フランスにはワインの10大産地があります。それぞれの産地には魅力的なワインが多数あり、フランスでワイナリーツアーに参加するにしても、どの地域に行くのが良いか非常に迷います。
この記事では10大産地の内、ワイナリーツアーにおすすめの6大産地ついて記載しています。
そして、実際に、その中のアルザスのワイナリーツアー(※下記記事)に参加しましたが、その選択の背景にも少し触れています。下記は参加したアルザス、ワイナリツアーの記事です。
目次
ワイナリーツアーにおすすめ フランス・ワイン 10大産地について
久しぶりにフランスのワイナリーを訪問したくなり、今回の旅行を企画しました。といっても妻が段取りを全てしてくれ、私はそれに乗っかっただけです。妻にはお礼を兼ねて、後日、素晴らしいワインを提供して感謝の気持ちを表しておきました(下記記事のワイン)。
まず前提としてパリに行く用事があったため、その機会を利用して、フランスのいずれかの地域のワイナリーを訪問しようというところまで決定していました。
さて、フランスには10大産地※がありますが、1ヶ所に絞る必要があります。
行ってみたい地域を列挙して行くと…当然全部。
下記産地名は上から順番に、北東から南東に、南東から南西、そして南西から北西に、概ね時計回りで記載しています。文字の色と地図の色は連動しています。
・シャンパーニュ地方
・アルザス地方
・ブルゴーニュ地方&ボージョレ地区
・ジュラ・アヴォワ地方
・コート・デュ・ローヌ地方
・プロヴァンス地方およびコルシカ島
・ラングドック・ルーション地方
・南西地方
・ボルドー地方
・ロワール渓谷地方
そこで、前提条件として、10大産地の内、その地域のワインを多少なりとも飲んでいること、そして、パリから移動のしやすさを考慮して、6つの生産地から選ぶこととしました。
ワイナリーツアーにおすすめ フランス・ワイン6つの産地について
10大産地から特に気になる次の6つ地域に絞りました。
ボルドー、プロヴァンス、ブルゴーニュ、シャンパーニュ(&シャブリ)、ロワール、アルザス
ワイナリーツアーにおすすめ ボルドー
言わずと知れたワインの銘醸地です。赤ワインの特徴は、複数のブドウ品種をアッサンブラージュ(ブレンド)することが挙げられると思います。産地の中央をジロンド川が流れ、その左岸はカベルネ・ソーヴィニョンを中心に、右岸はメルローを中心にブレンドされています。
左岸ですと、マルゴー地区のシャトー・マルゴー(下記写真。ワインの感想の記事はこちら)、ポイヤック地区のシャトー・ムートン・ロスチャイルド、シャトー・ラトゥールなどいわゆる5大シャトーがこの地域で生産されています。
右岸ではサンテミリオンやポムロールなど多くの地区があり、シャトー・ペトリュスやシャトー・シュヴァル・ブラン、シャトー・アンジュリュス(下記写真)など有名どころは数知れずあります。
ボルドー(下記写真)もサンテミリオンも世界遺産に登録されており、昔の街並みが残っており、街を歩いているだけで楽しくなりますし、ボルドーのレストランやカフェのギャルソン(ボーイ)も粋で良かったです。パフォーマンスをしながら抜栓してくれたり、お辞儀の仕方も粋で、料理も美味しかったので、いろんな意味で楽しめました。
下記画像は「VELTRA」の「サンテミリオン散策とワイナリーツアー」のページへのリンクです。
また、お値打ちなワインバーがあり、安くて美味しかったので、二日連続で通い、メニューに記載のある価格の高いグラス・ワインから中ぐらいの価格のワインまでを二人で全て飲み干しました。ちなみに、高くても1杯1000円台でした。
やはりボルドーはいろいろと魅力的な地域です。
下記画像は「VELTRA」の「メドック・ワイナリーツアー」(ツアーによってはサンテミリオンと両方巡るものやサンテミリオンのみなど様々なツアーがあります)のページへのリンクです。
ワイナリーツアーにおすすめ プロヴァンス
プロヴァンス地方はヨーロッパの避暑地として有名です。ニース、(映画祭で有名な)カンヌ、マルセイユ(、モナコ)、コート・ダジュールなど聞いたことがある都市が目白押しです。
下記画像は「VELTRA」の「モナコ公国ツアー」のページへのリンクです。
ワイナリーを巡り、それ以外の日程はバカンスらしくホテルに滞在してゆったりと過ごすのもいいなぁと考えていました。
また、フランス最大のロゼワインの産地でもありますので、乾燥した暑い地中海の夏に、地中海や美しい南仏の街並みを眺めながら、ホテルのテラスでロゼワインとシーフードもいいなぁ、など妄想は尽きません。写真はいろんな地域のロゼ(プロヴァンスとは限りません)
南仏の高級リゾート地でリッチなバカンスもいいなぁ。
ちなみに、下記は2000円台のプロヴァンスの美味しいロゼワインの記事です。
下記画像は「VELTRA」の「プロヴァンス・ワイナリーツアー」のページへのリンクです。
ワイナリーツアーにおすすめ ブルゴーニュ
言わずと知れたワインの銘醸地です。高級ワインが赤・白ワインともに多数あり、ブルゴーニュ好きには憧れの地(聖地?)とも言えそうです。やはり日本人にも人気があるらしく、ワイナリーツアーも日本語対応が可能となっていましたので、英語ができない私でも楽しめそうでした。
下記はブルゴーニュをあまり飲んだことがない方も聞いたことがあるヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー、ジュヴレ・シャンベルタンのワインを飲んだときの記事です。
ブルゴーニュは世界遺産に登録されたワイン産地であり、また、中世の古い街並みも残っているとのことですので、レストランのカフェテラスで街並みを眺めながらワインを飲むのもいいなぁ。
下記画像は「VELTRA」のブルゴーニュ・ワイナリーツアー「コート・ド・ボーヌ&コート・ド・ニュイでグラン・クリュを堪能!1日プライベートツアー」のページへのリンクです。
また、郷土料理のジビエ料理とブルゴーニュ・ルージュを合わせたり、郷土料理のエスカルゴとブルゴーニュ・ブランを合わせたり、思い浮かべてもジュルっとなり、かなり惹かれました。
また、11月には「栄光の三日間」というブルゴーニュ最大のワイン祭があり、いつかは祭りの時期に合わせて行ってみたいですね。
下記画像は「VELTRA」のブルゴーニュ「ボーヌ・ワイン祭ツアー」のページへのリンクです。
ワイナリーツアーにおすすめ シャンパーニュとシャブリ
こちらも言わずと知れた銘醸地ですが、この2地域はパリ出発の日帰りのワイナリーツアーがそれぞれ組まれています。そのため、実現のハードルが低く、パリ滞在中に1日予定を組めば実現することができます。
下記記事のシャンパーニュが美味しくて、シャンパーニュ地方も行きたいなぁと候補としてはかなり強くあがりました。やっぱりシャンパーニュは美味しく、高価なため憧れがあります。実際に産地も観てみたいですし、そしてもちろん現地で飲んでみたいですね。
また、シャブリ地方も魚介と合わせる白ワインが最高で、特に牡蠣と合わせるのは非常に美味しいです。下記は以前牡蠣鍋と合わせたシャブリの記事です。
そのため、シャブリも候補にあがりましたが、妻は以前シャブリのワイナリーに行ったことがありますので、重複しないシャンパーニュの方を今回は候補の1つとしました。
ちなみに、妻はシャブリも非常に楽しんだようです。
下記画像は「VELTRA」のシャンパーニュ・ワイナリーツアーのページへのリンクです。
ワイナリーツアーにおすすめ ロワール
ロワール川に沿って約500kmも続くブドウの産地です。ロワールには古城なども多くあり、非常に風光明媚な地域で観光も盛んです。
古城に宿泊することもできるようですので、ワイナリーツアー&古城滞在のロワールのツアーを実現したく候補にあがりました。
そして、ワインは長大なロワール川に沿って、ピノ・ノワ―ル、ソーヴィニヨン・ブラン、クレマン・ド・ロワールなど、赤、白、泡と楽しめますし、ロワールの大きく分けて4つ地区のどこに行くかでも楽しむ内容が変わりそうですので、ロワール地域内の複数地区に行くという案も素敵です。
下記はロワールの赤ワインと白ワインのワインの感想です。
下記画像は「VELTRA」のロワールの古城を巡るツアーのページへのリンクです。宿泊できるプランもあります。但し、ワイナリー・ツアーとは違うカテゴリーになっています。
ワイナリーツアーにおすすめ アルザス
アルザス地方は、フランスのワイン生産量ではラングドックに続いて第2位です。アルザスワインの内、白ワインが93%を占めます。白ワインは多くのブドウ品種を栽培しており、ゲヴェルツトラミネール、リースリング、シルヴァネール、ピノ・グリなど多数です。また、赤ワインはピノ・ノワ―ルです。ドライなミュスカ、極甘口の貴腐ワインや、スパークリングのクレマン・ダルザスなども造っています。
アルザスの生産者トリンバックのお気に入りのピノ・ノワールとリースリングです。
アルザスはドイツとの国境の都市であり、歴史的にはドイツ領の時代の方が長いなど、文化の融合やドイツワインも飲めるのではないかという期待感もあります。また、中世の童話のような美しい街並みも美しく、非常に興味をそそられる地域の1つです。
上記写真はアルザスですが、ワイングラス、シュークルート(ザワークラフト)、木組みの建物などは南ドイツにも類似のものがあるようです。
下記画像は「VELTRA」のアルザスのワイナリー・ツアーのページへのリンクです。
ワイナリーツアーにおすすめ 6つの産地からアルザスに決定!
いろいろと検討の結果、今回は6つの産地から絞り込み、アルザスに決定しました。アルザスに決定したポイントは下記です。
絞り込むポイント1 飲んだことのある好きなワインが一定数以上あること。なぜなら、ある程度飲んだことのあるワインがある地域の方が、その地域のワインの経験をより深められる。また、実際の産地を肌で感じながら、現地で飲むことは今までの経験も深められるといった理由です。
ブルゴーニュ、ボルドー、アルザス
絞り込むポイント2 季節感。夏の暑い時期に行く予定でしたので、暑い時期に美味しく飲めるワインが多い地域。かつ、暑くなさそうな地域。そして、赤・白ワイン両方を飲める地域。
ブルゴーニュ、アルザス
ボルドーは、濃い口の赤ワインが多いことと、前回訪問しているということもあり、今回は候補から落としました。
絞り込むポイント3 二人の共通するワインの好み。酸味が強くない赤ワインが好き。白ワインは何でもOK。
アルザス
私はブルゴーニュも好きなので、赤ワインは酸味があってもOKなんですが、妻も喜ぶアルザスに決定。また、アルザスは内陸で山も近そうで涼しそうなイメージもありました(実際には結構暑かったです)。
しかし、ブルゴーニュも次の機会には行きたい候補NO.1に入れたいと思っています。
アルザスは、ブルゴーニュの主な赤ワイン品種であるピノ・ノワールも造っていること、白ワイン用の多様なブドウ品種もあり、そして、クレマン(・ダルザス)もあることから赤、白、泡ワインともに楽しめます。特に、夏場の暑い時期でもいずれも美味しくいただけるワインばかりです。
そして、アルザスの童話のような美しい街並みや、ドイツとの文化の融合などいろいろと楽しめそうに感じました。
絞り込むポイント その他
今回はパリでの他の予定を先に組んでいるので、次の点も現実的に考慮。
1 パリを拠点にして遠すぎない距離感の場所
2 パリとの移動手段
アルザス(中心都市:ストラスブール)は、パリ市街からも、シャルル・ド・ゴール空港(パリ郊外)からも高速列車TGV(電車)1本で2時間半程度で行くことができるので、ぴったりでした。
そして、アルザス行きは計画通り実現し、ワイナリー・ツアーに参加して、たっぷり楽しんできました(下記記事)。
アルザスでは、ワイナリーツアーに加えて、ストラスブールやコルマールの町を散策して、いろいろと楽しむことができました(下記記事)。
フランスに行かれる機会があれば、アルザス地方に行く価値は充分あると思います。ワイナリーでは、ワインをたっぷり飲ませてくれますし、おすすめです!
ワイナリーツアーにおすすめのフランス・ワイン6大産地関連のおすすめ記事
参考情報 利用したサービスなど
実際の旅程
実際の旅程は以下のとおりです(日本からアルザス⇒アルザスで3泊。アルザスからパリ⇒パリで3泊。パリから日本、機中で1泊)
1日目:日本を午前中出発し、12時間のフライト後、時差でその日の日中にシャルル・ド・ゴール空港に到着。高速鉄道TGVで2時間半程でアルザスのストラスブールに夕方到着し、ストラスブールで3泊。
4日目:同じくTGVでストラスブールからパリに移動し、パリで3泊。
7日目:復路のフライトは、午後早めの便で出発し、12時間のフライトと時差を加えて、翌日の朝、早めに日本に到着しました。
利用したワイナリーツアー
テイスティングするワインを飲み干すことを前提にレンタカーによる車の運転を避け、また、現地での事前・当日交渉も必要だと面倒なので、割り切ってワイナリーツアーを利用することにしました。
また、車による事故やトラブルを避けることもできるので、私のように海外慣れしていない方には良いと思います。
・費用:15,000円/人(催行日や季節によっても異なるようです)
日本を出国する前に予め「VELTRA」というサイトで申し込んで準備完了です。
フランスに滞在中でも申し込みは可能です。例えば、パリに滞在中、当初の一部の予定を変更してワイナリーツアーを組み込めるなど重宝します。VELTRAのサイトで申し込みをし、シャブリやシャンパーニュを日帰りで参加するという手もあります。妻は以前シャブリのワイナリーツアーにパリから日帰りで参加しています。
アルザスはパリから片道2時間、ボルドーで3時間位ですので、パリからなら1,2泊位で充分予定を組めます。ワイン好きな私としては、1泊ではなく、できればもう少し滞在して現地の料理とワインとをいろいろと合わせて飲まれるのをおすすめします。
参考資料
「地球の歩き方」を片手に旅行しました。妻が「フランス」版、私が「パリと近郊の町」版を所有していましたので、各自で持っていきました。また、このブログの記事を作成する際にも参考にしています。
利用した他のサービス
今回のフランスへの旅行及びワイナリーツアーは下記を利用して計画を立てました。旅慣れている方は不要と思いますが、私のように不慣れな方には少しは参考になるかもしれませんので、記載しておきます。
・航空券とホテル
「エクスペディア」というWEBサイトで、航空券とホテルをなるべく安く確保しました。今回は8月の最終週を土曜日から土曜日で旅行しましたので、下記は同様の設定を令和2年ヴァージョンでエクスペディアで検索しています。
・下記はパリで宿泊したホテルのページです(エクスペディアへのリンク)
ヴィッラ・モディリアーニ・オテル(Villa Modigliani hotel)
・下記はストラスブールで宿泊したホテルのページです(エクスペディアへのリンク)
・グローバルWIFI
今回はグローバルWIFIを活用しました。予め日本でWEB上で申し込みをして、当日日本の空港で受け取り、帰国後に空港で返却するといった簡単な流れでした。割引もあり、結構安価でした(7日間で2000円未満でした)ので、活用をご検討されてはいかがかと思います。