今回はボルドーワインです。ボルドー右岸のサンテミリオン地区にあるシャトー・ド・フェランが造るセカンドワインです。サンテミリオンの格付では特別級です。
数年前にボルドーに旅行に行って訪問したワイナリーの1つがこのシャトーでした。その際に初めて知ったので、それほど知名度は高くないのではないでしょうか。
当時、ワイナリーで販売していた2005ヴィンテージが非常に美味しくて、以後ファンとなったシャトーです。
現地シャトーでは、当たり年の2005ヴィンテージで5000円位でした。リリース時と同じ価格との説明でした。例えば10年熟成させたものも同じ値段です。めっちゃお買い得です。
現在、日本で買ってセラーに入れている2012ヴィンテージで5000円位でした。日本でも、近い価格で購入できます。
今回はそんなお気に入りのシャトー・ド・フェランのセカンドワイン、ル・ディフェロンです。上手く買えると2600円台から購入できます。
ちょうどセラーで一年寝かせてからの抜栓です。ワインの感想は後述!
目次
ボルドー、シャトー・ド・フェランのル・ディフェロン2014
ワインの情報は輸入元のモトックスから引用しています。他の情報の一部は後述の本記事のルディフェロンの基礎情報でも掲載しています。⇒こちら
詳細はこちら(モトックスのページ)
2012年に格付に昇格したシャトー・ド・フェランのセカンドワイン。厳格で力強いファーストのスタイルを受け継ぎながらも、完熟フルーツ溢れる親しみやすい味わいのワインです。
ボルドー、ルディフェロンの生産者シャトー・ド・フェラン
生産者の情報は輸入元のモトックスから引用しています。
非常に伝統があり、また、最新技術(施設)を取り入れています。ブドウはオーガニック,、リュット・レゾネで、大切に育てています。畑の区画ごとの管理を取り入れています。美味しいワインが出来上がりですよね。
詳しくはこちら(モトックスのページ)
最も古い記録では、1659年まで遡る歴史あるシャトーです。
その長い歴史をずっと見守り続けてきたのが、フェラン家です。サン・テミリオンの街の東、アペラシオンの中で最も標高の高い位置にある彼らのシャトーはルイ14世の時代、1702年に建設されたもので、クラシックで荘厳な造りのこの建物はベルサイユ宮殿を手がけた建築家が設計したことで知られ、その歴史的価値はとても高いといいます。シャトーを取り囲む畑は風通しが良く健全で、さらにその畑を囲むように広大な森が広がり、自然のままの環境を維持しています。他のシャトーと離れた環境にあるため、その独自性は一貫して守られています。
その長い歴史を持つシャトーに、1978年、大きな転機が訪れました。ボールペンのビック社の創業者、ビック男爵がオーナーとなりました。その後、娘のポリーヌとその夫のフィリップ氏にシャトーは譲られ、現在の体制となります。
そして2009年に、ブドウ醸造の設備を一新。健全なブドウのみを選果できるオプティカル・ソーティング・マシンの導入、ブドウにストレスを与えない重力システム、垂直式の圧搾機、天然酵母の使用など、次々と設備投資や技術改善を行いました。
2011年にセカンドワイン「ル・ディフェロン」をリリースし、グランヴァンのレベルがさらに向上。そして2012年に行われたINAOの格付け見直しで、「サン・テミリオン・グラン・クリュ・クラッセ」に昇格したのです。
ボルドー、シャトー・ド・フェランのルディフェロンの感想
まさにワインレッド! 写真ではわかりずらいのですが、光にあてると透き通っています。美しいです。
抜栓直後は、熟したブラックベリーやブルーベリーの黒系果実、花、爽やかなスパイスの香り。甘やかさがあり、華やかさがあり、清涼感のある香りです。いい香りがします。
スワリングすると、黒い果実の美味しそうな香りが、ますます立ち上がってきます。全体的には花とスパイスの香りの印象です。芳しい香りです。
口に含むと、意外に酸味があり、少し甘味もあります。タンニンは繊細で豊富、口の中で少し感じます。少し熟した、フレッシュさの残る黒系ベリーの果実やスパイスの味わい。鬱蒼とした森の中のようなニュアンスも感じます。ワインはまだ眠っているようです。
果実の旨味、甘味があり、華やかさを感じると共に、陰性のワインの印象も受けます。
余韻に向けては、黒系果実の甘味や旨味、スパイス、煮詰めたような黒系果実の濃厚さに変わっていきます。フィニッシュの方が濃いめに感じます。そして、非常に余韻は長いです。
抜栓直後はサンテミリオンにしては、華やかさが少し控えめに感じましたが、2時間程ゆっくりと楽しみながら開かせていくと、ブラックベリーとブルーベリーの旨味がよく現れてきます。
抜栓直後と比較すると、果実味が豊富になり、非常に楽しめます。
陰性のワインには違いないけれど、ワインが開くと、華やかさの印象が強くなってきます。香りは黒系ベリーの果実、花、スパイスの輪郭がはっきりとしています。
抜栓2日目は、味わいと香りともに、ほぼ初日の開いた状態と同様のレベルでした。さすがボルドーですね。全くヘタリません。2日目以降をメインに飲んだ方が良いかもしれません。
このワインが上手く買えれば、2600円台です。めっちゃお値打ちでしょう!
ボルドーの飲み始めの方、少しボルドーを飲んできた方にもコストパフォーマンスが高いのでおすすめできるワインです。
ぜひ開いた後を楽しんでいただきたいワインです。
ボルドー、シャトー・ド・フェランのルディフェロンの基礎情報
・生産地:フランス>ボルドー>サン・テミリオン
・葡萄品種:メルロー 85%、カベルネ・フラン 10%、カベルネ・ソーヴィニヨン 5%
・参考価格:2600円台~
・評価:ジェームスサックリンク91点
・原産地呼称等:サンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセ(サンテミリオン特別級。2012に格付に昇格)。
・栽培・醸造法:オーク樽熟成12ヶ月間(新樽比率33%、フレンチオーク225L) 、リュット・レゾネ(減農薬農法)、オーガニック認証(機関Terra Vitis(テラ・ヴィティス))
・インポーター:モトックス
・購入先:トスカニー(楽天市場)
ボルドー、シャトー・ド・フェランのセカンド ルディフェロン
シャトー・ド・フォンベル2014
3000円位~。オーゾンヌが所有するシャトーで、醸造チームも同一で、オーゾンヌとは兄弟と言われています。香りは層が厚く多様で華やかさがあります。甘味のある濃厚な黒系果実の味わいで、サンテミリオンらしい美味しいワインです。
クラレンドル・ルージュ・サンテ・ミリオン2014 / クラレンス・ワイン・ディロンズ
5000円前後~。フレッシュな黒系・赤系果実、なめし皮などの香り。フレッシュな黒系果実を頬張るイメージの味わい。
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