アルザス旅行についてのレポートです。今回の旅行ではアルザスのワイナリーを訪問すること、そして、アルザスの郷土料理を食べ、美味しいワインを飲み、美しい街並みを見ることができました。
この記事では、時系列ではなく、「ストラスブールの街」、「コルマールの町」、「ワイナリーツアー」の順で掲載しています。
目次
アルザスへの旅、中心都市、ストラスブールの街
アルザスの中心都市 ストラスブールの駅
パリのシャルル・ド・ゴール空港から高速鉄道TGVで乗り換えなしで、2時間とちょっと位で到着します。今回は2等客車を利用しましたが、その場合、大きいスーツケースなどの荷物は置く場所が少なく、足元も大きなスーツケースは置けないので、満席だと結構不自由します。保険をかけて2等客車でなく1等客車を選択するのもありかもしれません。なお、その後、復路はTGVの2等客車でパリに移動しましたが、この時は荷物も置けて快適でした。
アルザスの中心都市ストラスブールのル・グラン・ドテルに3泊しました。ホテルの立地は駅前と言うこともあり、電車の移動(後日コルマールという街に電車で移動しました)にも便利ですし、旧市街地にも散歩がてらに移動できる距離感でした。1泊朝食付きで10,000円程度ですが、朝食も結構楽しく、パンや果物の種類が多く、ハムやチーズも美味しくいただきました。やはりフランスのパンは美味しいかったです。
詳細は下記エクスペディアのページをご参照ください。
このホテルの部屋から、ストラスブールの駅舎を見ることができます。外見はドームに覆われている感じです。実際にはドームの中は古い建物をそのまま利用しており、さらに建物の中はリノベーションを施し、駅中にポールやカルフールの系列のスーパーなどの食べ物関係やそれ以外の多くのショップが入っていました。写真の上段はストラスブール駅の外観、下段は内観。
・夜、ホテルで抜栓したワイン
夜は空港で買ってきたワインをホテルの部屋で抜栓しました。ワインの感想は下記記事をご参照ください。
ブドウ品種グルナッシュ、サンソ―、メルロー。ラングドックのIGP※。
※IGPについては次の記事をご参照ください。
アルザス、ストラスブールの街並み1 プティット・フランス
大聖堂に向かう途中の、川の水量を管理している公の施設とその近隣の街並みの風景です。川沿いを古い建物を眺めながら、朝の涼しい風を浴びつつ、お散歩するには良いコースでした。
写真は「プティット・フランス」。ストラスーブールを横断するイル川が4つの支流に分かれる写真の地域がプティット・フランスと呼ばれているようです。非常に美しい風景です。
アルザス、ストラスブールの街並み2 公園のミュゼと木組みの建物
さらに中心部に向けて足を延ばすと、水路沿いの街並み、(写真上段左)そして、公園が現れます。公園の中に、緑のアーチの通路を通り抜けると、その奥に建物があり、どうもMUSEE(博物館か美術館)のようです(写真上段右、中段左)。また、中世の雰囲気が色濃く残る木組みの建物が立ち並ぶ風景が現れてきます。
アルザス、ストラスブールの街並み3 ノートルダム大聖堂への道すがら
さらに歩を進めて、旧市街地から街中に戻ると、目抜き通りのようなところに出ます。写真上段左は、下の部分をカットしていますが、実際には道路は車で大混雑です。
下記写真上段右・中段左は1階にアップル・ストアが入る建物がありました。昔の建物をそのまま使い、街になじんでいました。なお、建物内のアップル・ストアはイメージどおりのアップル・ストアの雰囲気でした。
その他の写真は街中にあったモニュメント。
下記写真はノートルダム大聖堂の真横の建物。1階はカフェ。よく見ると外壁に彫刻が施されています。
アルザス、ストラスブールの街並み4 アルザスの可愛い看板たち
路地に入って上を見上げると、凝った看板や旗?が頭上にたくさんあります。古い建物と相まって中世のような雰囲気を醸し出しています。
アルザスのノートルダム・ド・ストラスブール大聖堂と天文時計など
塔の先端までが142m。約400年かけて現在の形に完成したのが、15世紀です。そして、1647年から1874年の間は世界で最も高い建築物だったとのことです。
実際に建物を見に行くと、巨大すぎて写真では全体像をとらえることはできませんでした。また、塔は高いだけでなく、近づくと緻密な彫刻でびっしりと覆われており、ただただ圧倒されます。大聖堂の中は、かなり奥行きがあり、塔の内側の空間も相当な高さです。
歩き疲れたので塔の目の前のカフェでお茶をして、見上げて首が痛くなりながら荘厳な彫刻と塔を眺めていました。
上記最後の写真は塔の背面及び建物の側面から捉えたものです。
上の写真は大聖堂の内部です。
上記左の写真は機械仕掛けの天文時計(18m)で、1800年台にリメイクされたものです。現役です。グレゴリ暦に従い復活際の日を示すことなどもできるとのことです。
オリジナルは1300年台に作成されています。大聖堂の鐘の音がなると、ちゃんと時刻どおりに時計の中の人形が歩いて移動する仕掛けです。
写真右は、これも背が高くて写りきっていませんが、大聖堂の清掃用でしょうか、伸びる仕掛けの木製梯子?が展示されていました。
上記リンクは天文時計が動くところを動画で撮影しました。動画中央・上の人形が歩いています。
アルザスの中心都市 ストラスブールでランチ ビーフシテュー
ストラスブールからほど近いカフェでランチにしました。英語のメニューを見ると、ビーフシチューとなっていましたので、頼んでみると、次の写真のような料理が…。お肉に合わせてピノ・ノワールを注文しました。どちらも美味しかったです。
フランス旅行中に食べた料理は下記リンク先の別記事にまとめています。ご参照いただければ幸いです。
・夜、ホテルで抜栓したワイン
この日までは白を中心に飲んでいたので、パリに移動してからホテルのスーパーで赤ワインを購入し、ホテルで抜栓しました。ワインの感想は下記記事をご参照ください。
ブドウ品種カリニャン、シラー、グルナッシュ。AOCコスティエール・ド・ニーム。
アルザスへの旅、コルマールの町 童話のような街並み
コルマールはストラスブールからTER(電車)で2駅30分、アルザスワインの中心地です。ジブリ映画の「ハウルの動く城」のオープニングに出てくる建物や、街並みがモデルになったとか、また、ディズニー映画の「美女と野獣」の舞台にもなったようです。
アルザス、コルマール旧市街地までの風景
コルマールは小規模な都市ですので、穏やかな雰囲気がしています。旧市街地まで徒歩20分程ありますが、のんびりと公演を通り抜け、徒歩で向かいます。コルマールも古い建物を利用しているので、街並みが美しいです。
写真上段左はコルマール駅、公園に向かう途中の建物、公園及び公園内に設置されていたラップ将軍の像(バルトルディ作 ※バルトルディ美術館のところで少し触れます)。
ラップ将軍:ナポレオン一世の指揮官の1人でアルザスの戦いで活躍したコルマール出身。
アルザス、コルマール旧市街 美しい街並みや木組みの建物
木組みの童話のような美しい建物が続く旧市街地です。ベランダや水路沿いに花壇を設けるなど街の人々も協力して美しい街を作りあげています。ジブリ映画「ハウルの動く城」のオープニングに出てくる街並みはコルマールによく似ています。
下記写真3段目の左は16世紀に建てられたプフィスタの家です。同映画には、特徴的なこの建物に類似の建物が出てきています。
アルザス、コルマール旧市街 自由の女神の彫刻家、バルトルディ美術館
自由の女神を作った彫刻家の名を冠した美術館です。また、町中の至るところにこの彫刻家の彫刻が展示されています。写真のオブジェは同美術館の入り口付近に設置されていたフレデリック・バルトルディ作で1855年のパリ万博に出展したものです。
アルザス、コルマール旧市街地 サンマルタン教会
約130年かけて造られた14世紀に完成した教会です。こちらも立派で、歴史を感じさせる建物でした。大きすぎて写り切りません。
アルザス、コルマール旧市街 旧税関と地方裁判所
写真上段は旧税関で、現在はMUSEEになっていました。きれいにべランダに花を飾り、アルザス地域独特な屋根など見どころ満点の建物です。写真下段は現役の裁判所のようでした。
アルザス、コルマール旧市街地 可愛い看板たち
旧市街地には多くのお店の看板が出ていますが、どれも繊細で可愛いいものが多かったです。
・アルザス、コルマール旧市街地のワインショップ トリンバックも!
やはり気になってしまうワインショップ。ショーウインドウをパシャリ。トリンバックがたくさんディスプレイされています。
トリンバックの価格を参考に、日本の価格とざっと比較してみましたが、それ程差がないように感じます。
場所柄このワインショップが観光客向けの価格設定をしている可能性もありますが。
アルザス、コルマール旧市街地 プティット・ヴェニース(小ヴェニス)
運河沿いに花壇を設け、また、立ち並ぶ木組みの建物、その建物の窓には花を飾り、非常に美しく絵になる風景です。多くの方々がここで写真を撮っていました。
5人組のシスターがポーズを取って、写真を撮ってもらっていたのが印象深かったです。
アルザス、コルマール旧市街地でランチ 郷土料理「シュークルート」
ランチは美しい運河の上にテラス席を構えるレストランで、アルザスの郷土料理とワインををいただきました。昼間から美しい景色とテラスで風を浴びながらいただく料理とワインは最高でした。しかし、お腹はパンパンに。
上記の最下段左の写真の左下に写っている運河の上のテラス席でいただきました。拡大したものが下記写真右です。
フランス旅行中の料理は下記にまとめています。ご覧いただければ幸いです。
・夜、ホテルで抜栓したワイン
この日の夜は、昼間美味しそうにビールを飲んでいるのをレストランで目撃したので、アルザス地域で造られているビールでまずは乾杯!
「フィシェ・トラディショナル」というストラスブールの北方で造られているビールです。他にもフレイバー・ビールも売っていました。
ストラスブールのスーパーで購入。750mlで2.5€位(300円)。
あまり冷やし過ぎないようにするため、持ち帰って冷蔵庫に入れずに、そのままいただきました。見た目よりも濃厚で、少し甘味と苦味があり、コクがあって美味しいです。しかし、それにしても安い!
※参考
1リットルのミネラルウォーターの値段が、駅や空港のミニスーパーだと3〜4€しますが、ストラスブールのカルフールだと1€未満で安価なものが売っていました。
ビールが2.5€(750ml)、IGPクラスのフルボトルのワインが空港でも6€でした。
場所による価格差が大きいですし、日本と比較すると水よりビールの方が割安な印象でした。
ちなみに下記はパリのスーパーで買ったハーブ入りのミネラルウォーターです。300ml程度?で3€でした。量も考えるとビールの2倍以上の値段!
ビールの次は、ワイナリーツアーで買ってきたワインをホテルで2本抜栓して飲みました。ワインの感想は下記記事をご参照ください。
アルザスへの旅、ワイナリーツアーでワインを堪能
今回の旅行の目的の1つは、アルザスワインをもっと知りたい(飲みたい!)ということでした。そのためにワイナリーを訪問して現地でワインのテイスティングをする旅行としました。
簡単に申し込めるワイナリツアーに参加して、ボストンとロンドンからの参加者(参加者5名+ガイド兼運転手1名)と一緒に賑やかに1日小旅行をしてきました。ワイナリツアーの詳細は次の記事をご参照ください。
下記画像は「VELTRA」のアルザス・ワイナリーツアーのページにリンクしています。こちらで申し込みし、参加しました。
アルザス・ワイナリツアー ワイン街道のオデルヌの村
アルザスの守護聖人のオディール生誕の地とのことです。
アルザス、ワイン街道沿いにある中世のアルザスの街並みが今も残る非常に美しい村です。
町に降り立ち、ガイドさんから村の歴史や建物などについての説明を受け、その後、村を見下ろせる丘に上がり、ブドウ畑の中にポツンと存在する美しい村を見ることができました。
アルザス・ワイナリツアー ドメーヌ・ノエル・バシェル ワイナリー1軒目
家族経営との説明でしたが、オン・リストされていたワインはクレマン・ダルザス(スパークリング)からグラン・クリュまで19種類もある豊富なラインナップでした。全てロープライスで、1000円未満が多くを占め、グラン・クリュでも1500円程度でした。全9種類を試飲しましたが、いずれも美味しいワインばかりでした。テイスティングの内容は次の記事をご参照ください。
アルザス・ワイナリツアー ドメーヌ・アチレ ワイナリー2軒目
2軒目は、ブドウ栽培ではビオディナミやオーガニックを実践し、醸造ではステンレスタンクごとに温度管理を実施し、それをパネルで一元管理するなど新しい設備を導入する新進気鋭のワイナリーといった趣でした。ここではクレマン・ダルザスを含む5種類をテイスティングしました。テイスティングの内容は次の記事をご参照ください。
アルザス・ワイナリツアー アルザスの真珠、リクヴィルの村
「アルザスの真珠」と表され、また「フランスで最も美しい村」に認定されています。こちらでは昼食と、木組みの建物でできた美しい街並みを見学しつつ、3軒目のワイナリーとチーズ屋さんに連れて行っていただきました。
アルザス・ワイナリーツアー リクヴィル村でランチ 郷土料理「ベッコフ」
フランス旅行中の料理は下記にまとめています。ご覧いただければ幸いです。
アルザス、リクヴィル村のチーズ屋さん
このお店のことは別記事に書いていますので、よろしければご参照ください。
アルザス・ワイナリーツアー ドメーヌ・ドップ・オ・ムーラン ワイナリー3軒目
このワイナリーは創業1574年の歴史を持ち、アルザスの細長いワイン瓶の導入や、クレマン・ダルザスの開発など先鋭的な取り組みも行ってきた、まさにアルザスの名門でした。
ここではロゼのスパークリングを含む7種類をテイスティングしました。テイスティングの内容は次の記事をご参照ください。
・ワイナリーツアー夜、ホテルで飲んだワイン
ワイナリーツアーは17時過ぎにストラスブールに到着して終了しました。その後、さっそくホテルに戻り、買い付けてきたワインを抜栓して1本飲みました。ワインの感想は下記記事をご参照ください。
アルザスへの旅 ストラスブール、コルマール&ワイナリーツアーまとめ
関西国際空港を午前10時30分頃に出発し、時差を踏まえて当日の現地時間の20時位にアルザスに到着しました。
翌日ワイナリーツアー、2日目は隣町のコルマールを散策、3日目の午前中はストラスブールを散策し、午後からパリに移動というスケジュールでした。
アルザスは実質2日半程の滞在でしたが、非常に有意義だったと思います。街の規模も小さいので、ちょうど良いくらいの日数だと思います。
とにかくワインが美味しくワイナリー・ツアーも楽しかったです。また、中世の色合いが残る街の風景が非常に印象的でした。
次回アルザス地方に行くなら、他の「ワイナリーや村を巡る」、「ワインバーでワインを飲む」を実現したいと思います。
また、クリスマス・シーズンは、普段以上に有名な観光地らしいですので、クリスマスに行くのも素敵かもしれません。ちょっと寒そうですけど、美しい風景があるに違いありません。
(下記画像は「コルマールとアルザスの村々のクリスマスマーケット見学」海外オプショナルツアーのVELTRAへのリンクです)
アルザスへの旅 ストラスブール、コルマール&ワイナリーツアー関連のおすすめ記事
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旅程や利用したサービス
実際の旅程は以下のとおりです(日本からアルザス⇒アルザスで3泊。アルザスからパリ⇒パリで3泊。パリから日本、機中で1泊)
1日目:日本を午前中出発し、12時間のフライト後、時差でその日の日中にシャルル・ド・ゴール空港に到着。高速鉄道TGVで2時間半程でアルザスのストラスブールに夕方到着し、ストラスブールで3泊。
4日目:同じくTGVでストラスブールからパリに移動し、パリで3泊。
7日目:復路のフライトは、午後早めの便で出発し、翌日の朝、早めに日本に到着しました。
参考資料
「地球の歩き方」を片手に旅行しました。妻が「フランス」版、私が「パリと近郊の町」版を所有していましたので、各自で持っていきました。また、このブログの記事を作成する際に参考にしています。
利用したサービス
今回のフランスへの旅行及びワイナリーツアーは下記を利用して計画を立てました。旅慣れている方は不要と思いますが、私のように不慣れな方には少しは参考になるかもしれませんので、記載しておきます。
ワイナリーツアー
「VELTRA」というWEBサイトから、ワイナリーツアーを日本で事前に申し込みをして参加しました。以前、同じくVELTRAを利用してボルドーのワイナリーツアーにも参加しています。
下記画像は「VELTRA」のアルザス・ワイナリーツアーのページにリンクしています。こちらで申し込みし、参加しました。
日程もいろいろ選べますし、アルザス以外にも、ボルドーやブルゴーニュなど他地域のワイナリーツアーもたくさんオン・リストされていますので、ぜひチェックしてみてください。ワイン好きならツアーの内容を見ているだけでも、いつかは行くぞと思いながら楽しくなります。
航空券とホテル
「エクスペディア」というWEBサイトで、航空券とホテルをなるべく安く確保しました。今回は8月の最終週を土曜日から土曜日で旅行しましたので、下記は同様の設定をR2年ヴァージョンでエクスペディアで行っています。
・下記はパリで宿泊したホテルのページです(エクスペディアへのリンク)
ヴィッラ・モディリアーニ・オテル(Villa Modigliani hotel)
・下記はストラスブールで宿泊したホテルのページです(エクスペディアへのリンク)
グローバルWIFI
今回はグローバルWIFIを活用しました。予め日本でWEB上で申し込みをして、当日日本の空港で受け取り、帰国後に空港で返却するといった簡単な流れでした。割引もあり、結構安価でした(7日間で2000円未満でした)ので、活用をご検討されてはいかがかと思います。