが、この南西地方の中のカオールというアペラシオンだったと思います。その後、ワイン新興国のアルゼンチン、チリなどのマルベックも飲むようになり、今に至っています。頻度はそれ程多くないですが、お気に入りの品種の1つです。
最近は新興国のマルベックを飲んでいたので、私の中での原点回帰として、久しぶりに南西地方のACカオールを飲もうと思い立ち、購入した1本です。
目次
南西地方カオールのマルベック プルプル・ド・グレゼット・ルージュ2019
下記エノテカのコメントの私が引いた下線部分は、私の印象と合致します(残念ながら、私には表現力がないのですが…)。「リッチな果実味」は南西地方カオールのマルベックにはありそうですが、後半の「フレッシュな清涼感」、特に「清涼感」が少し特徴的です。そのため。このプルプル・ド・グレゼットのワインの特徴ではないかと思います。
ワインの情報は購入先のエノテカから引用しています。
2016ヴィンテージのコメント
外観は輝きのある紫色。レッドチェリーやザクロなどの赤系果実のよく熟したアロマに、フルーツケーキやモカなどの甘やかな香り。口に含むと、リッチな果実味と綺麗な酸のバランスが良く、フレッシュな清涼感が特徴です。柔らかなタンニンが心地良く、牛ステーキや豚の生姜焼きと相性抜群の1本です。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
南西地方カオールのマルベック 生産者ドメーヌ・ド・ラグレゼット
このドメーヌ・ド・ラグレゼットの拠点は15世紀に建てられたシャトーで、かつ、国宝認定を受けているのは凄いですよね。
しかも建設された当時からワインを造っていたとのことです。カオールだけでなく南西地方でも非常に伝統のあるワイナリーではないかと思います。
カオール地方のマルベックは飲んでおくべきと思いますが、ドメーヌ・ド・ラグレゼットのワインは、なおさら飲んでおきたいと感じさせます。
さらには、ロバート・パーカー氏が高得点を良く出す天才醸造家ミッシェル・ロラン氏も関わっているとのですので、なおさら気になるワインです。
生産者の情報は購入先のエノテカから抜粋・要約しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
フランンス南西地方の銘醸地カオールに位置するワイナリー。15世紀に建築され、国宝としても認められる由緒正しい城(シャトー)を拠点としています。シャトーでは建てられた当時からワインを造っていましたが、1980年に当時カルティエグループ会長であったアラン・ドミニク・ぺラン氏は城を購入し、世界でも指折りのワインメーカーであるミシェル・ロラン氏を迎え、土着品種であるマルベックを用いた高い品質のワインを生み出しています。
地中海の影響を受ける海洋性気候で、秋にはオータンと呼ばれる南仏の乾燥した熱波が吹き付け、ブドウの完熟を促進。乾燥しているが、ロット川のおかげで適度な水分が保たれることによって、熟度の高いブドウが結実し、タニックだが心地よい果実味を備えたワインが生まれるのです。
南西地方カオールのマルベック ドメーヌ・ド・ラグレゼット ワインの感想
美しい透き通るワインレッド。
フレッシュなカシスやブラックベリーなどの黒系果実、チェリー、煮詰めた黒系果実、バラの花、スパイシーな香り。黒系果実とスパイシーさが印象的な香りです。
香りから想像する味わいは、タンニンが豊富でしっかりとしたボディ、黒系果実の凝縮感とスパイシーさです。さて、実際はどうなのか?
口に含むと、フレッシュなカシスとブラックベリーなどの黒系果実、黒系果実を煮詰めた凝縮感、スパイスの味わい。タンニンは豊富ですが、繊細。フレッシュな黒系果実の美味しさをしっかりと感じることができます。そのため、しっかりとしたボディではあるけれど、酸味が程良くあり、意外に軽ろやかに感じる。
今まで飲んだマルベックのイメージを覆えすようなフレッシュで軽やかな飲み口です。程よい酸味がしっかりとしたボディを軽やかにしているために、過去に経験したマルベックと印象が異なるんだと思います。
こういう美味しさのマルベックもあるんだ!と感じた1本でした。
最近、赤ワインの若いヴィンテージを飲む場合、マルベックはお気に入りです。ちょくちょくいろんなマルベックを飲むようになってきました。今まで飲んだ来たマルベックは凝縮感があっても、もう少ししっとりとして落ち着きのある印象が多かったです。
しかし、今回のワインは凝縮感があり、フレッシュで軽やかな飲み口でした。メルロがアッサンブラージュしている影響かもしれません。
そのため料理にも合わせやすそうです。こってりした肉料理以外にも上手く寄り添ってくれそうなワインです。マルベックも非常に奥が深いです。
フレッシュで軽やかな飲み口のマルベックを試してみるのも一考だと思います。マルベックの広がりを感じる1本でした。
合わせた料理:手作りの猪肉のパテ
南西地方カオールのマルベック ドメーヌ・ド・ラグレゼット ワインの基礎情報
・生産地:フランス>南西地方>カオール
・葡萄品種:マルベック85%、メルロ15%
・原産地呼称等:ACカオール
・土壌や気候:地中海の影響を受ける海洋性気候。秋には南仏の乾燥した熱波(オータン)が吹きつける。乾燥しているが、ロット川により適度な水分が保たれる。
・インポーター:日本酒類販売株式会社(公式ページ『ワイン ノ マド』はこちら)
・参考価格:1300円台~
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
エノテカオンラインのクラブエノテカプレミアム(VISAカード)の特典であるケースオーダー20%割引で、1300円台で購入。
マルベック関連のおすすめ記事
ロ・タンゴ・マルベック2020/ボデガ・ノートン
1700円台~。フレッシュなブラックベリー、カシスなどの黒系果実、シナモンや胡椒などのスパイスの香り。口に含むと、フレッシュな黒系果実の凝縮感があり、タンニンも豊富でしっかりしたボディで、また、リコリスやスパイスなどの味わい。
コノスル・マルベック・ビシクレタ・リミテッド・エディション2018/コノスル
コンビニのファミマで880円で購入(※上記はファミマのワインと異なりますが、ビジクレタ・シリーズ)。黒系果実がたくさん入っている香り。熟した甘い黒系果実やクレーム・ド・カシスなどの味わいがし、黒い果実の凝縮感とフレッシュさもある美味しいワイン。
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