今回のワインは過去に飲んで美味しかった2000円前後のイタリアワインをリピートしようと思い、まとめ買いした内の1本です。
抜栓したのは、シチリア州のワインで、ブドウ品種がネレッロ・マスカレーゼとネロ・ダーヴォラです。
エレガントなネレッロ・マスカレーゼと骨太なネロ・ダーヴォラで造るワインがどうなるか、非常に気になるところですが、程好いバランス感のあるワインでした。
そんなワインの感想です。
目次
ヴィニエティ・ザブがネレッロ・マスカレーゼで造るイルパッソ2019
ヴィニエティ・ザブがネレッロ・マスカレーゼで造るイルパッソの情報は購入先のフェリシティーから抜粋・引用しています。
艶やかな黒紫色、タンニンは丸く、なめらかな口当たりです。
果実そのものがもつ甘みが弾ける様に広がります。
スパイシーさやバルサミコを思わせる風味があります。ネレッロ・マスカレーゼの畑は、比較的標高が高く風も強く急斜面です。
土壌は粘土と砂質(各50%)で、粘土質からは力強くアルコール度の高い葡萄が、砂質からはエレガントな葡萄が生まれます。
ネレッロ・マスカレーゼは畑で房の付いたまま枝をカットし、樹上で約2週間乾燥させより糖度を上げて使用します。詳しくはこちら(フェリシティー(楽天市場)のページ)
ネレッロ・マスカレーゼで造るイルパッソの生産者:ヴィニエティ・ザブ
ネレッロ・マスカレーゼで造るイルパッソの生産者のヴィニエティ・ザブの情報は購入先のフェリシティーから抜粋・引用しています。
現在はファルネーゼが所有しているとのことです。今回まとめ買いしたイタリアワインにも含まれる、お気に入りのカサーレ・ヴェッキイオ・モンテプルチァーノ・ダブルッツォを造っているのもファルネーゼですので、その点でもおすすめできるワインです!
詳しくはこちら(フェリシティー(楽天市場)のページ)
1980年にアデュア ヴィッラが設立したワイナリー。ファネーゼ・グループが引き継ぎ、独自で所有しています。
シチリアは葡萄栽培に適しており、高品質な上に量もとれます。量があれば価格を抑えられ、価格と品質のバランスを追及するには優れた土地です。
葡萄は自家畑25haからと、契約農家からの買取り葡萄を使っています。
葡萄の買取りは、収穫した葡萄の重さに対して代金を支払うのが一般的ですが、ザブではアブルッツオでファルネーゼが行っているのと同様に、区画に対して支払います。
収量が減っても収入は減らないため、選定、間引きなどを躊躇なく行うことが出来、契約農家はザブの成長を自らの誇りととらえています。
ヴィニエティ・ザブがネレッロ・マスカレーゼで造るイルパッソの感想
少し紫色が入った赤色。ネレッロ・マスカレーゼのイメージはオレンジがかった赤色からすると、しっかりした黒系果実を予感させる色。
フレッシュ&少し熟したブラックベリーやブラックチェリーなどの黒系果実、スミレの花、黒胡椒やシナモンなどのスパイス、アカシア、少しバラの花の香り。
エレガント系の香りと凝縮感のある濃厚系の香りが共存している印象です。また、熟した甘い果実やスパイスの香りと、フレッシュなフルーティーさや爽やかなスパイスの香りも共存しています。
奥行きのあるいい香りです。
口に含むと、やや強めの酸味、渋味は酸味で少し強調された印象です。タンニンは繊細でそこまで豊富に感じないので、本来なら渋味はほとんど感じないと思いますが、思いのほか感じます。
フレッシュなチェリーやフランボワーズなどの赤系果実、シナモンなどのスパイス、ブルーベリーやブラックベリーなどの黒系ベリーなどの味わい。
フレッシュな赤い果実の美味しさがありつつ、甘いスパイスや爽やかなスパイス、さらには黒系果実の美味しさも感じます。
凝縮感のあるボディですが、フレッシュな赤い果実も感じるので、全体を軽やかにしているようです。
フレッシュでフルーティなチャーミングさと、ボリューム感のある要素がともに感じられ、非常に飲み応えがある1本です。
ヴィニエティのイルパッソは、エレガントなネレッロ・マスカレーゼというよりも、ネロ・ダーヴォラが上手く出ていて、しっかりとした黒系果実の凝縮感を持った骨太なワインという印象でした。
まだ若いため酸味のある赤い果実があったり、シナモンのようなスパイスもあり、ネレッロ・マスカレーゼとネロ・ダーヴォラの両ブドウ品種の色々な要素を味わえるワインです。
もう少し熟成して色々な要素がこなれてきた時が、最も美味しいタイミングになりそうです。次はあと数年寝かせた時、全く異なる印象の味わいや香りになっているのでは?と感じるワインでした。
もちろん現在でも飲み応えのある美味しいワインですので、1600円台~とお値打ちでもあるので、可能なら2本買って1本は軽く寝かせたい(熟成させたい)ワインです!
黒い果実も感じる骨太なネレッロ・マスカレーゼ&ネロ・ダーヴォラもおすすめです。
ヴィニエティ・ザブがネレッロ・マスカレーゼで造るイルパッソに合わせた料理
・前菜盛り合わせ:カフェ・エ・クッチーナ・カエルちゃん・ナカノシマ。@大阪市北区。モッツァレラチーズ、生ハム、パテ、スパニッシュオムレツ、鶏ムネのフリット、グリルチキン、ソーセージ、サラミ、サラダ。
今日も家籠りでUber eatsで注文。種類が非常に多くボリュームたっぷりです。肉類が多いので赤ワインを開けるときに最適。白ワインも合いそうです。
今回はワインがしっかりした味わいのワインですので、いずれの前菜にもよく合いました。前菜もこれだけ種類があると、いろいろとペアリングを試せて楽しみながら、食事とワインをいただけます。
モッツァレラチーズはワインを引き立ててくれるので、非常に合います。ワインの渋味も全く感じなくなります。
生ハムは塩味が効いていてハムの美味しさを引き立てている印象です。今回ワインには塩味をあまり感じないので、ぼちぼち合っている位の印象でした。
パテはスパイスなどのしっかりとした味付けでお肉の旨味も出ています。ワインは酸味が少し抑えられて、パテの濃いめの味付けが控えめになり、お肉の旨味がより出ているように感じます。ワインも少しエレガントな印象になります。このペアリングは非常に引き立て合っていると思います。
スパニッシュオムレツはほっこりした優しくマイルドな味わい。ワインともマイルドさを残した味わいのままで、良く合っています。
鶏ムネのフリットはヘルシーでタンパクな味わいです。ワインは酸味を残し、味わいはそのままの印象でしたので、ペアリングはいい感じだと思います。
グリルチキンは和の味(醤油)がします。他の料理に比較すると、酸味が少し強調された印象でしたが、他のはちょっと違うペアリングになり、面白いと思います。相性はボチボチと言った印象でした。
ソーセージは塩味も強めで、濃いめのしっかりした味つけ。今回のワインもしっかりした味わいなので、負けずにどちらも美味しい。
サラミは味は濃くなく、程好くて、塩分もやや控えめでサラミにしては優しい味わい。ワインに合わせると、少しまろやかさが出てワインを滑らかな印象にしてくれます。いい組合せだと感じます。
・Cafe e Cucina カエルちゃん nakanoshima @大阪市北区
(公式ページはこちら、食べログ:こちら、ホットペッパー:こちら)
・Uber eats(公式ページはこちら):Uber Eats フード注文はこちら
ヴィニエティ・ザブがネレッロ・マスカレーゼで造るイルパッソの基礎情報
・ワイン名:イルパッソ2019
・生産者:ヴェニエティ・ザブ
・生産地:イタリア>シチリア州
・葡萄品種:ネレッロ・マスカレーゼ70%、ネーロ・ダーヴォラ30%
・原産地呼称等:IGT.テッレ・シチリア
・気候や土壌:比較的標高が高く、風も強い急斜面(ネレッロ・マスカレーゼ)。粘土と砂質が50%ずつ。
・栽培・醸造法等:畑で房のついたまま枝をカットし、樹上で約2週間乾燥させて糖度を上げて使用(ネレッロ・マスカレーゼ)。
・インポーター:稲葉
・参考価格(ネットショップ):1600円台~
・購入先:酒類の総合専門店 フェリシティー(楽天市場)
1672円で購入。
シチリア州のネレッロ・マスカレーゼで造るワイン関連のおすすめ記事
ヴェニティ・ザブのイルパッソはブドウ品種ネレッロ・マスカレーゼで造るワインです。このワインには30%はネロ・ダーヴォラを使用しており、しっかりと黒系果実を感じたり、骨太な印象でした。
そこで、イルパッソとは様々な条件が似ていますが、味わいや香りの趣が異なる2種類のワインの感想の記事です。
いずれもシチリア州のネレッロ・マスカレーゼ他を使ったワインですが、骨太というよりもエレガントな印象です。どちらも2100円台からとお値打ちでおすすめのワインです。
コローシ・サリーナ・ロッソ2017/カンティーネ・コローシ
2100円台~。胡椒や清涼感のあるスパイス、花、赤系と黒系果実の芳しい香り。少し熟したフランボワーズなどの赤系ベリーの果実、アメリカンチェリーのような黒系果実、甘いスパイス、ハーブなどのエレガントな味わい。
レ・サッビエ・デル・エトナ・ロッソ2017 フィッリアート
2100円台~。ネレッロ・マスカレーゼを主体としたワイン。薔薇の花、チェリー、ストロベリーなどの赤系果実、シナモンなどのスパイス、フレッシュな黒系ベリーの果実の香り。上品に熟れた赤い果実やスパイスのニュアンスがあり、ミネラル感もあり、ピノとは異なるエレガンス。
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