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ポール・ガローデのブルゴーニュ・ピノ・ノワール2014
数年前にブルゴーニュ・ルージュに目覚めてしまい、散財しています。初めの2年位はなるべく他の地域のピノ・ノワールに広げることを敢えて避けて、ACブルゴーニュ・ルージュに絞って購入していました。
もちろん奥が深いので、どこまでも深淵に入り込んでしまいますが、それなりにいろいろ飲むことができました。
そこで、次はフランスの他の産地のピノ・ノワールや、ワイン新興国のピノ・ノワールに触手を広げていっています。ブルゴーニュにハマりすぎると破産してしまうので、安くて美味しいピノ・ノワールを探究しています。
それに並行して、お値打ちで美味しいブルゴーニュ・ルージュも探究しています。不定期ですが、時折発作のように、良く買うネット・ショップで、3000円以下や2000円以下で検索をかけ、ブルゴーニュ・ルージュを探し、まだ試していない生産者のワインを見つけると、まとめ買いしています。
この探究時には生産者情報も読まず、とにかく金額のバーを下回る飲んだことのない生産者のブルゴーニュを購入します。ワインは飲んでみないとわからないというのを実践しています。
今回はそんな経緯で購入した1本のブルゴーニュ・ルージュの紹介です。生産者情報はこのブログ記事を書くために後からチェックしましたので、先入観を持つことなく味わうことができました。詳細はテイスティングコメントをご参照ください。
おすすめブルゴーニュの生産者のポール・ガローデについて
生産者の情報はの輸入元のラック・コーポレーションのページから抜粋・要約しています。
ポール・ガローテについて(リンク先はラック・コーポレーションのページ)
ポール・ガローデは四半世紀以上もモンテリーの生産者組合会長を務める。モンテリーに4つの1級畑を所有し、それ以外にもヴォルネイ、ポマール、ムルソー、ピュリニー・モンラッシェにも畑を所有。総面積は10.5haで5.5haが赤、5haが白。
テロワールの特徴を引き出すため、農薬の使用を可能な限り抑えたリュット・レゾネでブドウを栽培している。
「ブドウの状態に応じたレシピのないワイン造り」がポール・ガロデのポリシー。
低温マセレーションやキュヴェゾンの期間、ピジャージュの頻度などは決まっていない。赤ワインの場合、ブドウは完全除梗。樽熟成では毎年およそ3分の1の樽を入れ替えるが、新樽率もワイン次第だ。
樽熟成期間はヴィンテージとアペラシオンに応じ、12〜18ヶ月といったところ。清澄なし、無ろ過。軽く冷却をかけて瓶詰め。こうすることにより、果実味を損なうことなく、きれいな色艶を保つことが出来るという。「ドメーヌ・ガローデ・エ・フィス」の名で、ネゴシアンものの生産もしている。
初めて飲む生産者ですが、リュット・レゾネを実践し、テロワールを大切にし、また、醸造のための工程については、職人技の匙加減でベストな選択を繰り返すという力量です。
敢えて言うならば、モンテリーという地区のブドウを使っており、ブルゴーニュの中でもマイナーに感じる地区のため、今でもこの価格で購入することができるんだと思います。
ポール・ガローデのブルゴーニュ・ルージュ ワインの感想
抜栓直後から、華やかで、甘やかなフランボワーズやストロベリーなどの赤いベリー系果実や、花々の香りで満ち溢れている。スワリングすると、スパイスや涼しげな森の香りなど複雑な香りが現れる。素晴らしい!
香りは開いてくると、ますます上品で甘い果実の香りがして、うっとりさせられる。
口に含むと、フレッシュなベリー系の赤い果実、スパイスやハーブの味わいがする。酸味があり、少しだけ渋味がある。ジューシーな果実味を感じ、非常に瑞々しい。
抜栓の翌日は、初日よりも香り・味わいに複雑性が増している。香りの華やかさは落ちず、初日同様に華やかな香りに満たされている。
初日の方が他の要素が少ない分華やかさが強調されているようには感じますが、2日目も同様の華やかさがあるのは上述の通りです。
このワインは、香りのボリュームが凄いです。漂っている香りの粒子が大量にありそうな印象です。そして華やかさがあります。こういった華やかで香り高いピノ・ノワールが好きな方には非常におすすめです。
また、私は幸い2500円で購入できているので、この価格で飲めるなら、私はなおさらリピート必至です。
ピノノワールのおすすめワイン 価格帯・地域別の厳選5本
ブドウ品種ピノノワールで造られたワインから、1000円台、2000円台、3000円台の3つの価格帯、地域別におすすめワインを厳選して5本ずつ紹介しています。
ポール・ガローデのブルゴーニュ・ルージュ ワインの基礎情報
1 生産地:フランス>ブルゴーニュ
2 葡萄品種:ピノ・ノワール
3 参考価格:2500円位
4 栽培法:リュット・レゾネ(減農薬農法)
5 醸造法:100%除梗、低温マセレーション、無清澄・無濾過
6 輸入元:ラック・コーポレーション
7 購入先:フェリシティ(楽天)
この記事を紹介した当日の昼間は、同じ購入先で同一ヴィンテージが同じ価格で販売していましたが、夕方記事をアップして確認する売り切れていました。ブルゴーニュは生産数が少ないため、興味が沸いたらすぐ買わないとこういうことが良くあります。
残念ながら少し価格は上がって3000円超となっています。
ブルゴーニュ・ルージュ関連のおすすめ記事
3000円未満、または、2000円未満でバーを引き、探究してブルゴーニュ・ルージュで美味しかったワイン達です。他にもありますが、この4本をおすすめします。いずれも個性があり、味わいは様々なのですが、ACブルゴーニュをこの価格帯で探究を始めたい方にはぜひ飲んでみてもらいたいワインです。これらのワインをきっかけに、ご自身の好みを少しずつ絞ったり、広げたりして、さらにクオリティの高い生産者を探すのが良いと思います。
・ドミニク・ローランのブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・ヌメロ・アン2014
・ギイ・アミオ・エ・フィス
・ラ・カンパニー・ド・ブルゴンディ
・テブネ・エ・フィス