今回のワインは約5年程前に購入したブルゴーニュのドメーヌ・ヴァンサン・ルグーのヴォーヌ・ロマネ2013です。
過去にもヴァンサン・ルグーのワインでは、ACブルゴーニュとボーヌ・プルミエ・クリュを飲んでいて記事にしています(本記事の後段でワインの感想のサマリーを紹介しています⇒こちら)
セラーにもヴァンサン・ルグーのワインは何種類か保管をしていて、そろそろ飲んで行こうということで、今回抜栓!
厳しいヴィンテージだったと言われる2013vtの今を味わってみました。
目次
ブルゴーニュのヴァンサン・ルグーのヴォーヌロマネ2013
今回のワインの購入先のワインセラー ウメムラが実際にドメーヌ・ヴァンサン・ルグーを訪問して試飲した時のコメント部分を下記に抜粋・引用させていただいています。
厳しいできと言われていましたが、2016年時点では2020vよりも良かったようです。私も飲み比べてみたいものです。
2013ヴィンテージのコメント
(略)
スミレの花やカシスなど赤系の華やかなアロマ。ヴォーヌロマネらしいエレガントでやや甘い香りと共に、じわーっと体に馴染む旨味とミネラル感。村名クラスでこれだけ味付きのよいワインは久々です。
(略)
2016.8.16
詳細はこちら(ワインセラー ウメムラ(楽天市場)のページ)
ブルゴーニュのヴォーヌロマネ2013 生産者:ドメーヌ・ヴァンサン・ルグー
かのDRCで栽培から醸造、熟成、出荷まで幅広く従事されたとのことで、この8年間の経験は素晴らしいものになったんだろうと思います。
しかも祖父の代からDRCに勤務していたり、実家からドメーヌを継承したりと、英才教育を受けて?、なるべくしてワイン生産者になった人なのではと思います。
実際の現在のヴァンサン・ルグーはACブルゴーニュから今回のヴォーヌ・ロマネまで何種類か飲んだことがありますが、いずれも非常に素晴らしいワインでした。私もお気に入りの生産者です。
生産者の情報はエノテカオンラインから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
ヴァンサン・ルグーは、ヴォーヌ・ロマネの西側、ニュイ・サン・ジョルジュのコンクール村に位置するドメーヌ。現当主のヴァンサン・ルグー氏は、生涯にわたってDRC社に勤務した祖父ジェラール氏、父ジャッキー氏に続き、1998年に丁稚としてDRC社に入社。栽培から醸造、出荷まで幅広く従事した後、僅か12人しかいない正社員になることを認められました。
ルグー氏は2006年に、その経験から培った技術で自分自身のワインを造ろうと、8年間務めたDRC社を退社し、土壌改良など一から畑造りを行い、2008年に正式にドメーヌを継承して本格的に自社で瓶詰めを開始。
ルグー氏は、「栽培も醸造も、除梗率や新樽率などを除いて、基本的にはDRCでやってきたことをそのまま行っています。最も大事なことは、『オプセルヴァシオン=観察』。」と語り、すべてにおいて、自分の目で見て確認するということを怠らず、エキスがたっぷりと抽出されていながら、濃すぎることなく上品なワインを理想としています。
また、ルグー氏は有機農法にも力を入れており、ドメーヌを継承した翌年の2009年から切り替えを行い、2010年から完全導入。フランス政府公認の厳しい基準をクリアしたことを証明する、AB(Agriculture Biologique)マークを取得しています。
ブルゴーニュのヴァンサン・ルグーのヴォーヌロマネ2013の感想
熟成して少しだけエッジにレンガ色が見えますが、まだまだ元気そうな、ヴォーヌロマネらしい、艶やかな美しい濃いめのルビーレッド。
出汁っぽさ、少し熟した赤系・黒系果実、スミレの花、スパイスなどが非常に複雑で奥行きがあり、どこまでも続くような香りです。
果実感はあるものの、そこまで果実という感じでもなく、素晴らしい香りがするけど、なんて言えばいいんだろうと思い悩みます。洋風の出汁や花束などが近いような気もします。
口に含むと、熟成したフランボワーズのような赤い果実の落ち着いた甘やかさやコク旨感があり、スパイスの刺激、紅茶、土っぽさ、鉛筆の芯、砕いた石、ミネラル感などの味わい。
熟した果実の美味しさと硬派な味わいがあって、一口飲んで、これは美味しい!となります。タンニンは非常に繊細でこなれているものの、まだ少し感じます。もちろん全く気になりません。
抜栓2時間も経つと、ストロベリーの香りや甘やかさがあらわれ、花々の香りもさらに立ち上がり、非常にエレガントな印象が現れてきます。出汁的な香りは健在で、熟した赤系果実の旨味や硬派な印象も健在の状態です。
やはりヴォーヌロマネは村名でも凄いなぁ。そしてヴァンサン・ルグーのワインはちゃんと造りこまれているような印象を受けて素晴らしいと感じます。
抜栓直後でも非常に香り豊かで味わいも楽しめますが、2時間位置いた方がより華やかさを楽しめるワインでした。
残念ながら、あまりに美味しかったので、「美味しい、美味しい」と言いながら2人であっという間の、抜栓後3時間程でのフィニッシュでした。
ブルゴーニュのヴァンサン・ルグーのヴォーヌロマネ2013に合わせた料理
鶏とオリーブの白ワイン煮、ラタトゥイユ、レンズ豆のスープ:
メインがチキンならカベルネなどのボルドーよりも、ピノか白ワインに合わせたいと思い、今回はピノから選択。
GWということで、ちょっと贅沢にヴァンサン・ルグーのヴォーヌロマネを抜栓しました。もちろん料理もワインも美味しくいただきました。
ブルゴーニュのヴァンサン・ルグーのヴォーヌロマネ2013の基礎情報
・生産者:ドメーヌ・ヴァンサン・ルグー
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ニュイ>ヴォーヌ・ロマネ>マジエール・バスとオー・ドジュ・ド・ラ・リヴィエールの2区画
・葡萄品種:ピノノワール
・参考価格:10,000円位~
・原産地呼称等:ACヴォーヌ・ロマネ
・栽培・醸造法等:樹齢30~70年。ビオロジック、オーガニック、ABマーク(フランス)。破砕の上、低温浸清、天然酵母で4~6週間発酵、新樽率30%のフレンチオークで12~14ヶ月熟成、無浸澄で瓶詰め。
・抜栓時期:2021.05
・インポーター:ヌーヴェル・セレクション
・購入先:ウメムラ Wine Cellar(楽天市場)
ブルゴーニュのヴァンサン・ルグー関連のおすすめ記事
ブルゴーニュ・ピノノワール2016/ヴァンサン・ルグー
3100円位~。まずはこのワインから試してみていただきたい!芳しいスミレの花、赤い果実、甘いスパイスや涼しげなスパイス、フレッシュな黒系果実と熟した黒系果実、少し甘い花、バニラの香り。熟した黒系果実、甘いスパイスの味わい。
ボーヌ・プルミエ・クリュ・アン・ジュネ2014/ヴァンサン・ルグー
8200円台。甘酸っぱい赤系果実、スパイス、なめし革など、赤い果実のフレッシュさと華やかさ、少しスパイシーさと野性味を感じました。ビオロジックで造るピノの魅力たっぷりのワインです。
★ブログランキングに参加中です。よろしければクリックをお願いします!励みになります。