今回はフランスのコルスで造られる、固有品種5種のアッサンブラージュによる白ワインです。
最も厳しいとされるドイツのビオディナミ認証であるデメテールを取得しています。
畑単位ではなく、山まるごとビオディナミでブドウを栽培し、畑は森に囲まれた自然豊かな環境です。
コルスでしか造ることができない、こだわり抜いたワインを堪能しました。
そんなワインの感想です。
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また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
コンテ・アバトゥッチのディプロマット・ダンペール・ブラン2017
フランスのコルスのコンテ・アバトゥッチが造る、ディプロマット・ダンペール・ブラン2017の情報は、輸入元のテラヴェールの公式ページから抜粋・引用しています。
37%ヴェルメンティーノ, 20%ロッソーラ・ビアンカ, 19%ビアンコ・ジェンティーレ, 14%ジェノヴェーゼ, 10%ブルスティアーノの5品種アッサンブラージュ。一部混植混醸。1960~1962年に植樹された畑で花崗岩土壌。ダイレクトプレス。古バリックで発酵後、9ヶ月間シュール・リー熟成。
詳しくはこちら(テラヴェールの公式ページ)
ディプロマット・ダンペール・ブランを造るワイナリー:コンテ・アバトゥッチ
ディプロマット・ダンペール・ブランを造る、フランスのコルスのワイナリー、コンテ・アバトゥッチの情報は、輸入元のテラヴェールの公式ページから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(テラヴェールの公式ページ)
2000年から全ての畑でビオディナミを導入。
『基本的に耕作は馬と人の手で行い、トラクターは畑に入れない。畑の移動は軽量の電動バギー。醸造所の電気は自家発電に切り替えた』
畑ではボルドー液も含め、農薬は一切使用されない。肥料も自家製で3年間熟成させたものを使用。電動バギーで排気ガスさえもない。
ブルゴーニュやボルドーとは違い、畑の周辺は森。葡萄樹が他の植物と相互に影響を与えながら生育することが普通の環境。
『ビオディナミは土地のものをできる限り使っている。周辺の自然の中で持続可能な農業を行い、コルシカ独自のワインを残していく』
『コルシカには2,500年のワイン造りの歴史がある。その内農薬が使われたのは100年程度。2,400年以上自然な栽培が行われてきた』
『乾燥しても地下に水脈があるので古い樹は水脈から水分を得る。だから古樹を台樹として残し、深い根を残している』
伝統的農業が無くなっていく現代で、コルシカの文化でもあり、独自性である固有品種を残していくことこそが生産者としてやるべき事だと考える。
『2012年からはINAOの規定には合わせず、固有品種でワインを造り、全てヴァン・ド・フランスとしてリリースすることを決めた』
『現在、90種類のコルシカ固有品種とコルシカのテロワールに合うだろう品種を試験的に育てている。コルシカの可能性を殺してはいけない』
コルシカの風は海の塩を含んでいる。土壌は花崗岩だが塩を含んでいる。硫黄や銅、農薬を使わない代わりに、海水を使用する。
『ビオディナミ調剤を希釈、活性化するのに海水を使うことで殺菌作用を高める実験も開始。固有品種は塩に耐性を持っている』
コンテ・アバトゥッチのディプロマット・ダンペール・ブランの感想
リッチな白ワインを思わせる、やや濃いめの透明感のあるレノンイエロー。
僅かに緑色が見える。
トロピカルフルーツ、バニラ、白胡椒、タイム、洋梨、レモングラス、白い花、パイン、グラスなどの香り。
初めは濃厚な香りかと思いましたが、清涼感のある香りも豊富にあり、ふくよかさを緩和しています。
フレッシュな様々な南国果実をイメージし、多彩なフルーティさを感じる香りです。
果実以外も爽やかな多彩さで、素晴らしく芳しい香りになっています。
口に含むと、少し甘味と苦味、僅かに酸味がある。
洋梨、緑のハーブ、レモングラス、ピール、パッションフルーツなどの味わい。
香りの多彩さにも驚きましたが、味わいも多彩で、かつ、複雑です。
フルーティですが、非常に複雑さがあり、並の白ワインではありません。
フルーティさもよく感じますが、植物の緑をイメージする様々な味わいも感じます。
苦味はピールだけでなく、緑の葉を口に軽く含んだような印象もあります。
しかし、苦味が強すぎたり、青臭く感じることは全くなく、あくまで複雑さを形作っているところが、並みのワインではないところです。
それにしても、美味しいです!
多彩な香りを楽しみ、さらに複雑な味わいに深く引き込まれる、そんなワインでした!
今回はフランスのコルスの、コンテ・アバトゥッチが造るディプロマット・ダンペール・ブラン2017を抜栓しました。
コルスの固有品種を5種もアッサンブラージュしているとのことで、複雑さが非常に現れているのではないかと思います。
複雑さを感じる時は、多数品種のアッサンブラージュの場合が多いですね。
1つの品種の個性を引き出したワインも美味しいですが、複数品種の多彩さや複雑さを表現しつつ、調和がとれたワインも素晴らしいと思います。
今回はそんな多彩さと複雑さがあり、バランスが取れたワインでした。
デメテール認証のビオディナミでコルスの固有品種を大切に育てた、自然派のワイナリーということもあり、価格は11,000円台といいお値段です。
必然かなと思いますが、その価値は充分にある素晴らしいワインです。
まさにコルスにしか造れないワインだと思います。
機会があれば、是非!
コンテ・アバトゥッチのディプロマット・ダンペール・ブランの基礎情報
・ワイン名:ディプロマット・ダンペール・ブラン 2017
・ワイナリー:コンテ・アバトゥッチ( Instagram:@domainecomteabbatucci
)
・ブドウ栽培地:フランス>コルス
・原産地呼称等:VDF
・ブドウ品種:ヴェルメンティーノ37%、ロッソーラ・ビア5ンカ20%、ビアンコ・ジェンティーレ19%、ジェノヴェーゼ14%、ブルスティアーノ10%(2021vt)。1960~1962年に植樹された畑。一部混植混醸。
・気候や土壌:花崗岩土壌
・栽培・醸造法等:ビオディナミ(デメテール認証)、ビオロジック(ユーロリーフ認証)。ダイレクトプレス。古バリックで発酵後、9ヶ月間シュール・リー熟成。
・インポーター:テラヴェール(公式ページはこちら。Instagram:@terravert_official )
・参考価格(ネットショップ):11,000円台
・入手時期/抜栓時期:2023.02./2023.11.
・入手先:ワイン見聞録(公式ページはこちら。Instagram:@winekenbunroku )
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今回はフランスのコルス、コンテ・アバトゥッチが造るディプロマット・ダンペール・ブラン2017を抜栓しました。
多彩な香りを楽しみ、さらに複雑な味わいに深く引き込まれる、そんなワインでした!
下記は同じくフランスのコルスで造られるピノノワールです。
・ピノノワール・ヴィエイユ・ヴィーニュ イル・ド・ボルテ2018/ラウル・クレルジェ
フランス、コルス(コルシカ)。
フレッシュな赤系・黒系果実がたっぷり入った果実の凝縮感や旨味、スパイシーさがある飲みごたえのある美味しいワインです。
