今回は2016年に購入して、5年以上自宅のワインセラーで熟成させていたドメーヌ・モンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネ2013を抜栓しました。
このワインを抜栓した第1の理由は、料理に合わせるためです。
コロナ禍ということで、自宅でいながらイタリアンの仔羊のグリルやビストロの鴨肉のポワレが頼めるようにになりました。
そうすると、せっかくだから美味しい料理に合わせて、普段飲まない、私にとって貴重なワインを抜栓したくなりました
セラーで5年以上熟成させているワインはたくさんは無いため、個人的に非常に貴重なワインなんです。
そんなワインの感想です。
目次
モンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネ2013
モンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネの情報はエノテカから抜粋・引用しています。
2019vt
外観は鮮やかなルビー色。イチゴやチェリーなどの赤系果実の上品なアロマが徐々に立ち上ってきます。時間が経つにつれて、森の下草などのアロマがグラスの中に広がり複雑な印象。口に含むと上品な赤系果実の旨味を感じられ、繊細できめ細かいタンニンが舌の上を流れて行きます。酸味は心地よく、全体として非常に優しい丸みを帯びたスタイル。若いうちから滑らかでタンニンが溶け込んでおり、エレガントで香り高い味わいです。
石灰粘土質土壌で、樹齢平均45年のピノ・ノワールが植えられています。収穫は手摘みで行われ、ワインナリーにて手作業で選果。醸造後は新樽比率30~40%の樹樽で熟成されます。ヴォーヌ・ロマネの優美で上品な香りが特徴的なこちらのワインを是非お楽しみください。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
ヴォーヌ・ロマネの生産者:ドメーヌ・モンジャール・ミュヌレ
ヴォーヌ・ロマネ2013の生産者、ドメーヌ・モンジャール・ミュヌレの情報は輸入元のエム・エム・ズィーと、エノテカオンラインから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エム・エム・ズィーのページ)
1620年から始まる由緒ある造り手。北から南まで幅広く優良な畑を所有し、37ものキュヴェを生産しています。
細かく管理することで、除草剤など化学的介入を回避することができ、結果として葡萄は生命力溢れる純度の高いものとなります。
印象的な紋章は良いワインは畑からでき、その畑で徹底して働くという意味を持っています。
こだわりは細部にまで渡り、オーク樽は有名なトロンセの隣でヴァンサン氏自らが森を開拓した区画の樹を使っています。そこで上質なオークを厳選し、18ヶ月間の自然乾燥後に樽にします。
ここまでこだわり、妥協しないで出来るのはブルゴーニュでも数えるほどでしょう。
ワインはテロワールの個性を余すことなく活かし、モダンでありながら、古き良き時代の要素も上手く取り入れており、誰もが素直に楽しめる見事な造りです。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
畑では2003年から一部の畑でビオロジック農法を導入。その他の畑では極力農薬の使用を控えたリュット・レゾネを採用しています。グリーンハーヴェストを実施し、ヴィラージュは40hl/ha、グラン・クリュは30hl/haに収量を抑え、収穫はすべて手摘みで行われています。赤ワインの醸造は、低温マセラシオンを4~5日間行い、アルコール発酵は30℃で12~15日間。その後、タンニンが強く出ないように1度だけかつストレスをかけないために空気圧で圧搾。マロラクティック発酵はオーク樽で2ヵ月間行い、その後熟成を行います。
モンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネ、エレガントな旨味の感想
透明度は非常に高い。エッジは薄いオレンジ色、中心に近づくにつれ、オレンジ色が濃くなり、少し赤い色が加わる。
エレガントな花々、出汁などの香り。熟成して出汁っぽさが出ていて、エレガントな香りがします。
強い香りではなく薄く感じますが、しかし、しっかりとした香りがしています。そのため、よりエレガントに感じます。
スワリングすると、紅茶、熟れた果物、控えめに爽やかなスパイス、バラの花などの優しく、甘やかな香り。
しかし、やはり上品な出汁とエレガントな花の香りがメインに感じる。熟れて透明感を得た果物の控えめな香りと言った方がいいのか…。
口に含むと、優しい甘やかさ、酸味はほとんど無く、渋味は全く感じない。完全にタンニンは溶け込んでいて、非常に透明度が高い液体になっている。
味わいは強くはないのに、全てが溶け込んでいて、しっかりとした旨味をたっぷりと感じることができる。
全てが溶け込んで出汁のような味わいというのが一番近いでしょうか。熟れて透明感を得たオレンジやストロベリーなどの赤いベリーの旨味のみを抽出したようなエレガントな味わいと言うべきか。
そして、他にも、紅茶、ミネラル、塩味のような味わいも加わっているような印象です。
果実などの旨味の1つ1つは控えめな味わいです。そして全体でも薄味ですが、コクや旨味が凄くて、しっかりした味わいに感じます。
透明感のある優しい甘やかさが最高に美味しいです!
抜栓3日目、バラの花、赤系ベリー、ミント、紅茶など、抜栓初日と似た要素ですが、印象はより洗練された印象です。香りの量も多い気がします。
口に含むと、僅かに酸味を感じ、非常に上品な薄い甘やかさもあります。抜栓初日と近い印象で、透明な液体に全ての旨味が溶け込んで、一つに調和していています。
出汁化した優しい甘やかなストロベリーなどの赤系ベリーや、様々なものが溶け込んだ出汁の味わい。赤系ベリーは敢えて味わいを強調した表現でしかありません。個別の味わいを出すのは非常に難しいです。
単的に言うなら旨味のみを抽出した出汁です。旨味の中には熟れて透明感を得た果実から、さらに抽出した旨味であり、果実感を辛うじて感じる程度です。
抜栓3日目もめちゃくちゃ美味しい! 素晴らしいワインです。
「何これっ!」と驚かされるような味わいで、めちゃくちゃ美味しいです。本当に凄い!
非常にインパクトのある味わいだけど、薄口で、旨味満載のワインです。この味わいは熟成が進んだワインでないと出せないのではないかと思います。
上手く熟成して、いいタイミングで抜栓できたようです。そして、抜栓3日目もヘタることなく、旨味たっぷりの出汁の味わいは続きました。
今回抜栓したモンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネは2013vtです。2013年のブルゴーニュは厳しいヴィンテージで、そのため、そろそろ抜栓しても面白いのではないかと思い、抜栓しました。
予想通り熟成は進んでいて、出汁化していました。もちろんまだ熟成は続きそうですが、タンニンも感じなくなっており、近い内にピークアウトしそうな印象です。
ヴィラージュ・クラスということもあり、なおさら良年よりは早くピークアウトしそうな印象でした。
モンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネ、エレガントな旨味に合わせた料理
・ニュージーランド産仔羊肉のロースト サルサヴェルデ:オステリア ガウダンテ。
肉厚ですが、中までしっかりと火が通っている。しかし、めちゃくちゃ柔らかい。ラム肉の旨味がたまらなく美味しい! そして、サルサヴェルデのソース(イタリアンパセリのソース)が少しコクと、爽やかさを与え、ラム肉の旨味をさらに引き出します。
モンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネと合わせると、ワインの上品な出汁っぽさや甘やかさが料理と上手く寄り添う。また、料理のサルサヴェルデ・ソースの爽やかさがワインに少し爽やかさを与えて、より料理とマッチしてくれます。
合うなぁ、美味しいです。良いペアリングでした。
・オステリア ガウダンテ:「気軽に楽しむ本格イタリアン。大切な記念日にも、お友達と賑やかに楽しむ日も。イタリアワインとともに本場イタリアの量と味を大阪と神戸でお楽しみください。」(公式ページより引用)
URL | http://gaudente.jp/ |
住所 | 大阪店:大阪府大阪市北区梅田1丁目11−4 大阪駅前第4ビル B1F
神戸店:兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目6−1 神戸ハーバーランドumie モザイク 3F |
アクセス | 大阪店:大阪メトロ・谷町線・東梅田駅、JR・大阪駅、阪急・梅田駅より徒歩5分
神戸店:神戸高速鉄道・東西線・高速神戸駅より徒歩12分 |
・鴨胸肉のポワレ:ビストロ フィル。
程良い歯応えがありながら、非常に柔らかいです。そして噛むほどに鴨胸肉の旨味が出てきて、余韻に向けて、さらに旨味を感じます。
モンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネに合わせると、エレガントさが少し抑えられて、フルーティな印象が少しアップします。料理にうまく寄り添って、どちらも美味しくいただけます。こういうワインの変化も面白いです。
いずれの料理もワインをしっかりと楽しむためには、ワイン単独で飲んだ方が、全体のハーモニーを感じたり、より複雑に溶け込んだ旨味を感じることができると思います。
しかし、仔羊のローストや鴨胸肉のポワレと合わせても、美味しく感じるのは間違いありません。
【ビストロ フィルの実店舗】
・気軽にフレンチとワインが楽しめるビストロ 『Repas (ルパ)』
「本町駅徒歩3分、ビルの2階で営業しています。平日ランチ2,000.土曜日ランチは3,500円。
ディナーはアラカルトのみでの営業です。各国ワインを全てグラス🍷でご提供しております。カウンター席もありますので、お一人でも気軽にご来店下さい。天満橋に系列店、 」(公式ページから引用)
公式URL | 食べログ上の公式ページはこちら
Instagram公式アカウント:bistr_fil Repas ルパ【大阪 本町】 |
住所 | 大阪市中央区本町4-8-8 リズム本町 2F |
TEL | 050-5600-0699 |
営業時間 | 【ランチ】 11:30〜13:30(L.O.) 【ディナー】 17:30〜21:00(L.O.) |
定休日 | 水曜日ランチ、日曜日、祝日 |
アクセス | 御堂筋線・四ツ橋線 本町駅徒歩3分 |
グルメサイト | 食べログはこちら |
モンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネの基礎情報
・ワイン名:ヴォーヌ・ロマネ2013
・生産者:ドメーヌ・モンジャール・ミュヌレ
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ニュイ>ヴォーヌ・ロマネ
・葡萄品種:ピノノワール
・原産地呼称等:AC.ヴォーヌロマネ
・栽培・醸造法等:石灰粘土質土壌。樹齢45年。リュットレゾネ(減農薬農法)、グリーンハーベスト。手摘み、手作業で撰果。アルコール発酵は30度で12~15日。4~5日間低温マセラシオン。オーク樽で2ヶ月間マロラクティック発酵。新樽率30~40%で熟成。
・抜栓時期:2022.02.
・インポーター:エイ・エム・ズィー
・参考価格(ネットショップ):9000円台~
・購入先:ウメムラ Wine Cellar(楽天市場)
7000円台で購入(2016年)
ブルゴーニュに喩えられることもあるネッビオーロ関連のおすすめ記事
約5年間自宅のセラーで熟成させていたモンジャール・ミュヌレのヴォーヌ・ロマネ2013(上記写真上)を抜栓しました。熟成によりエレガントな旨味たっぷりのワインとなっていました。
同じように自宅のセラーで熟成させて、今回のワインと同じ時期に抜栓したワインです。
ブルゴーニュと例えられることもあるイタリアのピエモンテ州のネッビオーロで造るバルバレスコ(上記写真左)とバローロ(上記写真右)です。ワイナリーはいずれもプルノットです。これらも一定の熟成を経て最高に美味しかったワインです。
バルバレスコ・ブリック・トゥロット2011/プルノット
7400円台。バラなどの華やかな花々、熟した甘やかな赤系ベリー、出汁、シナモンや黒胡椒、ミントなどのスパイス、土、森の下生え、ドライフラワーなどの香り。口に含むと、熟したストロベリーなどの赤系ベリー、リキュール、出汁、土、きのこなど熟れた感のある芳醇で、エレガントな味わい。
バローロ・ブッシア2009/プルノット
9,000円台~。甘やかな花やスパイス、清涼感のある花やスパイス、熟した赤系果実、少しリキュール、ブイヨンのような出汁など非常にエレガントで、艶やかな香り。口に含むと、ミネラル、出汁、熟しきった赤黒系果実、紅茶などの味わい。
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