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ベレール・モナンジュのサードワイン オー・ロック・ブランカン2014
生産者のシャトー・ベレール・モナンジュは同名の2015ヴィンテージ、セカンドのアンノス・ド・ベレール・モナンジュ2014の2本をセラーインしています。飲みむのはだいぶ先になりそうです。
同シャトーは、サンテミリオン格付、第1特別級B(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセB)で、サンテミリオン格付の最上位が同Aですので、高格付です。
このシャトーは高嶺過ぎる花「ペトリュス」&カリフォルニアの同じく高嶺の花「ドミナス」を手掛けた超有名人の醸造家クリスチャン・ムエックス氏とそのご子息が手掛けています。
ドミナスは複数ヴィンテージと、セカンドなどを合わせて何種類かテイスティングしていますが、ボルドー右岸のメルロー主体の濃縮で、シルキーな、そして華麗な味わいを引き出した素晴らしい美味しさでした。
このワインはそんなムエックス氏が手掛けたシャトーのサードワインの初ヴィンテージをエノテカ大阪店(食べログ)のグラスワインでいただきました。
生産者のシャトー・ベレール・モナンジュについて
生産者の情報は購入先のエノテカさんのページから抜粋・要約しておきます。
エノテカオンライン「シャトー・ベレール・モナンジュ」のページ
19世紀からすでに高い評価を得ていた名門シャトー、ベレール。サン・テミリオン地区で最も古い(14世紀から)歴史を持つ由緒あるシャトーのひとつであり、ワインの品質の高さは同地区でも常にトップクラスを誇ってきた。元々はオーゾンヌと共に経営されていた歴史もある。2006年からは、ペトリュスやドミナスを手掛けたジャン・ピエール・ムエックス社に経営権が移り、2007年ヴィンテージから完全にクリスチャン・ムエックス氏によるマネージメントに移行。そして2008年ヴィンテージからはラベルも一新、『ベレール・モナンジュ』としてリリースされている。
1954年にサン・テミリオンの格付けが行われた時から、ベレール・モナンジュはサン・テミリオン格付け第一特別級Bに格付けされている。ボルドーで著名なワイン商ベルナール・ジネステ氏が、「サン・テミリオンの丘陵斜面にあるラフィット・ロスチャイルド」と称えたほど、その実力はよく知られているのです。
サン・テミリオンで最も高い標高に位置している畑は、第一特別級Aのシャトー・オーゾンヌと第一特別級Bのシャトー・ラ・ガフリエールに挟まれた絶好の立地。
ワイン造りの特徴は、作業工程の随所に他にはないユニークな方法が取り入れられている点。「ビオディナミ」農法と 減農薬栽培法の「リュット・レゾネ」、この中間に当たる「エコディナミ」という新しい栽培方法を取り入れている。
ベレール・モナンジュのサードワイン 感想
カシスなどの黒系果実やアプリコット、酸味を伴うラズベリーなどの赤系果実、リコリス、白い花、スパイス、バニラ、杉、ミント、なめし革のニュアンス。口に含むと、熟した黒系果実の凝縮感、赤系果実の酸味や果実味、スパイスなどの味わいがする。タンニンは豊富に感じる。余韻の長く味わうことができる。
凝縮感があるため濃厚な印象を受けますが、様々な果実のフレッシュなもの、熟したものの両方を感じ、ミントのような清涼感のある風味が少し加わっていて、スパイスや樽の要素と相まって複雑な香りと味わいになっています。
不思議ですが、同じ時に初めの1杯目に飲んだブルゴーニュのボーヌ・プルミエ・クリュ(本ブログの他の記事)の延長線上にあるように感じました。もちろん大きな相違点もあるのですが、味と香りを構成する主要な要素で一致する点が多数あるような印象を受け、相変わらずのバカ舌だなぁと我ながら感じてしましました。飲んだボーヌが濃厚でスパイシーなブルゴーニュだったためでしょうか。
ちなみに、以前ティスティングしたドミナスの数種類はボルドー右岸のサンテミリオンに類似点を感じましたが、このワインはそれともかなり異なるニュアンスを感じました。前述のとおり1杯目のブルゴーニュワインの方が類似点が多かったです。不思議ですが、これもワインの面白さかなぁと楽しんでいます。
ベレール・モナンジュのサードワイン 基礎情報
1 生産地: フランス > ボルドー > サンテミリオン
2 葡萄品種:メルロー90%、カベルネ・フラン10%
3 参考価格:700円/50ml(小売価格:5000円程度)
4 栽培法:エコディナミ(ビオディナミとリュットレゾネの中間にあたる栽培法)
5 格付:サンテミリオン地区格付、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセB
6 購入先:エノテカ
下記はサードのオー・ロック・ブランカン。
下記はセカンドのアンノス・ド・ベレール・モナンジュ。
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シャトー・ド・フォンベル2014
3000円台~。ボルドー右岸サンテミリオン。オーゾンヌの所有シャトーで醸造チームも同一。甘い熟した黒系果実、華やかな花、ロースト香、少しモカ・チョコレートの香り。口に含むと、甘味を伴う熟したブラックベリー、ブルーベリーなどの黒系果実、スパイスなどの味わい。
シャト-・ル・シャトレ1998 シャトー・ル・シャトレ
4000円台。同じサンテミリオンのおすすめオールドヴィンテージ。当然ですが、全く異なる味わいです。比較すると面白いと思います。
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