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1000円ワイン!レ・フォンタネルのペイドック・ピノノワール2018
このワインは、フランス南部のラングドックという地域のIGPクラス(※)です。IGPの名称はペイ・ドックです。
いわゆる高級ワインは上のAOCクラスのワインで、さらにその中でも上位クラスにあたるものが多いです。
ですので逆に、旨安ワインを私が良く狙うのは、このIGPクラスです。特にラングドックのIGPは日本でも良く見かけますので、ワインショップで少し意識してチェックすると、見つけることができます。
話変わって、フランスでピノ・ノワールと言えば、代表的な産地はブルゴーニュとなるのですが、残念ながら高価なワインが多いです。そのため、今回旨安ピノ・ノワールを探究するため、11本購入した内の1本です。
このワインも楽しめる美味しいワインでしたので、1000円程度と価格もお値打ちですから、一度試す価値はあると思います。
AOC・IGPについては下記記事を参照ください。
1000円ワインの生産者レ・フォンタネル(フォンカリュ醸造所)について
生産者の情報は購入先のフェリシティのページから抜粋・要約しています。
「レ・ファンタネル(フォンカリュ醸造所)」のページへのリンク
フォンカリュの名前は、フォンティエスドート、カパンデュ、アルゾンヌ、モントリューの4つの村の名前にちなんでいます。
それぞれの地域の畑のブドウを、7ヶ所ある醸造所に持っていき醸造を行います。
各醸造所で造られるワインは、ヘッドワインメーカー、イザベル・パンゴーとトップアグロノミスト、ガブリエール・ルッチがチェックしています。
この2人が年間を通して農夫達に畑や区画ごとに細かく指導を行って、その後フォンカリュのラボで品質をチェックし、レンジごとに分けます。
ブレンドなどの指示は、全てラボから細かく行い、タンクの管理などもデータに基づいて行っています。
フォンカリュはフランスの専門誌「ラ・ルヴュ・ド・フランス」の「2012年度年間最優秀ワイン生産者組合賞」を受賞。
また、「ドリンク・インターナショナル2017」で、「世界で最も評価されているワインブランド50」に選出されました。
1000円ワイン!レ・フォンタネルのペイドック・ピノノワールの感想
チェリーやレッドカラントなどの赤い果実、バラの花、シナモンなどのスパイスの芳しい香りがします。
スワリングしていくと、甘い酸っぱい赤い果実の香りが漂ってきます。さらに白胡椒などの少しスパイシーな香り。
香りからはフレッシュな赤い果実味タップリの味わいのイメージがします。
さて、実際に口に含むと、フレッシュなチェリーやレッドカラントなどの赤い果実を思い浮かべます。そして独特な複雑味があります。酸味は強めです。
そして、見た目や香りのイメージとは裏腹にボディはしっかりしていてタンニンも豊富です。
抜栓後1時間を超えると、赤い果実の豊富な果実味に印象が変わります。果実のピュアさが強調され、複雑な雰囲気は少しおさまります。
この段階に至ると、当初に香りからイメージした果実味豊かな印象に近くなりました。
私の好みですと、味わいは抜栓1時間を経過してから飲み始めるのがベストのようです。最初の1時間は完全に閉じていたようです。
そして、香りは抜栓直後が非常に気に入りました。バラのような香りは抜栓直後の方があり、個人的には好みですが、後半は赤い果実や白胡椒などの少しスパイシーなイメージに若干代わりましたが、こちらも良い香りです。
何度となく香りを楽しみ、そして、口に含むを繰り返しました。
抜栓4時間を超えると、若干ピークアウトしたのか、香りも味わいも少し落ちたような印象になりました。次のステップへの序章なのか、ポテンシャルを出し切ったのかは、不明です。4時間30分位で1本飲み切ってしまいました。
普段はボトル半分前後しか飲まないので、そういう意味では結構スイスイ飲める美味しい軽やかなピノだったとも言えそうです。
1000円で4時間以上楽しんだので、非常にお値打ちなワインです。ぜひ機会があれば、ゆっくりと開かせながら飲んでいただきたいワインです。
しかし、翌日に持ち越した場合、どうなっているかは未知数です。個人的には当日飲み切りが無難で、翌日に持ち越すなら、軽く1杯だけ持ち越しにして、どう変化をしているか確認する位がよさそうです。
1000円ワイン!レ・フォンタネルのペイドック・ピノノワールの基礎情報
・生産地:フランス>ラングドック・ルーション>ラングドック
・葡萄品種:ピノノワール
・原産地呼称、格付等:IGPペイ・ドック
・インポーター:稲葉
・購入先:フェリシティ(楽天)
・参考価格:1055円(購入価格)
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下記はいずれもペイ・ドックのピノ・ノワールです。ロスチャイルドは1000円前半、ルーデュモンは2000円位で購入できます。クオリティで言えば、価格に比例している印象です。味の好みと財布事情は人それぞれですので、バランスがどこで取れるかによると思います。
本当のデイリーワインなら今日紹介したフォンタネル、たまに趣向を変えて、ロスチャイルドを、そして、週末はルーデュモンで少し贅沢に!といったバリエーションも味の違いを楽しみながら勉強できますし、面白いと思います。
カデドック・ピノノワール2016 バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
ペイドック・ピノ・ノワール2016 ルーデュモン
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