今回のワインはトーレスのシングルヴィンヤード・シリーズのマス・ラ・プラナ2013vtです。
ブドウ品種はカベルネソーヴィニヨン。
無農薬・有機栽培で造られるオーガニックワインで、手塩にかけて造られています。
そんなスペインのプレミアムワインです。
2020年に2本購入して2年半程セラーで寝かせていた内の1本を抜栓しました。
そんなワインの感想です。
目次
トーレスのマス・ラ・プラナ2013
トーレスのマス・ラ・プラナ2013の情報は輸入元兼購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
2013vt
外観は紫がかったルビー色。ブラックベリーやブラックカラント、プラムなどの濃密な果実のアロマに、ブラックオリーブやヒマラヤ杉、タバコやミネラルのニュアンスが重なります。深みのある凝縮した果実味と、しなやかながらも力強いタンニンと活き活きとした酸が見事に融合。オーク樽由来のバニラやトーストの風味も加わり、密度が高く奥行きのある余韻が長く続いていきます。10~15年以上熟成させると複雑な要素が一層花開き、より深く濃密な味わいを堪能できます。スペインが誇る最上級のプレミアムワインを、是非ご堪能ください。
温暖で乾燥した地中海性気候。ペネデス・セントラルの標高250メートル付近にあり、約29haにわたって広がる畑でカベルネ・ソーヴィニヨン種に特化してブドウを栽培しています。 土壌は主に濃い黄土色をした石灰質。僅かに砂利を含んでいるため非常に水はけが良く、そこには平均樹齢30年、古いものでは50年近い樹齢の樹が植えられています。
栽培においては、1980年から窒素系肥料の使用をやめ、有機栽培の取り組みを開始。摘房(少ない房に栄養を集中させるよう、一つの樹になる房の数を調整する作業)を導入し、ブドウの収量を減らしました。同様に醸造面でも、当時最先端と言える技術を導入したことでワインの品質が向上。
現在では農薬などを使わずに全て有機栽培。手摘みで収穫されたブドウを15~25日間のスキンコンタクトを行い、温度管理できるステンレスタンクで7日間の発酵。その後60%は新樽のフレンチオークで18ヵ月熟成を行っています。 土地の特性を表したいという想いから、一般的にカベルネ・ソーヴィニヨン種であればボルドー型ボトルを使用するところ、カタルーニャ地方の伝統的なブルゴーニュ型ボトルで瓶詰めされています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
マス・ラ・プラナ2013の生産者:トーレス
マス・ラ・プラナ2013の生産者、トーレスは大好きな生産者で、赤ワインのアルトス・イベリコス・クリアンサを始め、白ワインのグラン・サングレ・デ・トロ・ブランコやヴィーニャ・エスメラルダなど多数のお気に入りのワインがあります。
また、トーレスの他のブランドのスペインのジャン・レオン、アメリカのマリマー・エステート、チリのミゲル・トーレス・チリと、いずれのブランドでもお気に入りのワインがたくさんあります。
高価なワインは高価なりの素晴らしさ、お値打ち価格帯も非常に美味しい魅力的なワインがたくさんあります。まさにオールラウンドなプレイヤーがトーレス(・グループ)だと思います。
あまり飲んだことがない方は、下記記事のおすすめワインをまずは試してみていただきたいです。
トーレスのアルトス・イベリコス・クリアンサの生産者の情報は購入先兼輸入元のエノテカから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
『キング・オブ・スペイン』、『カタルーニャの星』と名高いトーレスは、 フランスとの国境に近いバルセロナの近郊、ペネデス地方でワインを造り続けて140年以上の歴史を持つスペインきっての名門です。
近年では、世界的に権威あるデキャンタ誌にて当主ミゲル・トーレス氏がマン・オブ・ザ・イヤーを受賞する他、「世界で最も称賛されるワインブランド」にてヨーロッパで唯一3度も第1位に選ばれるなど、スペインワインを代表する輝かしい実績を有し、名実ともにヨーロッパ屈指の優良ワインメーカーとして名を馳せています。
現在では、カタルーニャをはじめ、リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、リアス・バイシャス、ルエダなどスペインの主要産地を網羅。また、活躍の場はスペインにとどまらず、チリやアメリカでもワインを生産し、世界140ヶ国以上で愛飲されています。そのワインの多くが各国のワイン・コンペティションで数々の高評価を獲得しており、トーレスの進化は果てることなく続いています。
トーレスのマス・ラ・プラナ2013 芳醇なプレミアムワインの感想
(早い段階から室温に戻しておき、抜栓1時間後からスタート)
透き通らない濃厚な液体で、エッジにはオレンジ色、全体に紫色が混じるワインレッド。
熟したカシスやブラックベリー、西洋杉、タイムなどのスパイス、タバコなどの香り。
香りにも凝縮感が感じられます。熟した黒系果実やタバコの芳しさや、西洋杉やタイムなどの爽やかさなど、多彩な香りです。
口に含むと、タンニンは繊細で溶け込んでいるものの、渋味は感じる。酸味はなく、タンニンの甘やかさを感じる。
ブラックベリーやブルーベリー、カシス、リコリス、スパイスなどの味わい。
余韻には、長く残る黒系ベリーの甘やかな風味と香りが鼻腔に抜けていき、一口を非常に長く楽しめる。
落ち着きのある熟した甘やかな黒系ベリーの風味をじっくりと楽しめる芳醇なワインです。
抜栓3時間後、さらにはっきりとしたブルーベリーなどの黒系ベリーの芳しい香りして、非常にいい!
全体的に柔らかい印象の香りになっている。
口に含むと、バニラやクリーミーな味わいが現れ、熟した黒系ベリーのフルーティさと合わさり、マイルドでまろやかな味わいに感じる。
優しいフルーティさ、控えめなクレームドカシスのような甘やかさ、様々なスパイスも感じる味わい。
煮詰めた果実感はない。
まだまだ凝縮感は高いですが、余韻に近づくにつれ、黒系ベリーがエレガントな印象に感じます。
まだまだ開きそうですが、今も美味しい!
抜栓3日目、少し熟れたカシスやブルーベリーなどの黒系果実、クレームドカシスなどの甘やかでまろやか、それでいて少し艶やかな香りがする。スパイスも感じる。
フルーティさありますが、非常に複雑でエレガントな香りです。
口に含むと、やや熟したカシスやリコリス、少しクレームドカシス、リキュールなどの甘やかさと艶やかなのある味わいです。凝縮感もあります。
タンニンは未だ豊富に感じて、渋味もあります。
まだまだ、ワインは開きそうですし、もちろん熟成しそうです。
クラシックなボルドーのポイヤックに近いような印象も受けます。
うーんと唸らせる美味しさでした!
さすがと言うべきでしょうか。マス・ラ・プラナはスペインのトーレスが造るプレミアムワインのカベルネ・ソーヴィニヨンです。
フランスのプレミアムなボルドーワインに通じるものも感じましたが、しかし、やはり何かがボルドーとは違うと感じるのは、やはりテロワールでしょうか。
何かの部分を表現するのは難しいのですが、マス・ラ・プラナはワインに奥深さがあるけれど、ボルドーとは異なる奥深さです。
ボルドーだと、深遠な森の中にいるような複雑な奥深さ・清々しさというイメージがありますが、マス・ラ・プラナも奥深いのですが、もう少し明るく、フルーティさを感じるイメージなのかもしれません。
また、ワインの開き方が明らかに違います。マス・ラ・プラナは抜栓後、時間が経過しても、タンニンの渋味を感じることもボルドーの印象とは異なります。不快なレベルではありませんが…。
ボルドーだと時間と共にあまり気にならなくなるイメージがあります。
そのため、マイルドさやエレガントさの現れ方がボルドーと違い、ボルドー以上にゆっくりと少しずつ現れてくる印象です。
その点では1週間位かけて、ゆっくりと飲むのが良かったのかもしれません。
幸いなことに同じヴィンテージをもう1本買っていますので、あと5,6年経ったら抜栓して熟成状況も含めて、どうなっているかを確認してみようと思います。
トーレスのマス・ラ・プラナはプレミアムワインらしく、非常にポテンシャルの高いワインでした。
ぜひ一度は試してみるべきスペインワインです。そして、1週間位かけて、じっくりとワインを開かせて飲んでみて欲しいワインです。
トーレスのマス・ラ・プラナ2013 芳醇なプレミアムワインに合わせた料理など
・オードブル:イタリア産プロシュート(イタリア原産。輸入者:(株)ノルレェイク・インターナショナル。加工者:サイトウミート。)、ミモレット6ヶ月熟成(フランス原産。加工者:ユニオンチーズ(株))、オリーヴ。
ミモレットにトーレスのマス・ラ・プラナを合わせると、ワインの黒系ベリーの風味がフレッシュに感じられ、チーズのコクも加わり、軽やかさとマイルドな印象になります。
プロシュートは逆にワインをより濃厚な印象にして、その後、ブルーベリーがしっかりと感じられ、余韻に生ハムの味わいと塩気が感じられる。
どちらも美味しい!
全く異なる味わいになる面白い組み合わせでした。
・ビーフシテュー:オーストリア産グラフェッド・ビーフ※(購入先:HORIZON FARMS(ホライゾンファームズ))を使用。
※「成長促進ホルモン剤、抗生物質、ステロイドは一切投与無し。完全フリーレンジの放牧で、牧草を食べて育った牛。冬季などは無農薬・非遺伝子組み換えの穀物を摂取。オーストリア国内生産の非遺伝子組み換え飼料による飼育(AMA認証)。」
シテューのスープの味に負けていない牛肉のしっかりとした旨味を感じます。
またシテューは少し酸味を残していて軽やかさもあり、スパイスの風味もよく出ています。
ちなみに、料理にペアリングさせるワインのマス・ラ・プラナがカベルネソーヴィニヨンであることを意識して、煮込み使った赤ワインはカベルネソーヴィニヨン(仏)を使っています。
トーレスのマス・ラ・プラナと合わせると、ワインのブルーベリーの風味が特に感じられ、ビーフシテューの味わいに加わります。
これが予想以上にしっくりきて美味しい!
ビーフシテューの様々なスパイスの風味もワインに彩りを添えて、いい感じです。
カベルネソーヴィニヨンとビーフ、そして、ビーフシテューとのペアリングは相性は非常に良いですね!
『 HORIZON FARMS 』
「お肉を中心に他ではなかなか手に入らない、世界中の高品質な無添加、オーガニック食品を日本全国へ最短翌日配送。完全放牧で化学物質に頼らず自然の営みの中で生産されたお肉や食品のみを厳選してお届け致します。安心して食材の持つ本来の風味を存分にお楽しみいただけます。良質の食品は、健全な農家から。食品選びに新しい選択肢を。」
詳細はこちら(※HORIZON FARMSのページ(楽天市場))
トーレスのマス・ラ・プラナ2013の基礎情報
・ワイン名:マス・ラ・プラナ2013
・生産者:トーレス
・生産地:スペイン>カタルーニャ州>ペネデス>シングルヴィンヤード(単一畑)
・葡萄品種:カベルネソーヴィニヨン
・原産地呼称等:DO.ペネデス
・気候や土壌:標高250メートル付近。温暖で乾燥した地中海性気候。僅かに砂利を含んでいる、主に濃い黄土色をした石灰質土壌。
・栽培・醸造法等:平均樹齢30年(古い物は50年近い樹齢)。無農薬・有機栽培。手摘み。15~25日間のスキンコンタクトを行い、温度管理できるステンレスタンクで7日間発酵。その後60%は新樽のフレンチオークで18ヵ月熟成。
・評価:ワイン・エンスージアスト95点、デキャンタ94点、ワイン・アドヴォケイト93+点、ジェームス・サックリング93点、ワイン・スペクテーター91点。
・抜栓時期:2022.07.
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):7600円位~
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
エノテカのクラブエノテカプレミアム(VISAカード)の特典であるハッピーワイン40%割引で、5900円台で2020年に購入。
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下記は同じくスペインのトーレスのワインです。プレミアムなスパークリングワインと、プレミアムな白ワインであるミルマンダの、セカンドワインです。
・キュヴェ・エスプレンドール・ヴァルドン・ケネット/トーレス
6050円。
レモンやライムの柑橘系果実などのフルーティーで清涼感のある、ボリュームがあるシトラス系、爽やかな風が吹く草原のような緑のハーブ、アーモンド、ナッツ、トーストなどふくよかさも感じる香り。口に含むと、フレッシュなレモンやグレープフルーツのような柑橘系果実、トースト、爽やかなハーブの味わい。
・ソン・デ・プラデス2017/トーレス
2000円後半~。
甘い花、爽やかな柑橘系果実、甘い様々な南国果実、爽やかなスパイス、白い花など非常に多様な香り。
口に含むと、トロピカルフルーツなどの南国果実、柑橘系果実、バターやナッツ類、そして、スパイシーな味わい。