今回のワインは、沖縄に行くと必ずと言っていい程立ち寄るワインショップの1つ「WINE SHOP ツチトイブキ」で色々と説明を聞きながら購入した2本の内の1つです。
2本ともアルザスのアンドレ・ロレールのヴァン・ナチュール(ナチュラルワイン)を買いました。
今回抜栓したのはリースリングの白ワインです。そんなワインの感想です。
目次
アルザスの自然派ワイン アンドレ・ロレール・リースリング2019
ワインの情報は輸入元のラヴニールから抜粋・引用しています。
泥炭石灰土壌の3区画、85%は即圧搾、残りは除梗後6日間醸し。
ブレンドし11か月フードル(大樽)で熟成。軽く澱引きしフィルター、SO2添加はせず瓶詰め。
イエローに輝く色調。黄桃、洋梨、マルメロなど黄色果実、菩提樹など白黄系花の香りに蜜っぽい香り、仄かにフェンネルなどハーブの香りがとてもエレガント。フレッシュな口当たりで蜜や黄色果実のコンポート風味が広がり、余韻がミネラリー。
詳しくはこちら(ラヴニールのページ)
アルザスの自然派ワイン アンドレ・ロレール・リースリング 生産者:アンドレ・ロレール
生産者の情報は輸入元のラヴニールから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(ラヴニールのページ)
ストラスブールとコルマールの丁度中程に位置するミッテルベルグハイム村に所在する、ドメーヌ・アンドレ・ロレールの現在のオーナー醸造家アンドレは8代目で、そのお父さんは1960年代からすでに雑草とぶどうの樹とが共生した栽培を始め、1980年代には化学殺虫剤の使用もやめ、2001年にはアンドレが公式にもAB認定ビオ栽培とした。
また、2016年からはビオディナミによるぶどう栽培を始めている。 アンドレは、純粋さと精緻さを兼ね備えたとても優れたワインを生み出しているが、特筆すべきはアンドレの息子ルードヴィックの存在! ルードヴィックはアンドレが受け継ぎ発展させたテロワールがしっかりと詰まったぶどうから、自然な醸造方法により純粋さがそのまま表現された、とても体に優しい味わいのワインを造りだしたのだ!
アルザスの自然派ワイン アンドレ・ロレール・リースリングの感想
リースリングにしては濃いめの透き通るイエローです。写真では分かりにくいですが、無濾過のため、少し濁りがあります。
ファースト・インプレッションは酸味を想像させる香りとともに、ヴァン・ナチュールによく感じる特有の香り。パッションフルーツ、デラウエェア、緑のハーブ、黄桃、甘い白い花、スパイスの香り。
嗅いだ事があるけど、メインを演じる香りを表現する単語が出てこない。
一般的なリースリングとは全く異なる香りです。このあたりビオディナミのワインとは異なり、ヴァン・ナチュールらしいです。
口に含むと、ライム、白桃、グレープフルーツ、ハーブ、ミネラルなど、いろんな要素が少しずつ複雑に混ざりあって完成されているような味わいです。
苦味があるものの、程良い酸味と優しい控えめな甘味があり、かつ、全体として刺激が少ないため、身体にすっと吸収されていくような優しい味わいに感じる。
いつも飲むリースリングの甘やかで、ジューシーでミネラリーな印象とはかなり違います。特定の際立つ味わいがある訳ではなく、全体で優しく調和している印象です。
抜栓後30分程で開いてくると、白桃の味わいや香りが特に印象に残り、さらに、柑橘類や白桃などのジューシーな果実味やミネラル感がさらに現れてくる。そして、黄桃や甘い白い花の香りも加わり、さらに多様化してくる。
非常に美味しいです。
ここまで来ると、ナチュールさが本領を発揮してきて、ブドウのポテンシャルを引き出しているのかもと感じます。
ドメーヌ・アンドレ・ロレールのアンドレ・ロレーヌ・リースリング、一度試していただきたいワインです!
今回のアンドレ・ロレールのワインを飲み、改めて感じたのは、ナチュラルワインは特有な香りや味わいを持っているということです。
普通のビオディナミのワインとも違う印象があります。
ビオディナミとはブドウの収穫後の製法が異なるので、ナチュール特有の違いはその過程において発生するものなのでしょうか。
ワインの奥深いところです。今後も探究していきたいと思います。
今回抜栓したアルザスのアンドレ・ロレールは、非常に推しの生産者ということで、お店「WINE SHOP ツチトイブキ」のスタッフの方から勧めていただきました。
もう一本クレマン・ダルザス(スパークリングワイン)を買っているので、いずれ抜栓してレポートしたいと思います。
今回のアンドレ・ロレーヌ・リースリングの白ワインの印象からですが、クレマンの方がもっと美味しそうな予感がします。楽しみです。
アルザスの自然派ワイン アンドレ・ロレール・リースリングに合わせた料理
・酢キャベツとソーセージ
・グリーンピースとジャガイモのポタージュ、豆苗と人参サラダ
スパイスが効いた、こだわり豚肉によるソーセージ(購入先:HORIZON FARMS※)と酸味がある酢キャベツ。キャベツは事前に塩揉みしているので、柔らかく旨味が乗っています。ソーセージはスパイスと豚肉自体の旨味が出ていて美味しいです。ハーブ・スパイスは初めにミントのような清涼感、その後、タイム、セージ、ローズマリーなどの風味を感じます。
酢キャベツの酢、ハーブやスパイスが暑い夏でも食欲をそそります!
詳細はこちら(※HORIZON FARMSのページ(楽天市場))
こちらはHORIZON FARMSのオリジナルブレックファーストソーセージです。アメリカの朝食でよく食べられるブレックファーストソーセージを、天然スパイス、ハーブ、フリーレンジの豚肉のみで作りました。効きすぎない程度にハーブを混ぜ込み、ジューシーでお肉の食感がしっかりしたソーセージに仕上げています。使用する豚肉は、北海道の家族経営の牧場で、成長促進ホルモン剤・抗生物質・ステロイドを使用せずに放牧で健康的に育てられた豚のお肉です。詳しくは、下記をご覧ください。
酢キャベツとソーセージを夕ご飯すると妻に聞いて、アルザスの伝統料理シュークルート(下記写真)を思い出し、上述のアルザスの白ワインであるアンドレ・ロレールのリースリングをチョイスしました。もちろんピッタリで、どちらも美味しくいただきました。
アルザスの自然派ワイン アンドレ・ロレール・リースリングの基礎情報
・ワイン名:アンドレ・ロレール・リースリング2019
・生産者:ドメーヌ・アンドレ・ロレール(ルドヴィック・ロレール)
・生産地:フランス>アルザス
・葡萄品種:リースリング
・原産地呼称等:ACアルザス
・気候や土壌:泥炭石灰土壌
・栽培・醸造法等:ビオディナミ。85%はすぐに圧搾し、15%は除梗後6日間醸す。11カ月フードル(大樽)で熟成。軽く澱引きし瓶詰め。フィルター・SO2不使用。
AB認証(仏農務省のオーガニック認証)。ユーロリーフ認証(EUのオーガニック認証)。デメテル認証(世界一厳しいと言われるオーガニック認証の1つ)。(60年代から雑草とブドウの樹が共生、80年代から化学殺虫剤不使用)
・インポーター:ラヴニール
・購入先:WINE SHOP ツチトイブキ(@那覇市)
ナチュラルワイン中心のワインショップで、併設のカウンターとテラス席でグラスワインなどを飲むこともできます。お気に入りのお店です。食べログのページはこちら
・参考価格(ネットショップ):2800円台~
アルザスワイン関連のおすすめ記事
リースリング・トラディション2018/エミール・ベイエ
2000円後半~。レモン、ライムなどの柑橘家果実やハーブの爽やかさ、そして、蜂蜜などの香り。ややフレッシュなレモンやライムなどの柑橘系果実が中心で、若干クリーミーな雰囲気も感じるワイン。
リースリング2017/トリンバック
2000円台前半~。甘い白桃、爽やかなレモン・青リンゴなどの果実、白い花、蜂蜜、ハーブなど多彩で芳しく複雑な香り。酸味は優しく丸みがあり、ミネラルたっぷりのみずみずしい果実を頬張るようなワインです。
アルザス旅行についてのレポートです。この記事ではワイナリツアーを含むストラスブールの街、コルマールの町での観光もレポートしています。アルザスのワイナリー訪問をメインに置き、アルザスの郷土料理と美しい街並みを見ることことができました。
フランス・ワインの10大産地の1つであるアルザス地方のワインの主要なAOCやブドウ品種などについて整理しています。実際に飲んだワインの感想をご覧いただけるように各ワインの記事のリンクも貼っています。
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