アルザスのワイナリー・ツアーに参加して、まず1軒目に連れて行っていただいたのは、Domaine noelle Bachertでした。朝一番から9種類のティスティングをしっかりと飲み干して味わいました。少し酔いが進みましたが、頑張って醒まして2軒目に。
・アルザス、ワイナリツアー1軒目 Domaine Noelle BACHERT
アルザス、ワイナリーツアー3軒目まとめ、ドメーヌ・ドップ
下記画像は「VELTRA」のアルザス・ワイナリーツアーのページにリンクしています。こちらで申し込みし、参加しました。
目次
アルザス、ワイナリーツアー2軒目 ドメーヌ・アチレ
立派な建物でお出迎えでした。ビオディナミやオーガニック農法を実践しており、また、サステナブルな取り組みの一環として建物の資材にも木材等を多用しているといった説明がありました。左写真の建物の外壁や柱、右写真の梁や天井などの内装にも木材が多様されているのが分かります。
右上の写真は、ステンレスタンクと温度管理用のパネルです。断熱材を各所に使用しており、空間そのものの温度管理は不要で、タンクごとに温度管理をしています。そのタンクごとの温度管理は1つのパネルで一元管理しており、経済的にも管理的にも合理的な上、設備も新しく近代的な印象を受けました。ちなみにアルザスは夏暑く(訪問時は8月末で最高気温30度位でした)、冬は寒く雪も積もるようです。
また、アルザスではビオディナミを実践しているワイナリーはまだ少ないようで、設備といい、サステナブルな取り組みといい、新進気鋭のワイナリーなんだと感じました。
下の写真は醸造用の樽です。新樽ではなく中古の樽を使用しているようです。樽に装飾をしているのを見るのは初めてでしたが、アルザスの特徴なのでしょうか。非常に凝ったデザインで、また、バラエティに富んでいました。なお、リースリングやゲヴェルツトラミネールには大きな樽を、ピノ・ノワールやピノ・グリには小さな樽を使用しているとのことです。
個人的な意見ですが、中古の樽を使用していることで樽の風味をつけすぎず、ビオディナミやオーガニックで果実の旨味を引き出し、ブドウのポテンシャルを大切にしているのではないでしょうか。また、元々多彩な味わいや香りを見せるゲベルツやリースリングは大樽で、ピュアさが際立つピノ達は樽との接地面が多い小樽で複雑味を加えようとしているんだと思います。ひょっとしたら英語で説明があったかもしれませんが、聞き取れていません。無念。
アルザス、ワイナリーツアー2軒目 テイスティング
ワインのテイスティングは建物の外の屋外のテーブルで着座して実施しました。屋外は目の前に広大なブドウ畑が広がっており、爽やかな風を浴びながら、美味しくいただきました。右の写真は既にブドウが結構実っています。シルヴァネールかピノ・グリと説明があったと思いますが、失念してしまいました。
1 クレマン・ブラン・ド・ノワール2016 17€(2000円位。以下、@117円/€)
香りはさっぱりとした柑橘系果実の雰囲気、口に含むと、ピュアな果実味でスッキリとした味わい。ブドウ品種はピノ・ノワール。ちなみに、ほとんど泡のない珍しいスパークリングでした。
※ブラン・ド・ノワールは直訳すると黒の白。黒ブドウで造った白スパークリングワインを指します。
2 リースリング2017 12€(1400円位)
複数の畑のブドウをブレンドして造っており、ワインに複雑味を与えていると言うような説明でした。ライムなどの柑橘系にピーチが加わったような爽やかさと少し甘さのある香り。酸味がそれ程強くない爽やかな柑橘系果実、非常にみずみずしく、爽やかですが、飲み応えもあり、非常に美味しかったです。テイスティングした中では1か2番目に気に入りました。
このワイナリーでは、このリースリングを購入しました。その後このワインを飲んだ感想は下記をご参照ください。
3 シルヴァネール2017 14€(1600円)
少し酸味があり、果実のピュアな味わいが出ている印象でした。さっぱりとドライに飲める食中酒に一番向いていそうな味わい。
ここで、やや濃厚なヂーズを切ってきてくれました。チーズに合わせると、確かに合います。ドライなところが、チーズの濃厚さとマッチしてスッキリと食べれます。やはり食中酒にも合うのではないでしょうか。
4 ピノ・ブラン2017 14€(1600円)
さっぱりさとコクを併せ持ったような味わいで、グイグイいけるドライなワインに仕上がっていました。ピノ・グリ同様、チーズと合わせていただきました。これも良く合う!
5 ゲヴェルツトラミネール2016 14€(1600円)
最後はゲヴェルです。説明によると無濾過・亜硫酸無添加で造っているとのことです。その影響なのか、マンゴー、ライチ、ピーチなどの濃厚な香りがして、かなり香り高く美味しいワインでした。テイスティングした中では1、2番でした。
このワイナリーでは、このゲヴェルを購入しました。その後このワインを飲んだ感想は下記をご参照ください。
テイスティング用のワインはタイミングを見計らい、1本ずつ時間を図りつつ持ってきてくださり、かなりじっくりとテイスティングできました。また、ワイナリーの同行者の方々ともワイン談義と雑談を通じて国際交流することができました。
たまたま、ガイドさんが日本語がわかる方でしたので、日本でも100年以上前からワインを造っていて、ピノ・ノールやシャルドネなど国際品種も造っている。最近非常に美味しいワインが増えてきていることなどをお話しました。
アルザス、ワイナリーツアー2軒目 まとめ
断熱材を使った温度管理が容易な近代的な建物、ステンレスタンクごとの温度管理とパネルでの一元管理など近代的な設備に加え、ビオディナミ、オーガニック、サステナブルの実践など、新進気鋭の素晴らしいワイナリーだと思います。
どこのワイナリーを訪問してもそうですが、ワイナリーやワインについての説明をする際の自信に満ちた誇らしげな表情はいつも印象に残ります)。素晴らしいワインを造るために、素晴らしい取り組みを実践していると、いい仕事をしている職人のような良い表情になるのではないでしょうか。
このワイナリーも様々な取り組みを行い、美味しいワインを造っているという自負につながり、同じような誇らしげな表情をされている印象を受けました。テイスティングしたワインはいずれもブドウの個性を引き出した美味しいワイン達ばかりでした。
さて、このワイナリーではリースリングとゲヴェルツトラミネールの2本を購入しました。白ワインは濃い系やアロマテックなワインを、複雑な味わいをじっくり味わいながら飲むのが私は好きなようで、この2種類となりました(なお、ドライなワインや酸味のあるピュアなワインも大好きです)
このワイナリーにも結構長居をさせていただきました。この後、移動してリクヴィルの村(「アルザスの真珠」と呼ばれているフランスで最も美しい村に認定されている)で昼食(もちろんワインも飲む!)後、3軒目のワイナリーに(続く)
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アルザス、ワイナリーツアー関連の参考情報
旅程や利用したサービス
実際の旅程は以下のとおりです(日本からアルザス⇒アルザスで3泊。アルザスからパリ⇒パリで3泊。パリから日本、機中で1泊)
1日目:日本を午前中出発し、12時間のフライト後、時差でその日の日中にシャルル・ド・ゴール空港に到着。高速鉄道TGVで2時間半程でアルザスのストラスブールに夕方到着し、ストラスブールで3泊。
4日目:同じくTGVでストラスブールからパリに移動し、パリで3泊。
7日目:復路のフライトは、午後早めの便で出発し、翌日の朝、早めに日本に到着しました。
参考資料
「地球の歩き方」を片手に旅行しました。妻が「フランス」版、私が「パリと近郊の町」版を所有していましたので、各自で持っていきました。また、このブログの記事を作成する際に参考にしています。
利用したサービス
今回のフランスへの旅行及びワイナリーツアーは下記を利用して計画を立てました。旅慣れている方は不要と思いますが、私のように不慣れな方には少しは参考になるかもしれませんので、記載しておきます。
・ワイナリーツアー
「VELTRA」というWEBサイトから、ワイナリーツアーを日本で事前に申し込みをして参加しました。以前、同じくVELTRAを利用してボルドーのワイナリーツアーにも参加しています。
下記画像は「VELTRA」のアルザス・ワイナリーツアーのページにリンクしています。こちらで申し込みし、参加しました。
日程もいろいろ選べますし、アルザス以外にも、ボルドーやブルゴーニュなど他地域のワイナリーツアーもたくさんオン・リストされていますので、ぜひチェックしてみてください。ワイン好きならツアーの内容を見ているだけでも、いつかは行くぞと思いながら楽しくなります。
・航空券とホテル
「エクスペディア」というWEBサイトで、航空券とホテルをなるべく安く確保しました。今回は8月の最終週を土曜日から土曜日で旅行しましたので、下記は同様の設定をR2年ヴァージョンでエクスペディアで行っています。
・下記はパリで宿泊したホテルのページです(エクスペディアへのリンク)
ヴィッラ・モディリアーニ・オテル(Villa Modigliani hotel)
・下記はストラスブールで宿泊したホテルのページです(エクスペディアへのリンク)
・グローバルWIFI
今回はグローバルWIFIを活用しました。予め日本でWEB上で申し込みをして、当日日本の空港で受け取り、帰国後に空港で返却するといった簡単な流れでした。割引もあり、結構安価でした(7日間で2000円未満でした)ので、活用をご検討されてはいかがかと思います。