今回抜栓したのは、スーパータスカンのルーチェのセカンドワイン、ルチェンテです。
いつかは飲んでみたいワインの1本ルーチェ。但し、若いヴィンテージでも20000円程もするので、なかなか手がでません。
そこで、購入したワインがセカンドワインのルチェンテです。
といっても、エノテカで当時6000円台と決して安いワインではなく、高価なワインです。次の機会はいつになるかわからないので、しっかりと楽しみたいと思います。
今回のヴィンテージは2014です。2017年春に購入してセラーで3年ちょっと寝かせてからの抜栓です。
目次
スーパータスカン、ルーチェのセカンド ルチェンテ2014
ワインの情報は購入先のエノテカから引用しています。
ルーチェのセカンドラベル。ルーチェと同じモンタルチーノの畑のサンジョベーゼとメルロの若樹を使用し、果実本来のフレッシュで熟した甘みのある味わいを楽しめるスタイルに仕上がっています。
ブドウを収穫・破砕した後、28℃に温度管理されたステンレスタンクにて10日間発酵および20日間マセラシオンを実施。その後オーク樽にて約18~20ヵ月間熟成を行っています。
造られるワインは、豊かな果実味とほのかなトーストのニュアンスが漂い、シルキーなタンニンと優雅な余韻が印象的なスタイルに仕上がります。ルーチェよりも手頃な価格でその本質を早くから楽しめるとあって、ファーストラベルと同様人気の高い1本です。
スーパータスカン、ルーチェのセカンド 生産者テヌータ・ルーチェ
生産者の情報はエノテカオンラインから引用しています。
オーパスワンのロバート・モンダヴィとトスカーナの名門フレスコバルディのジョイントが素晴らしいワインを生みだいた!ある意味、このジョイントなら当然かもしれません。
しかし、2つの偉大なワイナリーのジョイントは、それぞれに成功体験があればあるほど難しいに違いなく、その困難をよく乗り越えて、素晴らしいワインを造ってくれたなぉと思います。
ちなみに、ロバート・モンダヴィのオーパスワン2013のワインの感想はこちら
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
テヌータ・ルーチェは、トスカーナの名門マルケージ・ディ・フレスコバルディのヴィットリオ・フレスコバルディ氏と、カリフォルニアワインの父ロバート・モンダヴィ氏という20世紀を代表する2人のワイン醸造家によって設立されたワイナリーです。
フレスコバルディ家は、総耕作地1000haに渡る9軒のワイナリーを所有し、700年という歴史を誇るトスカーナの名門。一方のモンダヴィ氏は、カリフォルニアでオーパス・ワンを大成功させたアメリカ最大のワイナリーを育て上げた天才醸造家です。
「イタリアの地で、歴史に残る偉大なワインを作りたい」というモンダヴィ氏とその情熱に共感したフレスコバルディ氏がその舞台に選んだのは、トスカーナ州でも屈指のワイン産地モンタルチーノ。2人の目標は、それぞれのファミリーがワインに捧げる情熱と伝統を融合することにより、モンタルチーノの中心から生まれるユニークで傑出した品質のワインを世界に示すことでした。
醸造を担当した2人の息子ランベルト・フレスコバルディ氏、ティム・モンダヴィ氏は、父たちのヴィジョンを受け、トスカーナのアイデンティティであるサンジョヴェーゼが活かされた魅惑的なブレンドを追求。
当時カベルネ・ソーヴィニヨンが主体のスーパータスカンが全盛期を迎える中で、史上初、サンジョヴェーゼとメルロをブレンドしたスーパータスカン「ルーチェ」が誕生したのです。
ルーチェは、生まれてくる全ての人に繁栄をもたらす必要不可欠な要素である「光」を意味して名付けられました。
スーパータスカン、ルーチェのセカンド ルチェンテ2014の感想
抜栓直後、フレッシュなカシス、ブラックベリーとブルーベリーなどの黒系果実、生肉、シナモンなどのスパイス、少しキノコっぽさなどの多様な香り。
フレッシュな黒系ベリーなどの果実の香りも感じながら、その背後というか、中心はかなり重厚な香りです。
スーパータスカンらしいイタリアのボルドーブレンドのイメージ通りの香りです。フレッシュさと濃厚さ、それでいて陽気で、気さくな印象の香りです。
スワリングすると、かえって果実のフレッシュ感が増したように感じつつ、爽やかなシナモンや胡椒などスパイス感も増す。
口に含むと、ブラックベリーやブルーベリー、そしてカシスなどの黒系果実がたっぷりと入っており、生肉、キノコ、シナモン、胡椒、少し黒系ベリーを煮詰めたような味わい。
しっかりとした酸味があり、繊細なタンニンが豊富にあり、熟成期間6年程ではまだまだタンニンを感じますし、フレッシュ感もしっかりとあります。
そして、余韻が素晴らしく、なんとも言えない黒系果実の甘味と酸味と旨味が非常に長く続く。
少しだけ熟成感もあるものの、しっかりとしたフレッシュな黒系ベリーの果実の凝縮感が印象的です。まだまだ若々しく果実味豊富です。
ゆっくりと飲んでいると、少し開いてきたようで、黒系ベリーの果実の上品な甘味もより豊富に。
抜栓後、2時間もすると花束のようなフローラルな香りが出てきて、華やかさが強調されてきた印象。
クリーミーな舌触りに感じる。クレームドカシスのような濃厚で滑らかで、甘味があって、美味しい!
抜栓2日目、ブラックベリー、クレームドカシスのような甘やかでクリーミーな香り、そして、スパイス感は初日同様にある。
煮詰めた黒系果実、カシスのスパイス、クレームドカシスのクリーミーさと甘味、やはり2日目の方がタンニンもこなれて、美味しくなっています。
まだまだこれらからという感じでしたが、いつものように2日目で空にしてしまいました。
うーん、1週間ぐらいかけて飲んだ方がよかったかなと思いつつ、この探り切れていない飲み方も個人的には結構好きです。
底を見切っていないため、ある種の謎や神秘性を秘めたままとなり、次に出会うときの楽しみが増します。
ただ、価格によっては次が本当にあるのかという難点もありますが…
ネットで検索すると3000円台後半から売っているときもあるようですが、5000円前後位なら普通にいつでも手に入りそうです。
決して安いワインではないですが、記念日などにじっくりと数時間程度かけて、または、数日にわたって楽しむなら、クオリティからも、おすすめのワインです。
スーパータスカン、ルーチェのセカンド ルチェンテ2014の基礎情報
・生産地:イタリア>トスカーナ州
・葡萄品種:メルロー75%、サンジョヴェーゼ25%
・参考価格:4000円位~
・評価:ワインアドヴォケイト96点、ワインスペクテーター95点、ジェームスサックリンク93点
・原産地呼称等:無し。スーパータスカン
・栽培・醸造法:ルーチェと同じモンタルチーノの畑の若木を使用。ブドウを破砕後、ステンレスタンクで発酵、マセラシオンの上、オーク樽で18から20月熟成。
・インポーター:日本リカー
・購入先:エノテカオンライン
エノテカ・オンラインのおすすめの活用方法のポイントを解説
エノテカオンラインを活用して、ワイン・ライフをもっと楽しめるような便利なサービスのおすすめポイントや、ワインを少しでもお値打ちに購入するおすすめの方法などを紹介しています。
スーパータスカン関連のおすすめ記事
イル・ブルチャート2015 / グアド・アル・タッソ(アンティノリ)
3700円位~。黒い果実のフレッシュ感と熟した感じが共存するのがイタリアっぽい。ブラックベリーやブルーベリーなどの黒系果実、すみれの花、スパイス、スモーキーな香り。ブラックベリーやブルーベリーの少し熟した黒系果実、果実っぽい甘味を伴います。
プロミス2014&2015 / カ・マルカンダ(ガヤ)
両方とも非常にクオリティが高く、美味しいワインです。しかし、比較してみると、ヴィンテージの違いは顕著で、2015はコク旨で、熟成すれば深みが出そう。2014は甘酸っぱさがありフレッシュな果実を感じるワインです。
カジノ・デッレ・ヴィエ2013 / イル・パラジオ
音楽もお気に入りなスティングが所有するワイナリー。オーガニック栽培で育てた葡萄は、凝縮感のあるエレガントで甘みのあるワインに。まさに、イタリアの美味しいワインのイメージ通りの美味しさです。同じ生産者のメッセージ・インナ・ボトル、シスタームーンも素晴らしいワイン達でしたよ。
★ブログランキングに参加中です。よろしければクリックをお願いします!励みになります。