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ブルゴーニュ・ルージュ・レ・グラン・シャイヨ2012
ティボー・リジェ・ベレールでは、2005年から有機栽培を開始し、現在では除草剤や化学肥料を一切使わない栽培を行っています。一部はビオディナミを取り入れています。また、畑に負担がかかるため機械を入れず、耕作には馬を利用しています。
これらの手間暇をかけることで、畑のポテンシャルを引き出し、テロワールの良さを最大限に引き出す努力をしているとのことです。
また、醸造にはなるべく手を加えない方法を取っている反面、ヴィンテージの個性に合わせて樽の木材の産地まで変えるこだわりとのことです。
このような考え方に基づき、後述するワインの感想のような素晴らしいワインが造られています。
ACブルゴーニュでこのレベルだとすると、村名やヴォーヌ・ロマネのグラン・クリュはどれ程のものなんだろうと、想像してしまいます。
価格の桁が変わるので、いつか飲める日を夢見つつ、せめて5千円もするACブルゴーニュがまた飲めるように、日々頑張りたいと思います。
ブルゴーニュ・ルージュ 秀逸な生産者ティボー・リジェ・ベレール
生産者の情報はエノテカオンラインから抜粋・要約しています。
ティボー・リジェ・ベレールについて
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
ドメーヌ、ティボー・リジェ・ベレールはブルゴーニュきっての名門、リジェ・ベレール家の一族で、ルイ・ミッシェル・リジェ・ベレール氏の従弟にあたるティボー・リジェベレール氏によって設立された。
元々リジェ・ベレール家はナポレオンに仕えた貴族で、18世紀からラ・ロマネやリシュブール、クロ・ド・ヴージョなど、綺羅星のようなグラン・クリュやプルミエ・クリュを数多く所有していた。しかし1982年にワイン造りを担うグザヴィエ・リジェ・ベレール氏の没後、跡を継がず、畑を他の生産者に貸し出し、造られたワインに「リジェ・ベレール」のエチケットを貼り販売していた。
その後、ティボー・リジェ・ベレール氏が「いつかは自らの手で一族の偉大な畑からワインを造りたい。」と熱い想いを募らせ、16歳でボーヌの醸造学校に入った後、マコネで経済学、ボジョレーで醸造学を学び醸造者としての知識や技術を習得後、フランスのインターネット会社でワインのバイヤーとして働いていた。その後、広い知識や経験を活かし、分益耕作農家に貸していた畑の醸造に携わるようになる。
そして26歳と言う若さながらロマネ・コンティから僅か50mという好立地のリシュブールやクロ・ド・ヴージョ、広大なニュイ・サン・ジョルジュ・レ・サン・ジョルジュなどを含む素晴らしい畑を財産として相続し念願の自身のドメーヌを設立した。
初リリースは2002年。その僅か3年後の2005年ヴィンテージのリシュブールに、世界的に著名なワイン評論家ジャンシス・ロビンソン氏が、ロマネ・コンティと全く同じ評価19+点をつけたことで一躍トップ・ドメーヌの仲間入りを果たした。
ティボー氏がワイン造りにおいて何よりも大切にしていることは、「余分な手を加えることなく、良質なブドウを育てること。 そして、テロワールの良さを最大限引き出す為に努力を重ねること。」です。貸し出していた畑は本来のポテンシャルを取り戻し、土地の個性を最大限活かすため2005年から有機栽培を開始。現在では、除草剤や化学的物質は一切使わず、一部ビオディナミ農法を取り入れている。
ブルゴーニュ・ルージュ ティボー・リジェ・ベレール ワインの感想
抜栓直後から、華やかな薔薇などの花の香りがする。フレッシュな赤系果実、土やミネラルなどの香りに加えて、スモーキーさも感じる複雑で素晴らしい香り。
口に含むと、フレッシュなチェリーやフランボワーズなどの赤系果実を凝縮したような果実の旨味。豊富な果実味に加えてスパイスや大地、ミネラルなどを感じる複雑な味わい。
そして、余韻には上品な僅かな甘味が映える。
透き通る色合いですが、タンニンがしっかりとあります。しかし、ざらつきなどなく綺麗に溶け込んでいて、スムーズな口当たりでエレガントな印象を受けます。
香りは華やかさと複雑さを併せ持ち、素晴らしく芳しいです。ACブルゴーニュとは思えない印象を受けます。
そして、上品な舌触りですが、果実味が豊富で凝縮感があり、スパイスやミネラルも感じて飲みごたえがあります。
価格はそれなりにしますが、最近のACブルゴーニュの価格からすると満足感は非常に高いワインだと感じます。さすがブルゴーニュ!、そして、ティボー・リジェ・ベレールと思わせる秀逸な1本でした。
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ブルゴーニュ・ルージュ ティボー・リジェ・ベレールの基礎情報
・生産地:フランス>ブルゴーニュ
・葡萄品種:ピノ・ノワール
・参考価格:5000円前後~
・栽培法:有機栽培、除草剤・化学肥料不使用、一部ビオディナミ
・購入先:エノテカオンライン
エノテカ・オンラインのおすすめの活用方法のポイントを解説
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ブルゴーニュ・ルージュ関連のおすすめ記事
ACブルゴーニュで4000円を超えてくるとこのクラスの生産者のワインになります。確かに素晴らしいワインばかりで、非常に美味しいです。
これらの生産者のグラン・クリュやプルミエは高価で手が出せませんが、その素晴らしさの一端を数千円のワインで飲めるならばと考えると、一度は飲んでみたいと思ったワイン達です。
もし好みに合って素晴らしさを感じた場合は、さらに上の格付ワインを、とっておきの記念日などに挑戦してみるというの私なりの割り切りです。
そういう意味で導入としてのACブルゴーニュですが、それでも気軽に飲みにくい価格のワインでもあり、庶民の財布には悩ましいばかりです。
・ブルゴーニュ・ルージュ2014 クロード・デュガ
5000円台~。抜栓すると、花の華やかな香り。そして、赤黒系果実、スパイスの香りなど芳しい香りが漂います。口に含むと、ジューシーな赤系果実の厚みのある旨味を感じます。たまにしか飲めない至福の時でした。
・ブルゴーニュ・ルージュ2003 メゾン・ルロワ
8000円台~。既に15、6年経っていることもあり、酸味はあまりなく、優しい飲み口で、また、果実の旨味があり、香りともども非常に楽しめます。エレガントで繊細なワイン。
ブルゴーニュ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2014 ドメーヌ・ペロ・ミノ
7000円位~。ワインが開けば開くほど、赤いベリーの果実がどんどん現れ、エレガントになっていきます。ACクラスですが凄いワインです!