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サンテミリオンのシャトー・ル・シャトレ1998
生産者:シャトー・ル・シャトレ
サンテミリオンの古酒を抜栓してみました。
サンテミリオンで思い出すのは、以前ボルドーを訪問した際に立ち寄った際の街並みです。ユネスコ世界遺産に指定されている都市群の1つで、実際に行ってみるとそれほど大きくなく、徒歩で一周できるような距離感で、ある意味望郷の念をいただくようなほのぼのした田舎の町といた面持ちでした。しかし、町の建物は中世から残る建物ので構成された街並みは、古い建物や街並みが好きな私にとっては非常に魅力的でときめく空間でした。そんな街並みの中で、サンテミリオンの美味しいワインをレストランで飲んだのを想い出します。
さて、私は初めて飲むシャトーのワインです。それもそのはずで、年間15,000本しか生産されないボルドーではマイクロ・シャトー(少量生産の小さなシャトー)です。5世代に渡りベルジャル家が所有しているシャトーで、シャトー・クロ・フルテとボーセジュールなどに囲まれる石灰岩土壌の葡萄を使用しているとのことです。
生産量の少ない貴重な古酒を飲める機会はそうそうないので、良い機会に巡り会うことができました。中世の街並みが残るサンテミリオンに想いを馳せながら、5世代に渡り、小さな畑で少量だけ造られたワインの内の貴重な20年前の1本をいただくと考えると、いろんなことを想い浮かべながら飲む1本となりました。
サンテミリオンのシャトー・ル・シャトレ ワインの感想
色合いからは、熟成が進み切った感もなく、まだまだ若々しさも残る美しい艶があります。香りは上品な黒系果実、熟成からくると思われるハーブやスパイスなどの複雑な香りがします。口に含むと、上品で控えめな酸味を伴う黒系果実、滑らかな舌触りで、非常に柔らかくやさしい印象です。
落ち着いた品のあるサンテミリオンの印象です。熟成は進んで滑らかになっているものの、まだ枯れた感は全くなく、まだまだ若々しさも残す印象でした。1998年はサンテミリオンの赤は良い出来の年でもあるらしく、上手く熟成ができているのかもしれません。古酒は古酒の良さがあり、20年の重みというか貴重さというかを感じます。やはりいいですね。
サンテミリオンのシャトー・ル・シャトレ ワインの基礎情報
1 生産地: フランス > ボルドー > サンテミリオン
2 葡萄品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
3 参考価格:4000位
4 格付:サンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセ
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