今回は手頃な価格のネレッロマスカレーゼ種のワインを探究していた頃に、まとめ買いした1本です。
伊、シチリア州のネレッロマスカレーゼで造るワインは、非常にエレガントなものがあり、ピノノワールと共通の香りや味わいを感じます。
高価なネレッロマスカレーゼをテイスティングして、改めてその魅力にハマり、お値打ち価格で近い味わいを楽しめるワインを現在も探究中です。
そんなワインの探究中に、出会ったワインの感想です。
目次
シチリアワイン ニコシアのネレッロマスカレーゼ2018
シチリアワイン ニコシアのネレッロマスカレーゼの情報は輸入元のヴィントナーズから抜粋・引用しています。
2020ヴィンテージのコメント
透明感のあるルビー。黒色果実やアマレットなどの甘い香りにスパイシーなニュアンスも。口中では綺麗な酸と硬質なミネラルが膨よかな果実味を支えエレガントなスタイル。
詳しくはこちら(ヴィントナーズのページ)
シチリアワイン コスパの良いネレッロマスカレーゼの生産者:ニコシア
シチリアワイン ネレッロマスカレーゼの生産者、ニコシアの情報は輸入元のヴィントナーズから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(ヴィントナーズのページ)
ニコシアは100年以上にも及ぶ伝統と、その間に培われた技術の進歩を両立させコストパフォーマンスに優れたシチリアワインを産み出すことに定評があります。
醸造所は非常に清潔感のある造りで、近代的なステンレスタンクや除梗機の他、大樽やバリックが綺麗に並んでいます。
ニコシアの畑は主にエトナとヴィットーリアの地域にあります。
エトナ側の畑はエトナ国立公園の中にあり、ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ、ピノ・ネロの他、カリカンテ、カタラットなどの白葡萄も栽培。土壌は火山性で分解した灰や溶岩、火山礫などが含まれておりカリウムが豊富。標高は平均700mで昼夜の寒暖差が激しく、葡萄に綺麗な香味とフレッシュさをもたらします。
ヴィットーリア側の畑ではネロ・ダヴォラやフラッパートを栽培。標高は200~400mで粘土や砂質が入り混じる石灰質土壌。ここの畑からシチリアで唯一のDOCGであるチェラズォーロ・ディ・ヴィットーリアが造られております。
除草剤は一切使わずに全て鍬で雑草を取り除き化学肥料は一切使わずに堆肥やソラマメなどの緑肥を使用しております。
シチリアワイン ニコシアのコスパの良いネレッロマスカレーゼの感想
透明感もある明るいピンク色の混ざった美しいルビー色。
カシスやブルーベリーなどの黒系果実、スパイス、少しコーヒーの香り。
ワインの色のイメージとは少し異なり、スパイシーがある黒い果実のフルーティな印象です。
口に含むと、煮詰めた黒系ベリーの果実(orジャム)、ブラックベリーやカシスなどの黒系果実、スパイス、バニラなどの味わいなど。
タンニンは豊富ですが、渋味は感じない。酸味は少しあり、果実の自然な甘やかさがある。
香り同様に、見た目よりは黒系果実やカカオなどのやや濃厚な味わいでした。
コーヒーやカカオの風味も感じて、複雑さを演出してくれています。
上品さもある、しっかりと飲みごたえのある美味しさです。
今回はにニコシアという造り手のネレッロ・マスカレーゼで造るシチリアワインでした。ネレッロ・マスカレーゼはブルゴーニュに通じることもあるエレガントなワインが造られる品種です。
色はピノノワールでもよく見かける赤色をベースにした美しい色合いでした。
味わいと香りは、黒い果実やカカオなどの濃厚さと上品さのあるワインでした。
今回のワインは当時1500円台で購入できた(執筆時は2100円台)ので、非常にコスパが良かったです。
デイリーワインにしては贅沢な美味しさでした。
シチリアワイン ニコシアのネレッロマスカレーゼの基礎情報
・ワイン名:ネレッロマスカレーゼ2018
・生産者:ニコシア
・生産地:イタリア>シチリア州>エトナ
・葡萄品種:ネレッロマスカレーゼ
・原産地呼称等:IGT.テッレ・シチリア
・気候や土壌:分解した灰や溶岩、火山礫などが含まれるカリウムが豊富な火山性の土壌。標高平均700m。昼夜の寒暖差が激しい。
・栽培・醸造法等:除草剤・化学肥料不使用。堆肥やソラマメなどの緑肥を使用。ステンレスタンク発酵後、2ヶ月間熟成。
・抜栓時期:2020.02.
・インポーター:ヴィントナーズ (公式ページはこちら)
・参考価格(ネットショップ):2100円台~
・購入先:トスカニー イタリアワイン専門店(楽天市場)
1518円で2020年に購入。
シチリアワイン コスパの良いネレッロマスカレーゼ関連のおすすめ記事
今回はニコシアのネレッロマスカレーゼ2018というネレッロマスカレーゼ種で造る、コスパの良いシチリアワインでした。
黒い果実やカカオなどの濃厚さと上品さのあるワインです。
下記は同じくネレッロマスカレーゼ種で造るシチリアワインです。
・コローシ・サリーナ・ロッソ2017/カンティーネ・コローシ
2100円台~。
胡椒や清涼感のあるスパイス、花、赤系と黒系果実の芳しい香り。少し熟したフランボワーズなどの赤系ベリーの果実、アメリカンチェリーのような黒系果実、甘いスパイス、ハーブなどのエレガントな味わい。
・レ・サッビエ・デル・エトナ・ロッソ2017/フィッリアート
2100円台~。
ネレッロ・マスカレーゼを主体としたワイン。薔薇の花、チェリー、ストロベリーなどの赤系果実、シナモンなどのスパイス、フレッシュな黒系ベリーの果実の香り。上品に熟れた赤い果実やスパイスのニュアンスがあり、ミネラル感もあり、ピノとは異なるエレガンス。
・ミッチーナ・ネレッロ・マスカレーゼ2018/カンティーナ・チェラーロ
2300円台。
熟した黒系果実、爽やかなスパイス、花、ハーブ、オレンジのニュアンスなどの香り。口に含むと、黒系果実を煮詰めたような濃厚さ、少しオレンジっぽいニュアンス、スパイスなどの味わい。