さて、今回のワインはポール・ガローデという生産者が造るブルゴーニュ・ルージュです。
このワインとのいきさつは、当時3000円以下で購入できるピノノワールを探していた時に、この生産者のACブルゴーニュ・ルージュがヒットして購入しました。
価格は控えめですが、香りも味わいも、びっくりするほど華やかで美味しいブルゴーニュでした。
そこで、ヴィンテージ違いのACブルゴーニュ、ブルゴーニュの村名ワインのモンテリー、さらにモンテリーのプルミエ・クリュ(1級)を複数本まとめ買いしています。全てルージュです。
残念ながら、現在はACブルゴーニュも3000円台となってしまいましたが、村名も3000円台、プルミエ・クリュでも4000円台と、ブルゴーニュにしては美味しくて、しかもお値打ち感満載のワインです。
今回は最後の1本となるモンテリー・プルミエ・クリュ(1級)です。
そんなワインの感想です。
目次
ポールガローデのモンテリー・プルミエ・クリュ・ル・クロ・ゴーテイ2014
ポールガローデのモンテリー1級、ル・クロ・ゴーテイ2014の情報は輸入元のラック・コーポレーションから抜粋・引用しています。
2016ヴィンテージのコメント
ヴォルネイの1級畑クロ・デ・シェーヌから続く斜面にあるクリマ。石灰質が強く、ヴォルネイのようにエレガントなスタイルのワインを生み出す。
ラズベリーや赤スグリなど、フレッシュな果実の凝縮感があり、滑らかな舌触り。中盤以降、角の取れた緻密なタンニンが存在感を現す。
詳しくはこちら(ラック・コーポレーションのページ)
モンテリー1級、ル・クロ・ゴーテイ2014の生産者:ポール・ガローデ
モンテリー1級、ル・クロ・ゴーテイ2014の生産者、ポール・ガローデの情報は、輸入元のラック・コーポレーションのページから抜粋・要約しています。
ポール・ガローデについて
詳細はこちら(ラック・コーポレーションのページ)
ポール・ガローデは四半世紀以上もモンテリーの生産者組合会長を務める。モンテリーに4つの1級畑を所有し、それ以外にもヴォルネイ、ポマール、ムルソー、ピュリニー・モンラッシェにも畑を所有。総面積は10.5haで5.5haが赤、5haが白。
テロワールの特徴を引き出すため、農薬の使用を可能な限り抑えたリュット・レゾネでブドウを栽培している。
「ブドウの状態に応じたレシピのないワイン造り」がポール・ガローデのポリシー。
低温マセレーションやキュヴェゾンの期間、ピジャージュの頻度などは決まっていない。赤ワインの場合、ブドウは完全除梗。樽熟成では毎年およそ3分の1の樽を入れ替えるが、新樽率もワイン次第だ。
樽熟成期間はヴィンテージとアペラシオンに応じ、12〜18ヶ月といったところ。清澄なし、無ろ過。軽く冷却をかけて瓶詰め。こうすることにより、果実味を損なうことなく、きれいな色艶を保つことが出来るという。「ドメーヌ・ガローデ・エ・フィス」の名で、ネゴシアンものの生産もしている。
ポールガローデのモンテリー1級、ル・クロ・ゴーテイ2014の感想
美しいルビーレッド。僅かにオレンジ色が混じっているだろうか。
熟した果実のエキスや出汁の非常に芳醇な香り。スワリングすると、熟れた果実のエキスや出汁の香りが、さらに豊富に、強く溢れてくる。
土、トリュフ、森の下草、爽やかなスパイス、スモークした木などの熟成した香りが中心です。非常に芳醇な香りです。
口に含むと、上品な甘やかさ、控えめな酸味、少し渋味がある。熟れたフランボワーズなどの赤系果実の芳醇で、エレガントな味わいがします。
香りから感じるイメージよりも、味わいにはフルーティさが残っており、熟成感と控えめなフルーティさのバランスが素晴らしいです。
非常に良いタイミングで抜栓したと思われます。ワインが開くと、恐らく香りもよりエレガントな印象に変わりそうです。
ミネラルが豊富で、瑞々しくジューシーです。まだまだフルーティな瑞々しさの印象をもっています。
グイグイと飲んでしまう口当たりの良さです。非常に美味しい!
抜栓2時間後、香りは抜栓直後と大きくは変わらないものの、バラ、熟したストロベリーなどが加わり、全体的にエレガントさが増した印象です。
味わいも同様に大きく変わらないですが、より洗練されてエレガントさが増した印象です。タンニンはこなれて、渋味はほとんど感じなくなっています。
大きく変わらないといいつつも、明らかにエレガントになってますね。
非常に美味しいです!
今回抜栓したポール・ガローデのモンテリー1級、ル・クロ・ゴーテイ2014vtは、自宅のセラーで約3年熟成させてから抜栓しています。
ヴィンテージの2014年からは約8年経過しています。
プルミエ・クリュだけあって、未だにタンニンを感じることができ、フルーティさも持っていますが、熟成は進んでいて、複雑さや芳醇な香りや味わいが現れている印象でした、
現段階だとフルーティさを感じられるので、お好きな方も多い熟成段階ではないかと思います。
また、南アフリカのポール・クルーバーの若いヴィンテージのエステート・ピノノワールに類似点が多数あるような印象をを受けました。
熟成感は別ですが、ほっこりとして、まろやかさのあるピノノワールのイメージが重なる部分があるように感じました。
現在の価格は若いヴィンテージで4900円台~です。3年前に購入した時は4200円台でしたから、16%程価格が上がっているということになります。
ちなみにACブルゴーニュは、初めて購入した際の2000円台から3000円台に値段がアップしています。
今後さらにアップする可能性が高いので、買える内に試されるのをおすすめします。
タンニンが豊富で、しっかりとしたボディでしたので、ヴィンテージから十数年は普通に熟成をさせることができると感じました。10年前後位で飲むと、一定の熟成感が出て、良いのではないかと想像します。
もし若飲みする場合は、抜栓後2~3時間放置して、温度を室温に近付けつつ、時間をかけて空気に触れさせて、しっかりとワインを開かせてから飲むのがおすすめです。
ポールガローデのモンテリー1級、ル・クロ・ゴーテイ2014に合わせた料理など
・ニュージーランド産仔羊肉のロースト サルサヴェルデ:オステリア ガウダンテ
何度もリピートしていますが、柔らかく、噛む程に仔羊肉の旨味が溢れてきて、相変わらず美味しい!
しかも、ボリューミーで食べ応え充分です。
ポール・ガローデのモンテリー1級に合わせると、ワインの酸味が少しアップしつつ、フルーティさも健在です。そして、複雑さが増して、美味しいです!
ワインと合わせても、仔羊肉の旨味も楽しめ、いいペアリングです!
・オステリア ガウダンテ:「気軽に楽しむ本格イタリアン。大切な記念日にも、お友達と賑やかに楽しむ日も。イタリアワインとともに本場イタリアの量と味を大阪と神戸でお楽しみください。」(公式ページより引用)
URL | http://gaudente.jp/ |
住所 | 大阪店:大阪府大阪市北区梅田1丁目11−4 大阪駅前第4ビル B1F
神戸店:兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目6−1 神戸ハーバーランドumie モザイク 3F |
アクセス | 大阪店:大阪メトロ・谷町線・東梅田駅、JR・大阪駅、阪急・梅田駅より徒歩5分
神戸店:神戸高速鉄道・東西線・高速神戸駅より徒歩12分 |
グルメサイト | 食べログ:こちら、ぐるなび:こちら、ホットペッパー:こちら |
ポールガローデのモンテリー1級、ル・クロ・ゴーテイ2014の基礎情報
・ワイン名:モンテリー・プルミエ・クリュ・ル・クロ・ゴーテイ・ルージュ2014
・生産者:ポール・ガローデ
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ボーヌ>モンテリー
・葡萄品種:ピノノワール
・原産地呼称等:AC.モンテリー・プルミエ・クリュ
・気候や土壌:石灰性の泥灰土、アルゴビアン相、もろい石灰岩。
・栽培・醸造法等:シングルギュイヨ。リュット・レゾネ。手摘み。自生酵母、温度調整付きタンク(発酵温度は最大30度)。
・抜栓時期:2022.05.
・インポーター:株式会社ラック・コーポレーション (公式ページはこちら)
・参考価格(ネットショップ):4900円台~(若いヴィンテージ)
・購入先:トスカニー イタリアワイン専門店(楽天市場)
2019年当時、2014vtを4200円台で購入。
ポール・ガローデのブルゴーニュ・ルージュ関連のおすすめ記事
今回はポール・ガローデのモンテリー1級、ル・クロ・ゴーテイ2014を抜栓しました。一定の熟成もしていて、フルーティさもまだ残しつつ、非常に芳醇でエレガントな香りと味わいのワインでした。
下記は同じくポール・ガローデのブルゴーニュ・ルージュです。モンテリー1級(別の畑、レ・デュレス)、モンテリー(村名)、ACブルゴーニュです。
・モンテリー・プルミエ・クリュ・レ・デュレス・ルージュ2014/ポール・ガローデ
4400円~。
甘い熟した赤系果実のコクのある旨味、キノコ、土っぽさ、少し爽やかなスパイスの味わい。
バラ、熟した赤系果実、爽やかなスパイス、少し生肉っぽさや燻したような香り。
・モンテリー・ルージュ・キュヴェ・ポール2014/ポール・ガローデ
3900円台~。
熟した甘い赤い果実、フランボワーズ、プラム、ハーブ、スパイスの香り。
フレッシュな赤系果実、ハーブやスパイスの味わいも感じる美味しいワイン。
・ブルゴーニュ・ピノノワール2016/ポール・ガローデ
3000円台前半~。
熟した赤系果実の華やかな、かつ、少し甘やかな香り。ハーブ、スパイス、花々の素晴らしい香り。
程よく熟した赤系果実、清涼感のあるスパイスなどの味わい。