今回はボルドー5大シャトーのシャトー・オーブリオンを擁するクラレンス・ディロン・ワインズ(クラレンドル)がリリースするクラレンドル・ルージュ・サンテミリオン2014です。
このワインは2017年に2本まとめ買いして、1本を2年後の2019年に抜栓しています。
そして、今回のワインである最後の1本を、購入から5年後の2022年に抜栓しました。
ヴィンテージの2014年から約8年ですが、どれくらい熟成して、どんなワインになっているかを期待しつつ、抜栓したワインです。
そんなワインの感想です。
目次
クラレンドルのクラレンドル・ルージュ・サンテミリオン2014
以前、同じクラレンドルの「クラレンドル・ルージュ」(感想の記事はこちら)を飲み、その香りの素晴らしさに魅了されてリピートし、挙句の果てには、五大シャトーのオーブリオンを買ってしまったという経緯があるクラレンドル・シリーズです。
今回はクラレンドル・シリーズでもクラレンドル・ルージュ・サンテミリオンです。AC.ボルドーではなく、村名クラスのAC.サンテミリオンです。
サンテミリオンはボルドー右岸に位置し、一般的には粘土質の土壌でメルローが良く育ちます。左岸の主要品種であるカベルネソーヴィニヨンに比べると優雅でエレガントな印象を持つ品種です。
上述のように「クラレンドル・ルージュ」が非常にエレガントなワインであったことから、このサンテミリオンはさらにエレガントを感じることができるワインだと、個人的には期待値が高いワインです。
購入後、2年間セラーで寝かせた2019年に1本を抜栓しています。(感想の記事はこちら)
今回はさらに3年寝かせて、2022年に抜栓した時の感想をレポートしています(後述)。
醸造を担当するのはメドック格付第一級、シャトー・オー・ブリオンのチーム。支配人であるジャン・フィリップ・デルマス氏が率いる精鋭集団の技術により、ワイン造りの哲学と最高の技術が惜しみなくつぎ込まれています。
最も注目すべきは、クラレンス・ディロン・ワインズ社が今、最も品質向上に精力を注いでいるシャトー・カンテュスの畑のブドウを贅沢にもブレンドして仕立てられていることです。
シャトー・カンテュスはサン・テミリオン最高峰のシャトー、アンジェリュスとベレール・モナンジュに囲まれた小高い台地に位置する、メルロ種の生育にとって最上の土壌を有するシャトー。
2011年にシャトー・テルトル・ドゲイ、2013年にシャトー・ラロゼの格付けシャトー2軒を買収し、カントゥスの畑と併合。
詳細はこちら(エノテカオンライン)
クラレンドル・ルージュ・サンテミリオン’14の生産者:クラレンドル(クラレンス・ディロン・ワインズ)
クラレンドル・ルージュ・サンテミリオン’14の生産者、クラレンドル(クラレンス・ディロン・ワインズ)の情報は輸入元兼購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
クラレンス・ディロン・ワインズは、特級格付第一級、5大シャトーのひとつシャトー・オー・ブリオンとその向かいにあり、兄弟にしてライバルと言われる、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの2つの偉大な名門シャトーを擁します。
シャトー・オー・ブリオンの歴史は1533年に遡り、17世紀にはヨーロッパ各地にその名声が伝わっていました。
その後、1935年にクラレンス・ディロン氏がシャトーを購入し、ステンレスタンクの導入や収量の制限など、近代的なワイン造りを積極的に取り入れ、常にワインの品質向上に努めてきました。1983年、ルクセンブルグ大公国ロベール殿下が最高経営責任者に就任。以来ロベール殿下は、複雑化していた両シャトーに関連するラインナップを見直し、ブランドに磨きをかけています。
ロベール殿下が新たに造り出したプレミアムブランドワインが「クラレンドル」です。クラレンドルは場面を選ばず、いつでも楽しめるワイン。たくさんの人にボルドーワインに出会ってもらいたいという想いから、最上級の技術を惜しみなくつぎ込みつつも、手軽に手にとれる価格を守っています。味わいも熟成が必要な重厚なタイプではなく、スムースでエレガントな伝統的ボルドーワインのスタイルを実現しています。
カンヌ映画祭、テニスのフレンチオープンの他、フランスのオペラ劇場、アラン・デュカスのレストラン、有名航空会社でも提供されている実力派のワインです。
クラレンドルのクラレンドル・ルージュ・サンテミリオン’14の感想
エッジ部分にごく僅かなオレンジ色、全体は透き通らない、やや明るいワインレッド。
ややフレッシュなカシスやブラックチェリー、プラム、サンダルウッド、シナモン、少しスミレの花やスモークチップなどの香り。
黒系のフルーツに加えて、お香のような芳しさなど様々な香りによる複雑な香りもします。
全体では予想外にフルーティで、まだまだ若さがありますが、熟成により少し落ち着きが出ている印象です。
口に含むと、程良い酸味、しっかりとした渋味、控えめな甘やかさを感じる。タンニンはかなり多くて、またまだ感じます。少し熟したブラックチェリーやカシス、リコリス、カカオ、スパイス、コーヒーなどの味わい。
若さもある少し熟した黒系果実の酸味とほっこりとした甘やかさを感じます。チョコレートやカカオをイメージする味わいも感じます。
凝縮感があり、まろやかさもありますが、タンニンはもう少しこなれた方が飲みやすくなりそうです。
これからも10年以上は熟成していきそうです。
かなりポテンシャルの高いワインで、若飲みも美味しいですが、もっと熟成させた方が、全く異なる美味しいワインなりそうな予感がします。
抜栓3時間後、香りにはブラックベリーなどの黒系ベリー、カシスリキュール、カカオ、シナモンなど、抜栓直後と共通点も多いですが、少し艶っぽい香りが加わります。
口に含むと、渋味がかなりマシになり、より滑らかな印象に変わります。抜栓直後よりはかなりスムーズな舌触りで、親しみやすくなっています。
少しフレッシュさが残るブラックチェリーなどの黒系ベリー、リコリス、少しココア、クレームドカシス、スパイスなどの味わい。
ワインが開き、タンニン・酸味共に落ち着き、よりまろやかな印象のワインに変化したようです。
抜栓直後よりは明らかにバランスが良く美味しいです。
クラレンドルのクラレンドル・ルージュ・サンテミリオン’14は8年経っても、抜栓直後はイメージしていたよりもタンニンが豊富で渋味も強めでした。
そのため、ゆっくりと3時間位かけて開かせるか、デキャンタを持っている方はデキャンタージュするのがおすすめです。
抜栓3時間程でワインはある程度開き、その後抜栓6時間はより滑らかでまろやかになったような気もしますが、大きな変化はなかったように感じます。
ポテンシャルが非常に高いワインですので、これから10年以上は熟成させても何の問題もなさそうですので、いつ抜栓するか悩ましいワインです。
気長に待つか、ゆっくり開かせて飲むか、楽しみ方もいろいろありそうです。
5000円超の価格ですので、ちょっと高価ですが、その価値は充分感じられる素晴らしいワインだと思います。
さすがシャトー・オーブリオンを所有するクラレンス・ディロン・ワインズだと思います。
クラレンドルのクラレンドル・ルージュ・サンテミリオン’14に合わせた料理など
・極上生トリュフショコラ / 「L’Archeste(ラルケスト)」伊藤シェフ 監修
「フランス、パリで活躍する日本人シェフ伊藤 良明氏が営む、パリのミシュラン一つ星レストラン「L’Archeste(ラルケスト)」で食後に提供される幻のトリュフを商品化。
本来、テイクアウトやデザート単品での注文もできず、パリのレストランでしか味わうことのできない、シェフの想いがこもった「極上生トリュフショコラ」を、特別にご提供いたします。」(CAKE.JP:公式ページ(こちら)より抜粋)
トリュフショコラを口に含むと、一瞬で溶け出し、本当にとろける食感です。一瞬でクリーミーな液体になり、ショコラを舌の上で、くゆらせるようなイメージです。
そして、液体状だけに、あっと言う間に口の中から無くなります。
初めての食感で、非常に驚かされます。
味わいは控えめな甘さで、一見、優しい味わいですが、実はしっかろとしていて、濃厚です。カカオなど複雑なコク旨感があり、非常に美味しいです。
食感のサプライズ、味わい、いずれも素晴らしいショコラだと思います。
クラレンドルのクラレンドル・ルージュ・サンテミリオン’14と合わせると、ワインの渋味が控えめになり、酸味はやや強くなり、少しフレッシュになりつつ、ワインがまろやかになります。
味わいもワインとチョコレートが溶け込んで、一つになるようなペアリングです。
非常に相性がいいと思います。
そして、トリュフショコラはワインと食べても美味しくいただけます。ワインと溶け合いながらも、ショコラの味わいも楽しめます。
しっかりめのサンテミリオンやポムロールなどボルドー右岸のワインとの相性は非常に良いと思います。
※CAKE.JPよりモニターとして本商品の提供を受けています。
・CAKE.JP:公式ページはこちら
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クラレンドルのクラレンドル・ルージュ・サンテミリオン’14と合わせると、タンニンが控えめになり、滑らかになります。
煮詰めた赤ワインと牛肉の旨味を感じつつ、ワインのまろやかさやフルーティさも感じることができます。
また、カカオやコーヒーっぽさの部分は料理と馴染み、一体化します。
寄り添う部分、一体化する部分、自己を維持する部分など様々なイメージです。
全体ではワインと料理のそれぞれの良さを残しつつ、高め合う部分もあり、美味しく楽しめます。
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公式URL | http://gaudente.jp/ |
住所 | 大阪店:大阪府大阪市北区梅田1丁目11−4 大阪駅前第4ビル B1F
神戸店:兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目6−1 神戸ハーバーランドumie モザイク 3F |
アクセス | 大阪店:大阪メトロ・谷町線・東梅田駅、JR・大阪駅、阪急・梅田駅より徒歩5分
神戸店:神戸高速鉄道・東西線・高速神戸駅より徒歩12分 |
グルメサイト | 食べログ:こちら、ぐるなび:こちら、ホットペッパー:こちら |
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クラレンドルのクラレンドル・ルージュ・サンテミリオン’14の基礎情報
・ワイン名:クラレンドル・ルージュ・サンテミリオン2014
・生産者:クラレンドル(クラレンス・ディロン・ワインズ)
・生産地:フランス>ボルドー(右岸)>サンテミリオン
・葡萄品種:メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン
・原産地呼称等:AC.サンテミリオン
・抜栓時期:2022.06.
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):5500円台~
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
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クラレンドル(クラレンス・ディロン・ワインズ)のワイン関連のおすすめ記事
今回はクラレンドルのクラレンドル・ルージュ・サンテミリオン’14を、購入後5年も時間をかけて熟成させて抜栓しました。
少し熟成が進んでいる印象でしたが、まだまだ熟成して美味しくなりそうなポテンシャルの高いワインでした。
下記は同じくクラレンドル(クラレンス・ディロン・ワインズ)のクラレンドル・シリーズのAC.ボルドーです。価格は控えめですが、エレガントで非常に香り高いワインです。
・クラレンドル・ルージュ2015/クラレンドル(クラレンス・ディロン・ワインズ)
2400円台~。香り高く、少しフレッシュ感もあるフルーティさですが、上品なワインです。
爽やかなスパイス、熟した黒系ベリー、リコリス、ローストしたビーフ、バニラ、カカオなどの香り。
口に含むと、ややフレッシュな黒系ベリー、赤系果実、リコリス、コーヒー、カカオなどの味わい。